シリーズ累計販売本数は全世界1600万本! 『テイルズ』20周年記念最新作!

 バンダイナムコゲームスは、プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ ゼスティリア』(発売日未定)の最新情報を公開した。本作では、“ゼスティリア(Zestiria)”の由来である“Zest(情熱、熱意)”をテーマにした、壮大なストーリーがくり広げられる。

 キャラクターデザインは、シリーズでおなじみの藤島康介氏、いのまたむつみ氏と、バンダイナムコスタジオ所属の奥村大悟氏、岩本稔氏の計4名が担当。プロデューサーは、バンダイナムコスタジオの馬場英雄氏。アニメーション制作は、『テイルズ オブ エクシリア』『エクシリア2』に引き続き、ufotableが手掛ける。

 第2報となる今回は、主人公スレイの無二の親友“ミクリオ”と、世界観の一端を紹介していく。

『テイルズ オブ ゼスティリア』最新情報! 主人公スレイの無二の親友“ミクリオ”と、世界観の一端を紹介_01

『テイルズ オブ ゼスティリア』の世界背景

 ハイランド王国とローランス帝国という2つの強国が支配権を争う大陸“グリンウッド”。幾度となく戦乱を巻き起こしながら、一方で狩りや農業、商業、芸術など、様々な営みを逞しく脈々と受け継いでいく人間たち。そうした彼らの生活には、それぞれが抱く信仰が大きな影響を与えていた。

 ――昔ながらの伝承を受け継ぐ事を至高とするもの神の言葉をまとめたとされる聖典を奉るもの民族としての誇りこそが信仰の源たるもの――異なる信仰が多様な文化を生み、文明は発展と拡大を得た。ところが、不思議な共通項が1つ。グリンウッド大陸のいずれの信仰にも“天族”と呼ばれる神秘の存在が語られるのである。天族は目に見えず、触れられもしないが、超常の力を用いて世界のあらゆるものに影響を及ぼしていると語られた。人々はそんな天族を、敬い、畏れ、忌避し、崇拝していたのである。

 誰も目にしたことのない天族。その不可視のはずの存在があらゆる信仰の中でかくも語られるのは、人の世にごく希に現れる、天族と交信することができると訴える者たちの影響であった。

 彼らは天族と契約し、その“穢れのない心身”を天族の住処である“器”として捧げることで、天族の力を借り受け操ることができた。人並外れた力を発現して見せるその姿は、他の民衆にとって神のようにも悪魔のようにも映った。人はいつしか、天族と交信する者たちを畏敬の念をもって“導師(どうし)”と呼ぶようになる。そして導師を“神の力を与えられた救世主”として天族と同様に信仰の対象とし、世が窮すると、導師の出現、導師による救済を祈り求めるようになっていった。

≪導師(どうし)≫
世界を浄化する救世主的存在で、天族と交信する事ができ、高い霊応力(れいのうりょく)を持つと言われている。また、天族と契約を交わし、その器となった者の総称。器となった者(導師)は天族の力を自在に行使することができるという。天族の存在と同様に伝承となるほど、失われて久しい。

≪天遺見聞録(てんい けんぶんろく)≫
神話に伝わる、人と天族の歴史が残された古代遺跡を巡り、その謎に迫った人物が記した旅の記録。この書には神話として語られる「人は天族を知覚し、共に暮らしていた」という理想世界が太古には実在していたのではないか……という仮説が綴られている。

『テイルズ オブ ゼスティリア』最新情報! 主人公スレイの無二の親友“ミクリオ”と、世界観の一端を紹介_02
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≪天族(てんぞく)≫
人間とは異なる神秘の種族で、グリンウッド大陸の信仰の対象として語られる存在となっている。清浄な人や物質を“器”として宿ることで、自然を操る天響術(てんきょうじゅつ)を使用することができると言われている。通常の人間には見えず、霊応力の高い人間だけが認識できる存在。不老不死に近い寿命を持つとも言い伝えられている。現在も、人間からは感知できないだけで確かに存在している。

新キャラクター“ミクリオ”を紹介!

『テイルズ オブ ゼスティリア』最新情報! 主人公スレイの無二の親友“ミクリオ”と、世界観の一端を紹介_05

≪ミクリオ≫(声:逢坂 良太)
「スレイはあんなヤツだ。幼なじみの僕でも見ててハラハラする」

 赤ん坊の頃からスレイと一緒に成長してきた天族の青年。スレイともにイズチで育ち、無二の親友。一緒に遺跡で遊びまわるうちに、同じく古代遺跡に興味を持つようになった。その根底には遺跡へのロマン以上に、スレイに対するライバル心がある。

 スレイの突飛な言動に冷静な指摘を加えたり苦言を呈したりする役を自任しており、考古学的見解にも、しょっちゅう異議を唱え、しばしば言い争いになる。体格はスレイより一回り以上小柄で、並ぶと幼い印象を受けるが、言動は大人っぽい。水の属性の天響術(てんきょうじゅつ)を操る。

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スレイとミクリオ

 スレイとミクリオは、赤ん坊の頃から一緒に育った幼馴染みである。スレイは“人間”、ミクリオが“天族”であることは互いに理解しているが、高い霊応力(れいのうりょく)を持つスレイには常にミクリオが“見える”ため、ふたりが種族の違いを意識することはなかった。

 自由闊達なスレイと冷静に思案するタイプのミクリオは、互いを補う良いコンビだ。だが、共通の趣味である遺跡探検で、どちらが先に新しい発見をするか競いあったり、なにかにつけて議論を戦わせたりと、親友であると同時に一番負けたくないライバルでもある。

 イズチの村から出た事がなかったふたりは、アリーシャとの出会いによって初めてスレイ以外の“人間”と対峙し、まだ見ぬ“世界”に目を向けていくことになる。

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人間と天族、そして二人の故郷“天族の社イズチ”

≪人間と天族≫
“天族”は通常の人間には見えず、霊応力(れいのうりょく)の高い人間だけが認識する事ができる存在である。初めてスレイ以外の“人間”アリーシャと出会ったミクリオは、スレイの前に割って入り、アリーシャの顔をのぞきこむ。だが、残念ながら彼女にはミクリオの姿が見えていないようだ。目の前でスレイとミクリオが話をしていても、ミクリオの声はアリーシャには届かず、スレイが奇妙な一人芝居をしているように映るだけ。そう、これが普通の“人間”の反応なのだ……。

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≪天族の杜イズチでのスレイ≫
自室にいるスレイ。家は石と木材でつくられており、簡素ながら居心地が良い。壁には岩を繰り抜いた棚があり、探検で発見した自慢の戦利品が並んでいる。“天族の杜イズチ”は、山奥遙か雲海の上につくられた村であり、穏やかで清浄な空気に包まれている。ここがスレイとミクリオの故郷であり、ふたりは美しい自然と遺跡を駆け回って育ったのである。

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マビノギオ遺跡

 遥か昔に山腹に造られ、風化もせずに現代へと残った遺跡。過剰なまでの紋様彫刻が特徴。動物や植物がモチーフとしてふんだんに使われ、その表現は自由でおおらか。動物の彫刻などは時にユーモラスな印象も。

 建物の大事な部分の柱や壁は大きな一枚岩を切り出して作られており、素材を生かしたダイナミックな構造である。全体に生き生きとした力強さを感じさせるそのつくりは、人間の信仰の力を感じさせるものになっている。

 屋外に面した外壁部分は、やはり一面に壁画や装飾が施されている。外壁の一部は通路を兼ねており、太古の遺跡にもかかわらず見事に原形を保っている。そこに立つと眼下に果てしなく雲海が広がり、まるで空に浮かんでいるよう。

 巨大な遺構の一部は“天族の杜イズチ”に繋がっており、スレイとミクリオは幼い頃からマビノギオ遺跡の探索を進めてきた。

 今回ふたりが初めて立ち入った遺跡の深部は、苔に覆われ、樹木が床や壁を割って育っていた。それゆえ、崩れかかっている箇所が多いものの、石の彫刻に自然が彩りを加え一種独特のモザイク模様を織り成している。あちこちに厳めしい巨像が設置されているが、それが人々を見守る神なのか侵入者を拒む魔除けなのか、今となっては正体を知る者はない。

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