みんな待ってたんですね……

 2013年9月19日より開催中の東京ゲームショウ2013。やはり今回の目玉は、なんと言っても新世代機が、いよいよ日本で初めて試遊出展されることだろう。
 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアブースでは、プレイステーション4、プレイステーション Vita、プレイステーション Vita TVが試遊展示されており、それぞれに注目を集めているが、もちろん一番人気はプレイステーション4。2013年9月19日と20日は、業界関係者とメディアなどが集まるビジネスデイだが、それでも順番待ちで長蛇の列ができるほどの人気ぶりとなった。

プレイステーション4はビジネスデイでも満員札止め!? 人気殺到のPS4を触ってきました【TGS2013】_04
プレイステーション4はビジネスデイでも満員札止め!? 人気殺到のPS4を触ってきました【TGS2013】_05
▲開場から30分後の時点で、『アサシン クリード4 ブラックフラッグ』の試遊は受付終了。なんてこった!!

『真・三國無双7 猛将伝』――遙か遠くまで敵・敵・敵!!

 というわけで、極めて競争率が高い中、なんとかプレイステーション4を触ってきたので、そのリポートをお届け。記者が最初に選んだのは、『真・三國無双7 猛将伝』だ。本作はプレイステーション3とのマルチタイトルだが、だからこそ、PS4の実力がわかりやすいのではないか、と考えてのことだ。
 今回の試遊バージョンでプレイできたのは、『真・三國無双7』にも収録されている“虎牢関の戦い”の後半、呂布が登場直前から、炎上する洛陽市街地を抜け、董卓を撃破するまでのシーンだ。

 プレイしてまず気づくのが、敵の数の多さだ。『無双』で敵がいっぱい出てくるのは当たり前……なのだが、視界の遙か遠くまで、ビッシリ敵が表示されているのに驚く。それでいてフレームレートは安定しており、大量の敵を無双秘奥義でなぎ倒しても、処理落ちは皆無。どうやらPS4バージョンでも、fpsが上がっているわけではないようだが、極めて安定しているのは好印象だ。
 また、描画の緻密さ、光の表現の細やかさも、ひと目でPS3との違いがわかるレベルで、アクションのひとつひとつに華やかさが増している。炎上する洛陽に満ちる炎の表現も非常に迫力を感じた。

プレイステーション4はビジネスデイでも満員札止め!? 人気殺到のPS4を触ってきました【TGS2013】_06
プレイステーション4はビジネスデイでも満員札止め!? 人気殺到のPS4を触ってきました【TGS2013】_07

 個人的には、PS4バージョンを選ぶだけの価値は大いにある、というのが現時点での結論だ。しかし、さらに新世代、PS4専用の『無双』が開発されたなら、どれだけのものに仕上がるのか……と夢見ずにはいられない。

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『DRIVECLUB』――レースゲームの遊びかたも新世代に

 続いては『DRIVECLUB』。会場で遊べたのは、本作のメインモードのひとつとなるオンラインレース。本作では、コース上を走っているプレイヤーのデータがどんどんサーバーにアップロードされ、データが蓄積されていく。そのデータをもとに、コース走行中に、ほかのドライバーとの“勝負”が随時発生する仕組みとなっている。
 ……と、隣で説明してくださっている方のお話を聞いているうちに、いつのまにかPlayStation Cameraで顔写真が撮られていた! 撮影画面は確認できなかったが、確認できないくらいスムーズに撮影が行われるとは、これが新世代なのかも!?

 さてレースを始めてみると、確かに、頻繁にちょっとした対戦が発生する。キツイコーナーでは“コーナー脱出までのタイム比べ”、少し長い直線にさしかかると“ストレートの最高速比べ”といった具合。今回のTGSでは、ブース内に複数設けられた『DRIVECLUB』試遊台のプレイデータが、実際にサーバーにアップロードされているそうで、なにやら見覚えのある記者の顔が、対戦相手のアイコンとしてちらほら見受けられたり……。

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 規定周回数を終えると、タイムによるランキングとともに、ほかのプレイヤーデータとの対戦で稼いだポイント累計のランキングも表示される。これだけでも非常に楽しい趣向だが、製品版では、フレンドなどとチームを結成し、チームで稼いだ累計ポイントで競う、といった楽しみかたもできるのだそうだ。

 映像の美しさや、車内からの視点の精巧さ(もちろん実車通りに再現しているのだそう)などは、もはやことさらに説明するまでもないだろう。そのほかで、記者がプレイしていて印象に残ったのは……細かくて恐縮だが、アクセル、ブレーキが割り当てられていたR2、L2トリガーの具合のよさだ。デュアルショック3のR2、L2トリガーは、ストロークが深く、押し込むのにそれなりの力を要するため、長く押しっぱなしにしようとすると、指が疲れてしまうところがあった。今回試遊したかぎりでは、デュアルショック4では、R2押しっぱなしのアクセル全開走行を延々と続けていても、ほとんど負担を感じることがない。製品版で仕様が変わる可能性もあるが、このくらいの調整ならば、レースゲームのほか、シューティングゲームなどでもより快適にプレイができそうだ。

プレイステーション4はビジネスデイでも満員札止め!? 人気殺到のPS4を触ってきました【TGS2013】_02
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プレイステーション4はビジネスデイでも満員札止め!? 人気殺到のPS4を触ってきました【TGS2013】_01

 リポートはひとまずここまで。東京ゲームショウ2013のソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアブースでは、PS4タイトルが15作品も試遊出展されている。9月21日、22日の一般日には、かなり競争率が高くなりそうだが、新世代のゲームを体験してみたい人は、ぜひ朝から幕張メッセに足を運んでほしい。