同志と学び、同志と語る3日間
全日制専門校、総合学園ヒューマンアカデミーゲームカレッジが、2013年6月19日~21日の3日間、ゲームカレッジ全国合宿を開催。同校の全国各地の校舎に通う学生、約300人が参加した。その中で、ゲーム業界の企業による会社説明会や、学生たちが制作した作品の講評会が行われた。
ゲームカレッジ全国合宿とは、ヒューマンアカデミーゲームカレッジの全国各地の校舎(札幌校、仙台校、東京校、横浜校、名古屋校、大阪校、神戸校、広島校、福岡校、那覇校)に通う学生、約300人が一堂に会し、ゲーム業界への就職を目指す仲間と触れ合うことでモチベーションアップを図るというもの。専攻別(プログラム、グラフィック、企画・シナリオ)の授業、ディスカッション、全国のゲーム関連企業約30社による会社説明会、自分たちが制作した作品のプレゼンテーションをおこなう作品講評会などが実施される。
昨年に続いて2回目の実施となる今回。昨年度のゲーム合宿では、参加企業から評価を受けた学生がインターンシップや内定を受けたという実績もあり、今年も学生たちは意気込み高く作品制作に励んでいたとのこと。
ここでは、合宿2日目に行われた、会社説明会と作品講評会の模様をお届けする。
会社説明会では企業ごとのブースに分かれ、ゲーム関連企業16社の人事担当者や開発者らが、自身の会社の特色や制作しているゲーム、業務内容、職種説明、どのような人材を求めているのかなどを、手元のPCはプロジェクターなどを用いてプレゼン。学生たちは、熱心にメモなどを取りながら話を聴き、質疑応答の時間には質問を投げかけていた。中には、プレゼンの合間に名刺交換を申し出る積極的な学生も見受けられた。
◆会社説明会参加企業一覧(五十音順)
アクセスゲームズ、旭プロダクション、インディ・アソシエイツ、Aiming、グランディング、グリー、サン電子、セガ、デジタル・メディア・ラボ、デジタルワークス、ドラス、ドリームオンライン、ハイド、プラネッタ、フロム・ソフトウェア、メディア22世紀
続く作品講評会は、学生たち自身が制作した作品を各校舎ごとに展示し、ゲーム関連企業のクリエイターたちに講評してもらうというもの。会場に各校舎ごとのブースが設営され、ポートフォリオや企画書、そして実際に遊べるゲームが展示され、各企業の参加者は、それぞれ気になる作品を遊んだり手に取ったりしながら、学生と言葉を交わしていた。学生たちも積極的に参加者に声をかけ、自らが制作したゲームの魅力や開発時の苦労などを交え、熱心にプレゼンしていた。
また、作品講評会と同時開催で、日本マイクロソフトによる“イマジンカップ”の紹介も行われた。イマジンカップとは、マイクロソフト主催の、世界的な学生向けIT技術コンテストのこと。マイクロソフト創始者ビル・ゲイツ氏の「学生たちに自分のアイディアや技術を発表する場を提供したい。」という想いのもと2003年から開始されたもので、今年の世界大会は7月8日から7月11日にかけて、ロシアで開催される。
日本マイクロソフトの田代昭博氏と春日井良隆氏が登壇し、自社の社風や特徴などを紹介した後、イマジンカップについてムービーを交えて紹介を行った。世界の同世代の人間と競い合える貴重な場であるイマジンカップの世界大会では、英語でのプレゼンが必須とし、いい作品を作り、それをプレゼンできる能力は大切であること。同時に、英語でも話すことができれば、世界中の人間と即座にコミュニケーションがとれ、幅が広がると話した春日井氏。プランニングの人だけではなく、開発に携わる人にもプレゼン能力を学んでほしいとし、それらが学べるイマジンカップを、ぜひ目指してくださいと締めくくった。
ヒューマンアカデミーゲームカレッジでは、“ゲームクリエイティブフェスタ”と題し、ゲームクリエイターの本音や有名ゲームが生み出された現場の裏話などが聞けるセミナーの開催を予定してる。学生でなくとも参加可能なので、気になる人はチェックしてみよう。開催日時や開催場所、参加企業などは以下を参照のこと。
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