自分だけの刑務所を運営できちゃうんです!
自分だけの刑務所を設計・運営できるという、超イカしたコンセプトの本作。最大の魅力は、やっぱり(海外の)刑務所という舞台。建物は全体的に薄汚く、揉めごとは日常茶飯事。そんなステレオタイプなイメージそのままの刑務所を作れるのだから、遊ぶしかないじゃない! 海外ドラマ『プリズン・ブレイク』ファンなら、その興奮もひとしおだ。
ゲームの目的は、刑務所をどんどん大きくしていくこと。受刑者たちの要求に応え、住みやすい快適な設備を整え、無事に刑期を過ごさせるのだ。だが、本作に登場する受刑者は基本的にクズばかり。自由時間を増やせ、シャワーを浴びさせろ、家族と連絡させろと、アレコレ要求してくる。「ハイハイ、わかりました」と願いを叶えてやっても、武器やドラッグを当然のように隠し持っており、あろうことか独房で酩酊していることすらわりとよく発生する。「こ
っちが下手に出ていれば調子に乗りやがって!」と、金属探知機を設置しまくり、毎晩全独房の強制検査を行う、なんて超スパルタ刑務所にすることも可能。暴動が起きて死亡事故が発生することもあるが、つぎからつぎへと新たな受刑者が入所してくる。天国を作るか地獄にするか、自分の好きなように刑務所をカスタマイズできることも本作の大きな魅力だ。
ただし、受刑者の数を増やしていくと、人混みによる混雑や食事を作る時間の不足などで、要求に応えるのがどんどん難しくなっていく。建物を拡張する資金も必要だ。建物のレイアウトや受刑者のスケジュールをうまく調整して運営するという、経営シミュレーション本来のおもしろさも味わえる作りになっている。
ちなみに本作は、未完成の状態で販売されている“早期アクセスゲーム”。電気イスの効果がない、シナリオがないなど、まだ完成度は低いが、本作独自の魅力は十二分に味わえる。画面写真を見てビビッと感じた人は、ぜひともプレイしてみていただきたい。お値段は若干高いので、Steamのセールを待つのもアリかも。
■とってもカンタン! 刑務所の作りかた
独自性が高い建物の作りかたを紹介しよう。よくある“施設を配置して街を作る”タイプではないため、自由なレイアウトの建築物を作れるのだ。
建設する建物のサイズを決めると、そこで基礎工事が行われ、床と外壁部分が作られることになる。
各施設ごとに必要な備品が決まっているので、部屋に配置していく。写真のように内壁を作れば、個室にもできる。
必要に応じて電気と水道を引き、部屋や建物をどの施設にする指定すれば完成だ。今回は受刑者の独房を作ってみた。
■こんなにあるぞ! 多彩な施設
刑務所内に作れるさまざまな施設の中から、一部を紹介する。これ以外に自分だけの刑務所を も、教会や教室、作業場など作成可能。屋外に作れる施設もあるのだ。
受刑者が食事をする部屋。配膳台のほかに机とイスが必要だ。受刑者の人数に合わせて大きくしていこう。
受刑者の食事を作る部屋。トレーもここで洗う。料理を持ち運ぶ時間を短縮するため、食堂に隣接させたい。
暴力行為や武器の所持など、刑務所内でヤンチャしたヤツを閉じ込める部屋。罪状で入る時間が変わる。
いわゆる死体安置所。刑務所内で死亡事故が起きると、死体が一時的に置かれる。
受刑者がシャワーを浴びる部屋。ちなみにお風呂は存在しない。比較的騒ぎが起こりやすい部屋でもある。
所長や会計士といった経営陣のオフィス。各スタッフひとりごとに、オフィスがひと部屋ずつ必要になる。
ケンカでケガをした受刑者や職員を治療する部屋。薬物依存症の治療も行われる。
受刑者が家族と会える部屋。面会テーブルのほかに、電話でも家族とコミュニケーションを取ることができる。
【刑務所ならではのトラブルを乗り越えろ!】
受刑者たちの不満が高まるとケンカが発生し、やがては職員を巻き込んだ大暴動に発展することもある。これらのトラブルにも冷静に対処しよう!
Prison Architec
メーカー | Introversion Software |
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対応機種 | PCWindows |
発売日 | 配信中 |
価格 | 2980円[税込] |
ジャンル | シミュレーション |
備考 | 早期アクセスゲーム |