野村哲也氏のインタビューも!

 2013年6月11日14時より配信の“SQUARE ENIX MEMBERS Exclusive Interview KINGDOM HEARTS 1.5 HD ReMIX”内で、『FFXV』の実機映像を公開。こちらは公式サイトでも公開中だ。
 
 実機映像は、ベヒーモスや鉄巨人らしきシリーズおなじみのモンスターや、侵攻してくる他国の兵士を相手に、ノクトがハイスピードなバトルを展開する内容。ワープして高低差のあるマップを最大限に活用しつつ戦うほか、仲間との連携が見られるなど初公開の要素が盛りだくさんの内容になっている。

 
 番組は野村哲也氏のインタビューがメインで、タイトル自体は、『FF ヴェルサスXIII』を発表して1、2年後に、会社側から構想が大きくなっており、そこまでになるなら『XV』にしてはどうかと打診があったことを明らかにした。次世代への対応を検討したのは2年ほど前。いまから1年前に次世代に切り替え、『XV』へのシフトが正式決定したのだという。

 システムについては「アクションベースです。ターンの要素はほとんどないものになります。完全なアクションゲームにはならないように気は使っており、『FF』のアクションゲームである、ということを重視しています」と言及。パーティーメンバーとともにいかに戦うか、どういった行動をさせるかというところで“『FF』らしさ”を感じられるものになっているようだ。
 
 ちなみに、主人公のノクトは、「正直、中身はぜんぜん格好よくありません。見た目からすかした感じに見えるかもしれませんが、ヘンなやつです(笑)」と、意外な設定を公開した。

 最後に、当初は現行機への対応を検討していたものの、次世代へ完全にシフトすることでクオリティーを高められていること、同社のゲームエンジン、ルミナススタジオを用いていることなどにも言及。ハードの性能に合わせた開発ではなく、DirectX11をベースに開発し、そこからPS4とXbox Oneへのポーティング(移植)を行っているため、オリジナルに近づけるかどうかは個々のハード次第であることなども語られた。

『キングダム ハーツIII』についても新情報

『FFXV』の実機映像をストリームチャンネルで公開! 『キングダム ハーツIII』に関する発言も【E3 2013】_02

 
 番組内では、野村哲也氏が北米では発売前の『キングダム ハーツ -1.5 HD リミックス-』について語るなかで、最新作『キングダム ハーツIII』の話題も。
 
 まず、『キングダム ハーツIII』の新しいワールドについて、「言えないんですが、毎回サプライズ枠を用意しているつもりはあります。今回はできればそういったサプライズのワールドを多くしたいと思っています」とのこと。
 
 『III』のバトルシステムは、「タイトルにナンバーをつけるものは正統進化をさせたいと思っています。期待されている部分、安心感は必要だと思っていて、皆さん『II』のシステムを気に入ってくださっているようなので、それを進化させたいですね。ただ、スピンオフ作品の中から好評だったもの、自分で改良の余地を感じるものは盛り込んでいきたいです」と、ベースはナンバリングタイトルの『II』になることを明かした。
 
 『FF』キャラクターの登場を前向きに検討するほか、王様の操作に関して「(操作)したいですよね、きっと」と、こちらも検討の余地があることを匂わせた。ソラ以外のキャラクターを操作する可能性も感じられる発言も。さらに、召喚はいままでのシリーズと異なるシステムになることや、オンラインでのマルチプレイも検討していることが判明。これまでにない『キングダム ハーツ』になりそうだ。
 
 なお、キャラクターの表現(質感)を変えていることについては、ディズニーのブラシ絵に近いものにしたいという意図があるそうだ。シェーダーは各ワールドに合わせるため、ディズニーのワールドではそれそれに合ったビジュアルになるという。

『FFXV』の実機映像をストリームチャンネルで公開! 『キングダム ハーツIII』に関する発言も【E3 2013】_01