TVアニメも、ゲームも両方確かめねば……!
現在放送中のTVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』。そのオープニングアニメでは、2016年8月18日発売予定のプレイステーション4&プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ ベルセリア』の主人公・ベルベットが登場していることも話題を呼んだ。8月5日に開催された『ゼスティリア ザ クロス』のプレミア先行上映会では、『ベルセリア』側のドラマが描かれるという第6話&第7話(タイトルは#05、#06)がお披露目された。
放送前なので内容はぜひTVアニメで確かめてほしいが、週刊ファミ通の記事制作のため『ベルセリア』をプレイしていた記者としては、アニメならではのシーンと演出が、第6話と第7話の随所に盛り込まれていると感じた。ゲームとアニメでそれぞれどのように描かれるのか、両方確かめる楽しみができたとも言えるだろう。
プレミア先行上映会では、ベルベット役の佐藤利奈さん、ライフィセット役の浅倉杏美さん、ロクロウ役の岸尾だいすけさん、マギルゥ役の佐藤聡美さんが登壇。アニメ制作を手掛けたufotableのプロデューサー・近藤光氏、監督の外崎春雄氏も交えてのトークショーが行われた。(※浅倉さんは『ベルセリア』ゲーム情報コーナーからの登壇)
近藤氏によると、今回上映されたのは、TV放送される第6話&第7話を“特別編成”したバージョン。『ベルセリア』の物語の始まりを描く第6話&第7話のTV放送日が、ゲーム発売(8月18日)の直前にあたるというのは、当初から想定していたわけではなかったようで、TVアニメからゲームへと“つながる”ようなタイミングに、感慨深げな様子だった。また、佐藤利奈さんは、『ゼスティリア ザ クロス』というタイトルでありながら『ベルセリア』の物語がここまでガッツリ描かれることが意外だったようで、今回の上映会でその仕上がりを観て、ベルベットたちが躍動する映像の美しさに改めて感動していた。確かに、ベルベットたちのアクションはかなり派手で、アングルも含めてカッコよかった!
佐藤聡美さんは、シリアスなシーンにおいても奇抜なマギルゥらしさが全開のシーンなど、TVアニメならではの描写が「おもしろかった!」と絶賛。「先の展開を知っていてもハラハラしました」という、序盤から危機に直面するベルベットたちの姿は、ゲームとはまた違う見どころだ。外崎監督は、制作スタッフのあいだでもマギルゥの登場シーンが評判になっていたと明かし、佐藤利奈さんもその感想に同意。ベルベットの描写にもスタッフの気合が込められていると外崎監督はアピールしつつ、作画を担当するアニメーターが相応の苦労をしていることも付け加えた。服のいろいろなところが破けたりしているベルベットの作画は、確かにたいへんそうだ……が、どのシーンも高いクオリティーで描かれているあたり、さすがはufotableだと感じた。
そして、先月の“テイルズ オブ フェスティバル”(リポートはこちら)と同様、今回も軽快なトークで場を盛り上げたのが岸尾さん。第6話&第7話で描かれるのは『ベルセリア』の序盤ということで、「ロクロウの出番があってよかった! 社長(アイゼン役の森川智之さんのこと)のキャラクターとかは出てこないからね!」など、フリーダムな発言で観客の笑いを誘っていた。そのほかにも岸尾さんの奔放ぶりは随所で発揮されていたが、佐藤利奈さんの切り返しも冴えわたり、キャストどうしの仲のよさが感じられて微笑ましかった。
トークのあと、『ベルセリア』のゲーム情報コーナーに移るところで登壇したのが浅倉さん。壇上で、4人の声優による体験版のゲームプレイが行われ、その画面が劇場のスクリーンに映し出された。ベルベットの姿がよく見えるようにカメラアングルを動かしたり、戦闘終了時の掛け合いでキャラクターの表情を見て「かわいい!」などと喜んでいたその様子は、まさに岸尾さんが「みんな、自分のキャラクターが大好きだね!」と突っ込んでいた通りの雰囲気。ゲームプレイ後の挨拶で、浅倉さんが「(ライフィセットを)演じているときは、愛おしすぎて胸が苦しくなりました」と、その深い思い入れを語っていたのも印象的だった。声優陣や制作スタッフの思いがこもっている、ゲームとTVアニメをぜひ堪能したくなる今回のイベントだった。
なお、ゲーム『テイルズ オブ ベルセリア』公式サイトでは、『ゼスティリア ザ クロス』第6話、第7話に関するクイズキャンペーンを8月18日より実施予定。クイズに正解した人の中から、抽選で豪華賞品をプレゼント! とのことなので、TVアニメを観たらチェックしてみよう。
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