アメリカ1の“列車王”となれ!

『Ticket to Ride』 駆け引きがアツいボードゲームのゲーム機移植版!【とっておきインディーVol.43】_03

 ドイツの2004年年間ゲーム大賞に選ばれたボードゲーム『Ticket to Ride』の、ゲーム機移植版。本作は、集めた車両カードを消費してマップに車両を配置し、目的ルートをつなげられればボーナス点が入るというルールだ。
 ほかのプレイヤーが設置した車両は排除できないため、いかに素早く設置するか、もしくは人気が低いルートを推測するか、という駆け引きが熱い。長い線路に車両を設置できればそれだけで高ポイントだが、設置するにはマス目と同じ色の車両カードを、マス目の数だけ集める必要がある。とくに5枚、6枚と集めるのはたいへんで、ほかのプレイヤーが同じ色を集めていた場合は、「先を越されるかも」という不安でドキドキ。そのぶん、思い通りに設置できたときの満足感は筆舌に尽くしがたい。ゲーム内容は英語だが、ルールは単純なので遊んでいれば覚えられるレベル。ぜひ、この熱い駆け引きを体験していただきたい。

長い線路を開通させるとそれだけで高得点!

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▲車両を配置するだけでも得点になる。長いマス目は高得点だが、そのぶん難度も高い。

チケットを集めて車両を配置し……

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目的のルートを開通させよう!

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▲マス目と同色、同数のカードがあれば、車両を設置可能。細かく刻むルートを選ぶか、長いマスで高得点を狙うか。ライバルの動向にも注意せよ!
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▲カードに書かれた目的ルートを自分の車両でつなげられれば、記載されたボーナス点をゲット。

<『Ticket to Ride』のおもなルール>
●自分のターンで行えるのは、“カードを2枚引く”、“目的ルートカードを引く”、“カードを消費して車両を配置する”のどれかひとつ
●カードを引く場合は、表になっているものでも山札からでも、両方1枚ずつでもいい。ただし表になっている機関車(オールマイティ)を選ぶ場合は、そのターンではそのカード1枚しか入手できない
●ボード上の線路と同色のカードが同じ枚数あり、必要な数だけ車両を所持していれば、それらを消費して車両を配置できる
●車両を配置したときや目的のルートを開通させると、得点を入手。目的ルートを達成できないと、最後にその点数だけマイナスとなる
●誰かの車両が残り2個以下になると、そのターンでゲームは終了

DLCで新マップの導入が可能

 ボードゲーム版と同様に多くの新マップが存在しており、DLC(ダウンロードコンテンツ)で配信されている。ここではそんなDLCを紹介! マップごとに新ルールが追加されるのも、本作の特徴だ。


●Europe……先取りされても駅で挽回可能!
 ヨーロッパをモチーフとした新マップ。運が悪いと追加カードを支払う必要がある“トンネル”マスや、都市に設置すると相手のルートをひとつだけ利用できる“駅”など、さまざまな新ルールが追加。戦いはさらに加熱!

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●Legendary Asia……我らが日本も少しだけ登場!
 アジアが舞台の新マップ。設置するときにオールマイティカードが必要な“フェリー”マスや、配置するときに追加の車両が必要なマスもあり、駆け引きはやや複雑に。日本からは、神戸が都市のひとつとして登場している。

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●Switzerland……少人数向けのテクニカルマップ
 スイスが舞台の新マップ。ヨーロッパにもあった“トンネル”マスがあるほか、マップの端から他国へ車両をつなげることが可能。また、オールマイティカードの役割が変わり、“トンネル”での追加カードでのみ利用できる。

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●USA 1910……アメリカ版のカードが一新!
 これのみ新マップではなく、標準であるアメリカマップのカードを置き換える拡張パック。より離れた都市が目的地となる“Big Cities”やすべてのカードを使用する“Mega game”など、3タイプのルールを選択可能。

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▲筆者はボードゲーム版から入ったクチ。もちろんいまでも遊んでいます!

本家のボードゲーム版も楽しい!

 ゲーム機版よりも高価だが、友だちが集まる環境があれば、原作のボードゲーム版もオススメ。実際に車両を手で配置しながら、「そこ、俺が狙ってたのに~!!」などと、ワイワイしゃべりながら遊べるのは楽しい!

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▲PC版はロビーで部屋を作成し、参加者を待つというゲームスタイルだ。

オンラインマルチプレイも楽しめる!

 PC版を始め、一部の機種ではオンライン対戦も可能。駆け引きが楽しいゲームなので、やっぱり対人戦が盛り上がる! 作成した部屋にパスワードを設定すれば、仲間だけでオンライン対戦を楽しむことも可能だ。

Ticket to Ride Tutorial - Windows


Ticket to Ride
メーカー Days of Wonder(Xbox 360版は日本マイクロソフト)
対応機種 PCWindows / X360Xbox 360 / iOSiPhone/iPod touch / AndroidAndroid
発売日 配信中
価格 Steam版は980円[税込]、Xbox 360版(※発売元は日本マイクロソフト)は952円[税抜](1029円[税込])、iPhone版は840円[税込]、Android版は847円[税込]
ジャンル ボードゲーム