2018年3月24日、バンダイナムコエンターテインメントの本社“バンダイナムコ未来研究所”にて、イベント“GOD EATER 8周年感謝祭”が開催。その模様をお届けしよう。
本イベントは、2010年2月4日に発売されたプレイステーション・ポータブル用ソフト『GOD EATER(ゴッドイーター)』(以下、『GE』)が8周年を迎えたことを記念して行われたもの。会場には、事前抽選に当選した幸運なファン200名が集結。
イベントが始まると、『GE』シリーズのIP総合プロデューサーの富澤祐介氏、総合ディレクターを務める吉村広氏が登壇。ゲストとして、『GE』のヒバリ役の伊藤かな恵さんも登場した。
まずは、『GE』の発売から現在までを振り返ることになり、グーグルで“ゴッドイーター 富澤 吉村”と入力して、画像検索を開始。さまざまな写真がスクリーンに映し出される中、8年前に『GE』第1作が発売された際の、たすきを掛けて店舗に立つ富澤氏、吉村氏の姿を発見。このほか、プレイステーション Vitaのマルチプレイを推進するため立ち上げられたプロジェクト“共闘学園”や、マチアソビといったイベント、『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』の出荷本数50万本を記念したケーキの画像などが飛び出し、富澤氏と吉村氏は当時を懐かしみながら、コメントをしていた。
続いて、今回のイベントの目玉である『GOD EATER 3(ゴッドイーター3)』(以下、『GE3』)の紹介へ。本作のプロデューサーである富山勇也氏が登壇後、最新PVが公開された。PVでは、牢獄とも見えるような施設の中で語り合う主人公に加えて、もうひとりのゴッドイーターの姿が。“灰域(かいいき)”と呼ばれる存在や、二刀流と両手持ちに変形する神機を用いてアラガミと戦う主人公、さらに、灰域種と呼ばれるアラガミ、新たなバトルシステムなど、気になる情報がふんだんに詰め込まれていた。PVのラストで、本作の対応プラットフォームがプレイステーション4とPC(Steam)であることが判明。リリースが据え置き機のみとなるのはシリーズとしては初。会場からは歓声が沸き上がった。
最新PVの公開を受けて、富山氏が解説。ゴッドイーターたちを統制していた“フェンリル”は、あらゆる存在を捕喰し灰へと変える厄災“灰域”によってすでに崩壊。本作に登場するゴッドイーターたちは、対抗適応型ゴッドイーター(Adaptive God Eater)“AGE”と呼ばれているようだ。
PVに登場した新キャラクターは、ユウゴ・ペニウォート。ユウゴは主人公の幼なじみで、ともにAGEとして活動している。ペニーウォートという名字は、彼が所属する拠点の名前から付けられたものであり、ペニーウォートに所属しているAGEは、皆同じ名を付けられていると吉村氏は語った。
続いて、新たなバトルシステム“エンゲージ”の解説に。エンゲージは、仲間のひとりと強化効果を共有できるというもので、仲間と近くで戦うことでゲージが上昇。一定値まで溜めることで発動できるようだ。このエンゲージは、アイデアとしては『GE2』のころからあったものだが、実装にまでいたらなかった。今回の『GE3』で、仲間と共闘するための新たなシステムとして実現可能な段階になり、晴れて実装されたとのこと。吉村氏は、各キャラクターのいいところを共有しつつ、気持ちよく戦えるシステムになっているとコメントした。
対応プラットフォームについても言及。『GE』が新たな段階に進化するために、据え置き機に絞って開発することを決めたと富山氏。最新情報はこれで終わりかと思いきや、なんと『GE3』の実機プレイを世界初公開するというサプライズ。映像がスクリーンに映し出されると、会場からはグラフィックの美しさに驚く声が上がった。
実機プレイでは、PVに登場した新たな近接型の神機を披露。二刀流と両手持ちのふたつの形態を使い分けることができ、二刀流時は攻撃速度が非常に早く、斬撃と刺突による攻撃が可能。両手持ちになると、スタミナが回復しなくなるものの、攻撃範囲が強化。状況に応じて形態を使い分けることが重要になりそうだ。
もうひとつの新たな神機、レイガンも公開。こちらは遠距離武器で、“放射弾”と呼ばれる特殊な弾を使う。射出時間に応じて威力が上昇するが、中断するとリセット。OPの消費も激しい模様。
フィールドを進むと、新たなアラガミ“アヌビス”と遭遇し、戦闘に突入。鎧をまとった獣のような、重量感のある風貌をしていた。今回はNPCとしてユウゴが随伴していたが、実際はほかにも多くのキャラクターがいるとのこと。
アヌビスと戦っていると、“ガーディアン”という文字とともに青いエフェクトが発生。これは、“アクセルトリガー”という新システムで、特定の条件を満たすとさまざまな強化効果が発動する。今回披露されたガーディアンは、ジャストガードを決めることで発動し、自分の攻撃力が上昇する効果を持っている。アクセルトリガーが発動中にエンゲージを使えば、アクセルトリガーの効果も共有が可能。
順調に戦闘を進めていた矢先、主人公がアヌビスに捕喰されてしまう。これにより、アヌビスが“バースト状態”になり、四足歩行から二足歩行に変化。アラガミによるゴッドイーターの捕喰も、『GE3』の新要素だ。バースト状態になるとアラガミが著しく強化されることはもちろん、捕喰されたプレイヤーは、一定時間“リンクエイド”や“リンクバースト”といった支援をいっさい受けられない(つまり、戦闘不能は即リスポーンを意味する)。ちなみに、自分から仲間に使うぶんには影響はないそうだ。
アヌビスとの戦闘が続くも、ここで実機プレイは終了。富澤氏の提案で、招待されたファンの中からひとりだけ、『GE3』を体験してもらうことに。多くの人が手を挙げる中、『GE』のパッケージを掲げていた男性が選ばれた。
イベントの第二部ではスマホ向けRPG『GOD EATER RESONANT OPS(ゴッドイーター レゾナントオプス』の最新情報を公開
イベントは後半の部に入り、シリーズ初のスマホ向けRPG作品となるアプリ『GOD EATER RESONANT OPS(ゴッドイーター レゾナントオプス』(以下、『GEREO』)の紹介へ。
大塚氏の解説を交えながら、本作オリジナルのキャラクターや、ターン制となったバトルの解説を始め、ufotableが手掛けるオープニングアニメなど、多くの情報が公開された。
『GEREO』の紹介終了後、アラガミ、神機、衣装の3つで募集していたデザインコンテストの受賞者の発表が行われた。
イベントのラストでは、登壇者が一堂に並び、ひとりずつコメント。富澤氏は今後の『GE』の展開を見据えた中で「すでに10周年のロゴは作ってある」とコメント。さらに「10年、さらにその先を見据えて、数年後のゴッドイーターのありかたや、ユーザーの変化を考えている」とも語った。招待された人だけでなく、配信を見ているすべてのファンに、熱い思いを伝えていた。