全国の提督さん、腕の見せどころです
榛名派の北口徒歩2分です。今回、セガ・インタラクティブのプライベートショーで、『艦これアーケード』が出展。前回、JAEPO(ジャパンアミューズメントエキスポ)2015で出展されたときからゲーム性が大幅に変わったという話を聞き、さっそくプレイさせていただきました! というわけで、本記事では『艦これアーケード』のプレイリポートをお届けします。
3Dで描かれる艦娘たち
ゲームを始める際は、筐体左側のポケットに、艦娘トレカをまとめて投入します。カードは数十枚をまとめて入れられる仕組みとなっており、同じカードを複数入れてもオーケー。その場合は、ゲーム内の艦娘のイラストに“×●(●の部分はカードの枚数を表示)”と表示され、それにともなってパワーアップします。カードがダブっても安心ですね。
ゲームをプレイするには、『ボーダーブレイク』などと同様に、GPと呼ばれるポイントが必要です。お金でGPを購入し、それを消費することでゲームを進めていきます。GPは、鎮守府画面(後述)で時間の経過に合わせて消費するほか(一定時間は消費なし)、海域への出撃に使用します。ただし、海域への出撃に必要なGPを支払った後、戦闘中にGPが減っていくことはありませんでした。
メインメニューとなる鎮守府画面では、海域への出撃や、開発、建造、艦娘への艤装の装備など、ブラウザゲーム版とほぼ同じ項目が選べます。開発や建造はブラウザーゲーム版とほぼ同じで、燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトの4種類を適切に投入し、それによってできる艤装や艦娘が決まる、という仕組みです。また、艦娘がダメージを負った際の入渠にも、資材を使用します。ブラウザゲーム版との違いは、入渠に待ち時間が発生しないこと。“バケツ”こと高速修復材は、使うと資材消費なしで艦娘が回復する、という効果に変わっています。艤装の装備に関しては、ブラウザゲーム版と同じ感覚でできるでしょう。装備できるものやスロット数などは、今回のバージョンに関しては、おおむねブラウザゲーム版と同じでした。近代化改修という項目はなかったように思いますが、これは前述した、同じ艦娘のカードを何枚も読み込める仕様によるものでしょうか?
この鎮守府画面では、艦隊の旗艦に設定した艦娘の姿が表示されます。通常は正面から艦娘を見ていますが、カメラは動かすことが可能です。艦娘をいろいろな角度から見られるのは、ゲームでは新鮮で楽しいですね。
変化する状況に対応せよ
海域に出撃し、攻略していくことが、本作の目的となります。海域に出撃して経験値を得ることで艦娘がレベルアップするほか、新たな艦娘を入手することも可能です。今回選べた海域は、ブラウザゲーム版の鎮守府正面海域から、沖ノ島海域まで。いわゆる1-1から2-4で、海域の名前はブラウザゲーム版と同様でした(エクストラ海域は確認できず)。係員のお姉さんから、「ゲームに慣れている方はふたつめの海域をお選びください」と勧められたので、バシー島沖に出撃してみることに。編成は、お借りしたカードの中から、金剛、伊勢改、利根、島風、赤城、龍驤の6人としました。
海域出撃時の目標は、敵ボスを撃破すること。海域の中に赤く表示された部分があり、そこにボスが潜んでいるので、偵察機を飛ばすなどして視界を確保しつつ、筐体についた舵とレバーで進路と速度を調整しながら近づいていきます。敵の部隊と接触すると、戦闘画面に突入!
ここからの戦闘が、JAEPO出展バージョンとは大きく変わった部分。敵と味方の部隊が遠距離に位置取ったところからのスタートとなり、リアルタイムで進んでいきます。まずは、下の画面をご覧ください。
自軍と敵軍の位置関係によって、同航戦や反航戦など、状況が刻々と変化していきます。こちらが横、相手が縦に並ぶ“T字有利(攻撃力が上昇する)”を作るべく、舵とレバーで艦隊を操作しましょう。そうして、画面中央下部のアイコンが溜まりきったら砲撃を行います。多くの艦娘が同時に攻撃すれば威力にボーナスがつくため、積極的に狙っていきたいところですが、艦娘たちはそれぞれ、艦種によって射程が決まっています。戦艦は射程が長く、駆逐艦は短いため、たとえば遠距離では戦艦しか攻撃できないわけです。ただし、射程が短い艦は、そのぶん再装填にかかる準備が短くなっていますし、駆逐艦や巡洋艦は、高威力の魚雷を発射することも可能。艦娘をうまく使い分けることが、勝利のカギをにぎりそうです。
そのほか、砲撃の際にカットインが発生したり、特定の条件下では主砲ヒット後にボタンを連打して、ダメージを上昇させるというシチュエーションも。夾叉が発生することもあり、その場合は次弾の命中率がアップします。主砲の代わりに打てる副砲を使えば、画面を移動したままの射撃が可能。ただし、威力は主砲に比べると低いので、最後のひと押しに使うとよさそうです。
敵から攻撃を受けた際は、画面に着弾範囲が表示されます。範囲内にいる艦娘が砲撃の対象となってしまうので、発射から着弾までに進路や速度を調節して避けましょう。こちらから攻撃する場合は、主砲の着弾範囲を指定する必要はないので、味方側が有利になっています。
また、空母は砲撃には参加しません。その代わり、航空攻撃を行うことができます。航空攻撃は、戦闘突入前の移動画面でも仕掛けることが可能で、これを利用すれば、あらかじめ敵艦隊に打撃を与えておくことができます。ただし、攻撃するたびに艦載機が減っていくので、使いどころは見極めたほうがいいかもしれません。
制限時間内に敵を倒しきれなかった場合は、夜戦への突入が可能。僕がプレイしたときは、素直な延長戦というイメージでした。もしかすると、ダメージの上昇などもあるのかも? なお、海域への出撃が終わると、艦娘のカードをゲット可能。今回は、加賀や潮などが艦隊に加わりました。
今回のプレイの感想ですが、JAEPO出展バージョンに比べて、戦闘時の駆け引きが奥深くなり、提督たちがより腕前を発揮しやすくなった、という印象を受けました。僕もついつい熱中してしまい、バシー島沖のクリアー後、沖ノ島海域を突破すべくひたすらプレイ。ただ、利根姉さんや球磨らが大破して、けっきょくボスの顔を拝むことはできませんでしたが……。艦隊のみんな、スマン。この借りはゲームセンターで返す! ということで、本作『艦これアーケード』は、『艦これ』ファンやシミュレーションゲームファンならハマれる作りになっています。提督の皆さん、2015年秋の稼動をお楽しみに!
艦これアーケード
メーカー | セガ・インタラクティブ |
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対応機種 | ゲーセンアーケード |
発売日 | 2015年秋稼動予定 |
ジャンル | シミュレーション |