カエルかな? カエルじゃないよ、行くんだよ!
ふたり組のオーストラリア人によって制作された、カジュアルなアクションゲーム。昨年末にリリースされて以来、またたく間に世界的にヒットした秘密に、大胆に迫る。
シンプルな内容で、何らかの要素によって高いリトライ意欲を刺激するゲームは、これまでにも数多くあって、『クロッシーロード』も、有り体にいえば、そういうタイプの作品のひとつです。自動車が行き交う道路や、木やらワニやらが流れる川を、タイミングよく横切っていくアクションゲーム……というと、知識豊富なゲーマーは「ああ、『フロッガー』(1981年/KONAMI)ね」と、ピンと
くるはず。実際、その影響を強く受けていることを開発者みずから公言していますが、本作が『フロッガー』と異なるのは、ゲームの楽しみどころを「危険をかいくぐって、安全な場所にたどり着くこと」ではなく、「何が起こるかわからない、おもしろい世界をひたすら進み続けること」に据えた点です。
『クロッシーロード』には、カジュアルゲームに不釣り合いなほど、多くのプレイヤーキャラが用意されています。どれを選んだところで、“ハイスコアーを目指す”という、プレイヤーに半ば宿命づけられた目的のプラスになる要素はナシ。あくまで好みの問題だったり、それぞれのキャラに用意された特殊な演出・フィーチャーを体験できるだけ、なのです。長距離移動した末に、まさかの出来事が起こっても、スタート直後にクルマに激突しても、楽しい愛嬌たっぷりの世界で、つねに“前向き”にいられることの素晴らしさ。まだの方は、体験を!
■大切なのは慎重さと大胆さ(どっちだよ!)
マイキャラは、タップ1回で前方に1マス移動する。つい連打したくなるが、勢いまかせのプレイでは、スコアーは一向に伸びない。進路方向の状況をおおまかに確認し、可能な限りタップ連打で移動できる“直進ルート”をあらかじめ確保してから一気に進むのが気持ちよく、かつ確実性が高い。とはいえ、予想外の行き止まりや、コイン回収の誘惑に逆らえず、やむなくフリック移動(左右、バック)が必要になることも。その際は慌てず、1歩1歩確実に操作しよう。
■なぜか搭載のガチャ要素
本作のデフォルトのプレイヤーキャラはニワトリだが、ゲーム内で入手できる最大95体(5月現在)のキャラクターから、自由に選択できるようになっている。キャラクターは、ガチャで入手したり、ストア購入したり、プレイ中、特定の条件を達成することで増やせるぞ!
背景が“荒野仕様”に。たまに出現するアリの群れに隣接すると、舌を伸ばして食べるぞ。
モノクロのレトロ調になり、ときおり雷鳴が鳴り響く。正直、遊びにくい(苦笑)。
【輝かしい(?)プレイ記録はシェアしすぎて損はない】
本作のプレイ結果、あるいはプレイの過程そのもは、画像または動画データとして気軽に保存・シェアが可能だ。プレイ動画をプレビューしながら、解説音声を録音&アフレコすることも、わけないぞ!
【ユーザー、広告主ともにwin-winな広告システム】
Unityの広告システム“Unity Ads“を採用し、広告収益のみでも莫大な利益を上げたことで話題になった本作。広告動画の再生をランダム+任意制とし、さらに、再生ごとにゲーム内コインがもらえるようにしたことが、総合的なユーザー満足度につながったようだ。
クロッシーロード
メーカー | Yodo1 Games |
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対応機種 | iOSiPhone/iPod touch / AndroidAndroid |
発売日 | 配信中 |
価格 | 基本無料(アイテム課金あり) |
ジャンル | アクション |