スタッフもキャストも太鼓判! 『2』はすべてが“スーパー”!
スパイク・チュンソフトは、2012年7月25日、東京・秋葉原において、2012年7月26日発売となるプレイステーション・ポータブル用ソフト『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』(以下、『2』)の発売記念発表会を開催した。発表会には、主要開発スタッフに加えて、本作の豪華声優陣を代表して4人の声優が登場。制作秘話や、本作のデキに対する自信を、それぞれの言葉で語ってくれた。
なおこの発表会では、グッドスマイル&カラオケの鉄人カフェとのコラボレーションカフェ“スーパーダンガンカフェ 真夏の絶望トロピカル”が開催されることも発表となっている。詳細は【コチラ】で確認してほしい。
また、いよいよ発売となる『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』の内容については、ファミ通.comの特設ページ(【コチラ】で、動画も交えて詳しく紹介している。発売を前に最後のおさらいをしておきたい人は、ぜひチェックしてみてほしい。
発表会では、まず本作のプロデューサーを務める、スパイク・チュンソフトの寺澤善徳氏が登壇。寺澤氏は、前作『ダンガンロンパ 希望の学園』が、BEST版を含めて15万本を超える販売を達成した実績を紹介。その前作で好評だった“サイコポップな独自のグラフィックで描かれる独特の世界観”と、“従来のアドベンチャーゲームとは違う、アクション性の高い“ハイスピード推理アクション””が、続編となる『2』では、さらにパワーアップしていることをアピールした。
続いて、開発スタッフを代表して、スパイク・チュンソフトからアソシエイトプロデューサーの齊藤祐一郎氏、シナリオ担当の小高和剛氏、ディレクターの菅原隆行氏(以上スパイク・チュンソフト)の3人と、サウンドプレステージ合同会社代表でサウンドコンポーザーの高田雅史氏が登壇。司会者から提示されたテーマに沿ってトークセッションが展開された。
【南の島】
最初のお題は、『2』の舞台である“南の島”について。閉鎖された学園内で展開された前作から、舞台をガラリと変えたのは、やはり狙いがあってのこと。齋藤氏は、「“開放的な閉鎖空間”という、ちょっと相反した舞台を設定することで、新しい展開が開けるだろうと」と語る。まだ小高氏は、「前作はミステリー風に言うと“嵐の山荘”。対して本作は“絶海の孤島”ですね」と、じつはミステリーの文法に則りつつも、『ダンガンロンパ』らしいストーリーを作りだしていったとのことだった。
【キャスト】
つぎに、キャストについて。『2』のキャストは極めて豪華だが、齋藤氏によると、「前作は私と寺澤、つまりプロデュースサイドが主導してキャスティングをしましたが、今回は小高に、キャラクター作りの視点から、キャスティングに取り組んでもらいました」とのこと。この後のゲストセッションでも、出演声優陣から、キャスティングの妙について語られているが、驚きのあるキャラクター性も、本作の大きな魅力となっているようだ。
【音楽】
高田氏によると、「南国チックな曲も何曲かありますし、前作の曲も、アレンジを加えて何曲か入っています」とのこと。楽曲は菅原氏からのオーダーに高田氏が応える形で制作されていったそうだが、菅原氏によると、そのオーダーは「前回もそうでしたが、今回もほぼ高田さんにお任せです。“○○が起きます。焦らせたいです”とか、2行くらいの文章でしたね(笑)」と、緻密とはほど遠いアバウトなものだったそうだ。しかし高田氏は、「注文が少ないほうが自由に作れるので、楽なんですよ」と、このやりかたが逆に効率のよいものであると語っていた。
なおここで、本作の楽曲が収録されたサントラCDが、2012年8月31日に発売されることも発表された。全102曲、3枚組のCDになる予定だとのこと。前作でも、各曲の“曲名”が、世界観と曲にマッチしていると評判だったが、今回もそれはバッチリだそうだ。ちなみに菅原氏は、いい曲名を付ける秘訣として「発想の源はwikipediaです。何でもあるので(笑)」と予想外の発言もしていた。
【システム】
『ダンガンロンパ』最大の魅力とも言える“学級裁判”は、『2』ではさらに要素が追加され、さらに磨きがかかっているとのこと。演出についても、「前作はカメラワークが200種ほどでしたが、今回はその約2倍で、1000種ほどあります」(菅原氏)と、大幅なパワーアップを遂げているようだ。齋藤氏は、「臨場感は、前作に比べて圧倒的にすごいですよ」と自信ありげに語っていた。
【ifモード】
『2』には、本編のほかにいくつかおまけモードが入っている。そのひとつが、前作のキャラクターとシチュエーションを使ったifのストーリーを描いたノベルモードだ。そのストーリーは、小説家の成田良悟氏が手掛けているが、これは前作をプレイした成田氏が、Twitterで絶賛するツイートをしていたのをスタッフが発見し、それがきっかけで実現したのだそうだ。
また、ここでは成田氏からのメッセージも紹介されていた。
「前作をクリアーした直後から続編を楽しみにしていたゲームで、その制作に関われるとは感無量です。今回書いたのは、あくまでifストーリーです。みなさんが思い描くあまたのifのひとつと受け取っていただければと思います。また、監修してくれたスタッフの皆様に感謝しております。
前作も、未来への希望を抱かせてくれるすばらしい作品でした。『2』もそんな作品だと思うと、ワックワクのドッキドキです!」(成田氏)
緒方さんは箝口令に大弱り、みもりんから衝撃の“××××”発言!?
続いて、ゲストとして出演声優を招いてのトークセッションが行われた。登場したのは、狛枝凪斗役の緒方恵美、九頭龍冬彦役の岸尾だいすけ、ソニア・ネヴァーマインド役の荒川美穂、西園寺日寄子役の三森すずこの4人。まずはそれぞれに、自分が演じたキャラクターについての印象や、演じた感想などを語っていった。
【狛枝凪斗役:緒方恵美】
緒方は、「制作発表会で、自分が演じたキャラについてひと言もしゃべってはいけない、と言われたのは初めてです(笑)」と、彼女が演じる凪斗については、かなり強固な箝口令が敷かれていることを説明。話せる情報をかなり制限された中で苦労しつつ、「どんなキャラクターでも、“そこを逸脱するとキャラが壊れてしまう”という幅があります。今回は、その幅を決めるのが難しく、苦労しましたが、一生懸命がんばりました」(緒方)と語っていた。
【九頭龍冬彦役:岸尾だいすけ】
岸尾は、「冬彦は、絵を見たときは、可愛いなコイツ! と思って。声のキーも高めでかわいらしい感じかな、と思っていたら、実際はそうでもなく……自分で(キャラを)作っていった感じで、自由に楽しくやらせてもらいました」と語った。
【ソニア・ネヴァーマインド役:荒川美穂】
荒川は、「ソニアは王女様だし、ビジュアルのイメージから、気高いというか……わがままな娘なのかな、と想像していたのですが、台本に目を通したら、素直で生真面目なところのある、ギャップのあるカワイイ女の子でした。私のお気に入りのキャラクターになりました」とのこと。
【西園寺日寄子役:三森すずこ】
三森は、「日寄子は、絵を見て、着物の和風美少女だと思っていたのですが……じつは性格が、ちょっと悪い、みたいな……ひんまがっている感じの女の子で(苦笑)。ちょっと自分とは違うかな、と……思いたかったですね(笑)」と語った。
全体に声優陣も、各キャラクターの、ビジュアルと内面とのギャップに驚いていたようだが、制作陣にとっては、それも狙い通りだったようだ。とくに三森が演じる日寄子は、「とにかく汚いセリフが多くてですね……。“ゲロブタ!”とか(苦笑)」(三森)と、ビジュアルや三森のイメージとはかけ離れた性格のキャラクター。ただ三森自身は、「ふだんはそういう汚い単語を口にしたり、誰かを罵倒したりする機会がないので、自分じゃない自分を演じるのが、すごく楽しかったです」(三森)とのこと。おそらく、「一度みもりんに罵られてみたい!」と熱望しているファンも少なからずいるだろうが、本作でその夢が叶えられることになりそうだ。
ゲストトークセッションの締めくくりとして、発売を待ち望んでいたファンに対してのメッセージが語られた。内容は以下の通りだ。
【三森】
私はけっこう推理小説とかが好きなので、さっそく明日からプレイしたいと思っています。プレイヤーの皆さんも、推理しながら楽しめる作品だと思うので、十分に楽しんでください。
【荒川】
このためにPSP本体を調達しまして、明日に備えています。いちファンとして発売を楽しみにしていました。ストーリーもすごく練られていておもしろいとおもいますが、おもしろいセリフも多く、キャラクターの個性も豊かな作品です。きっと楽しんでいただけると思います。
【岸尾】
PSPということで、持ち歩いて、いつでも『ダンガン』できちゃいますね。肌身離さず持ち歩いて、楽しんでください。じゃないとモノクマにお仕置きされるので……お仕置きは怖いですからね!
【緒方】
私は『ダンガンロンパ』のラジオのパーソナリティもやっている、宣伝隊長の立場なので宣伝したいのですが、自分のキャラクターのことがあまり話せなくて、どうしたものかなぁ、と(笑)。私自身のプレイは、2章の学級裁判まで進めたところですが、もう1章の時点で、前作よりいっそう濃くて。台本は読んでいるのに、「ああ、こんなふうになるのか!」と驚きの連続で、いちプレイヤーとして楽しく遊べています。おそらく明日からは、皆さんがこうして楽しんでくれるのだと考えると、この作品を作った一員でよかったと思います。本当に、おべんちゃらではなく、前作以上におもしろいので、ぜひ楽しんでください。
“スーパーダンガンロンパカフェ”先取りリポート!
最後に、齋藤氏から、『ダンガンロンパ』シリーズのタイアップカフェ“スーパーダンガンカフェ 真夏の絶望トロピカル”の開催が発表された(詳細は【コチラ】)。2012年7月26日~8月26日の1ヵ月間限定開催だが、齋藤氏は、まだまだほかのコラボメニューの構想もあるそうだ。「第2弾、第3弾とやりたいので、ファンの方にはぜひお越しいただいて、次回以降もやれるように応援してください」(齋藤氏)とのことなので、ファンは何度も足を運んで応援していこう。
なおこの発表会では、カフェのオープンに先立って、展示物やメニューが先行公開された。本オープン時には変更になる可能性もあるが、こちらで雰囲気を確かめて、ぜひ現地で見たい、味わいたいと思った人は、オープン後に足を運んでみてほしい。
最後に、ちょっとした情報を。発表会の最後に、プレスリリース一式とともに、グッズのサンプルが報道陣に配られた。その中身を並べたのが下の画像だが、この中で、要注目なのがトートバッグ。隅に『2』のロゴとモノミのイラストがあしらわれたカワイイデザインのこのバッグ、単に便利でオシャレというだけではなく、じつはゲーム中に、思いもよらない形で登場するらしいのだ。ゲームをしばらく進めれば、そのヒミツがわかるとのことなので、明日からプレイを開始する人は、下の画像をよく見て、はたしてどこで、どんなふうに登場するのか、楽しみにしていてほしい。
スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園
メーカー | スパイク・チュンソフト |
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対応機種 | PSPPSP |
発売日 | 2012年7月26日発売予定 |
価格 | 6279円[税込] |
ジャンル | アドベンチャー / 推理・アクション |
備考 | 限定版は9429円[税込]、PS Store ダウンロード版は5200円[税込]、プロデューサー:寺澤善徳、アソシエイトプロデューサー:齊藤祐一郎、シナリオ:小高和剛、キャラクターデザイン:小松崎 類、音楽:高田雅史 |