DualShock4がVR空間で謎の拘束機械に変身!
先週末にサンフランシスコで行われたインディーゲームイベント“Day of the Devs”から、Tarsier Studiosのパズルアドベンチャーゲーム『Statik』を紹介する。本作は海外では2017年の早い時期にPlayStation VR(PSVR)向けに配信予定。
『Statik』でプレイヤーは、“スタティック・インスティテュート”なる謎の研究機関で監視下に置かれ、歯医者の治療台のような椅子に座らされ、手に奇怪な機械を括り付けれた状態で、さまざまなパズルに挑むことになる。
PSVRではDualShock4コントローラーの位置も検出してVR空間内に反映できるという特徴を活かした内容になっており、PSVRを被って本作をプレイすると、実際にコントローラーを持っている手の場所に、両手を覆う機械があるように見える。
そしてこの機械、各部位の「本体上部右のディスプレイを開く」、「マニピュレーターを回転させる」「マニピュレーターを左から右に動かす」といったような作業がコントローラーの各ボタンに割り当てられている。周囲にはヒントと思わしき図形や計器などが用意されているので、まるで謎の機械の中ででたらめにスイッチを押してみるかのように、コントローラーのボタンやスティックを押し、「正解」を探り当てていくのだ。
会場でプレイできたステージは“いくつかのスライドを組み合わせ、回転させて絵合わせをする”という機械の実験だったが、本編では主人公が目を覚ます度に異なる機械と問題が待ち受けているとのことで、公開されているスクリーンショットでは、恐らく方角と座標が関係ありそうな別の“機械”が登場している。
“少しレトロな研究所”、“怪しい機械でパズルを解かされる”、“どこか強権的”といったあたりでValveのパズルアドベンチャー『Portal』を連想する人も多いと思うが、ゲーム内容自体は“超機動を使いこなしてゴールを目指すパズルアクションアドベンチャー”と“座って解く移動なしのパズル”ということで異なるものの、あのゲームの雰囲気が好きな人は気にいるんじゃないだろうか。
ハゲの博士(Dr. Ingen)がすぐそばで実験を観察しているのだが、彼の顔を見ようとしてもモザイクがかかってよくわからないという仕掛けがあったりして、「そんな視界ハックみたいな大仰なことするよりマジックミラーで充分だろ!」とツッコミたくなるアンバランスさもいい感じ。果たして彼の実験目的は何なのか? 日本リリースもぜひお願いしたいところだ。