2018年4月30日、秋葉原のソフマップAKIBA2号店パソコン総合館に、esports用イベントスペース“eSports Studio AKIBA”がオープンする。
秋葉原の中央通りに面した有名なパソコン店の2階という立地条件のよさもあり、注目されそうなスポットだ。4月26日には開店に先駆けて報道関係社向けに開かれたオープニングセレモニーが行われた。その様子をリポートする。
記者会見が始まると、まずはソフマップ代表取締役社長・渡辺武志氏が登場し、イベントスペースを作った経緯を紹介。渡辺氏は「この店舗では2017年10月にゲーミングPCコーナーを新設しました。すると約半年の間で、ゲーミングPCの関連商品の売り上げが2倍にも上がりました」と語る。
この結果を見た渡辺氏は、「もっとesportsを推進させる取り組みをしたい」と考えるようになり、今回のイベントスペースのオープンを決定させたそうだ。渡辺氏は「我々は小売業なので、esportsを応援するにはスポンサー企業の商品を売るのが一番。eSports Studio AKIBAを作り、多くの人にすばらしいゲームと商品を知ってもらいたい」と続けた。
eSports Studio AKIBAは会場内でゲームをプレイできるだけでなく、配信サービスにも対応している。配信はソフマップ独自のサイトで行うのだが、サイト内にはEC機能を内包しているため、ゲーミングデバイスやPCの販売を同時に行えるのが強み。渡辺氏は「インストアイベントだと参加者が限られてしまうが、配信ならば多くの人に見ていただける」と期待を寄せる。
これらの複雑なシステムを設計したのは、動画配信サービスで有名な企業・Jストリームだ。同社は年間に1500以上もの配信に携わっており、プロスポーツの配信も行っている。Jストリームのアドビジネス推進部長兼営業本部付執行役員・田中恒利氏は、「全国のソフマップと中継を結び、違う地域のチームと戦うことも将来的には考えている」と解説。
ソフマップAKIBA2号館がハブになり、全国の地区予選を勝ち進んできたチームがeSports Studio AKIBAで戦う……近いうちにそんなイベントが行われるかもしれない。
大学の授業をe-Sportsスタジオで実施
会見には、会場から徒歩5分ほどの距離にある、クラーク記念国際高等学校 秋葉原ITキャンパス長の土屋正義氏がゲストで招かれた。同校はesportsを教えるカリュキュラムを取り入れており、講義をeSports Studio AKIBAで行う計画を立てていると言う。どのような授業が行われるのか、今後の施設利用方法にも期待したい。
オープニングセレモニーの最後には、実際にeSports Studio AKIBAの機材を使ったデモンストレーションが行われた。選手として招かれたのは、近畿大学“eスポーツサークル”と龍谷大学“LoLサークル”のみなさん。司会と実況は、『League of Legends』でお馴染みのZouSenpai氏としんちゃん氏。
本日はまだプレオープンということでバタバタしたものの、2018年4月30日までにはバッチリ整っているとのことなのでご安心を! さっそく4月30日からイベントが予定されているので、興味のある読者は配信番組をチェックしよう。
未使用時には誰でも無料で利用可能!
気になる施設の利用料金は、なんと無料! さすがソフマップ、太っ腹!! ただし申込みをするには最低5人のメンバーが必要で、時間は11:00~20:00まで。それ以外の時間帯は応相談だ。申込み方法は、利用日から2週間前までに公式サイトから申請とのこと。
配信機材の設定や操作はスタジオのスタッフが行ってくれるので、参加者は知識ゼロでも利用できるのがうれしい。eSportsで配信を行っている読者のみなさん、次回の配信で使ってみませんか?
【施設データ】
名称:eSports Studio AKIBA
営業時間:11:00~20:00
電話:0077-78-9899(携帯電話からは050-3032-9888)
場所:東京都千代田区外神田3-13-8 ソフマップAKIBA2号店パソコン総合館2階
URL:https://e-sports.sofmap.com