2018年11月16日にNintendo Switchで発売予定の『ポケットモンスター』シリーズ最新作『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』。2018年5月末に行われた新作発表会からいまかいまかと待ち続けた発売日が、ついに、そこまで迫ってきている! そんな折、なんと本作を体験させていただける機会を得た。というわけで、本記事では『ポケモン Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』のプレイレビューをお届けする。
ちなみに、今回は週刊ファミ通編集部のゆーみん17と筆者のふたりで、別の視点からレビュー記事を執筆したので、よければそちらの記事もぜひご覧いただきたい。
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ポケモンライター竹内白州こと私が担当するこちらの記事では、これまでのシリーズ作品と異なるシステムを中心に、冒険に役立つ情報を紹介していくつもりだ。一部、出現するポケモンや新たなシステムについてなど、ネタバレになり得る要素があるので注意してほしい。なお、プレイしたソフトは『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』。『ポケットモンスター Let's Go! イーブイ』とは多少異なる点があるので、ご了承を。
Point.1 ポケモンを捕まえる!
改めて説明しておくと、本作は従来の『ポケットモンスター』シリーズというよりは、『ポケモンGO』のシステムを踏襲している部分が多い。その最たるものがポケモンの捕まえかただろう。
本作では、伝説のポケモンなど一部のポケモンを除き、野生ポケモンとのバトルがなくなった。バトルでポケモンのHPを減らし、ボールを投げるといった『ポケットモンスター』シリーズおなじみのものではなく、『ポケモンGO』のように、ボールをうまく投げて捕まえるシステムになったのだ。
『ポケモンGO』との違いは、ボールを投げる前に“かまえる”という手順が必要なことだ。“かまえる”を選択した時点からJoy-Conのジャイロセンサーが作動するので、まずは画面に向かって真っすぐに腕を伸ばし、“かまえる”を選択。そして腕を曲げて溜めを作りつつタイミングを計り、もう一度先ほどの位置に腕を戻すように真っすぐ腕を振ると、キレイに投げられる。
収縮するリングの中にボールが入るように投げ、ボールが当たったときのリングが小さいほど捕まえやすくなる。
ところで、『ポケモンGO』で、毎回エクセレントスローを狙う人はどれくらいいるだろうか。記者はレイドバトルや珍しいポケモンを除けば、狙いもつけずに適当に投げてしまうことも多い……。そんな筆者のような方は以下の動画をご覧あれ。
思った以上にエクセレントスローが決まる! 『ポケモンGO』よりエクセレントスローが決めやすい気がする(気がするだけではあるが……)。上記の動画を見て、タイミングを掴むイメージトレーニングをしてみてほしい。ポケモンを捕まえるコツは、円の小さいときを狙うだけではない。野生のポケモンはきのみをあげることで捕まえやすくなったり、激しい動きを大人しくさせたりできる。
ところで、しれっとふたりプレイの画像をお見せしたが、これもまたポケモンを捕まえるコツのひとつだ。ふたりで息を合わせて同時にボールを投げると、きょうりょくゲットが発動し、ポケモンを捕まえやすくなるようだ。ただ、ふたりプレイになると、1回のスローで消費するモンスターボールの数も2倍になるので(ふたりともボールを投げた場合)、その点はご注意あれ。
Point.2 経験値の仕組みを知る
さて、本作では一部のポケモンを除き、野生ポケモンとのバトルが行われないため、ポケモンを捕まえることで経験値が入る仕組みになっている。
レベルがすごい勢いで上がる。あれ、トキワの森ってボーナスステージだっけ? けいけんポン(※1)でも使った? Oパワー(※2)の方かな?
※1……『ポケモン ウルトラサン・ウルトラムーン』で“ロトム図鑑”がくれる“ロトポン”。使用すると、経験値が通常の1.5倍になる。
※2……『ポケモン X・Y』、『ポケモン オメガルビー・アルファサファイア』で登場。一定時間経験値がアップしたり、タマゴが早く孵りやすくなったりする不思議なパワー。
なぜドンドンレベルが上がるかというと、捕まえたときの状況や捕まえかたによって経験値にボーナスがかかるから。それぞれの詳しい倍率までは未確認だが、今回のプレイで確認できたボーナス項目の一部を例としてまとめてみた。
・ワンショット……1回のスローで捕まえる
・ナイススロー……リングが小さい状態で、リング内にボールを当ててポケモンを捕まえる
・ダブルテクニック……きょうりょくゲットで捕まえる
など
これらをなるべく多く組み合わせるようにすると……。
ものすごい倍率になった。先日の『ポケモン ピカチュウ』の記事では打倒タケシ用のバタフリーを育てるために2時間もトキワの森に籠ったというのに……これなら10分くらいで進化させられそう。
ちなみに、サイズボーナスが発生するポケモンはフィールドに表れるポケモンのエフェクトで確認できる。
ポケモンのまわりに赤いエフェクトが出ているのが大きなポケモン、青いエフェクトは小さいポケモンであるということ。経験値が欲しいならサイズボーナスを狙ってこれらのポケモンを積極的に捕まえるといいだろう。
Point.3 アメを使ってポケモンを強化する
ところで、捕まえたポケモンはというと、メニューから開ける“ポケモンボックス”の中にいた。
本作では、“ピカチュウのアメ”などの、それぞれのポケモンに対応したアメのほかに、“まもりのアメ”や“はやさのアメ”など対応した能力を上昇させるものもある。
とにかく、フィールドでたくさんポケモンを捕まえて経験値を獲得し、捕まえたポケモンを博士に送ってアメをもらう。そしてそのアメを使ってさらにポケモンを強化していく、というのが基本的なサイクルになりそうだ。
Point.4 ポケモンを戦わせる!
本作では野生ポケモンとのバトルはなくなったが、トレーナーやジムリーダーとのバトルは健在。とはいえ、先述したようにポケモンのレベルアップがかなり容易になっているので、少なくとも序盤に苦戦するようなポイントはなかった。ちなみに、バトルシステムはこれまでの『ポケットモンスター』シリーズと同様にターン制コマンドバトルだ。
町にはポケモンジムという、自分のポケモンバトルの力のウデだめしをする施設がある。今回プレイした中では、ニビシティのニビジムに挑戦できた。
ジムの変更点としては、ジムごとに設定されている条件を満たさなければ挑戦ができないこと。たとえば、ニビジムではジムリーダータケシの使うポケモンに有利なくさタイプ、もしくはみずタイプのポケモンを手持ちに入れていないと挑戦できない。これは条件をつけた、というよりはジム攻略のためのサポートという意味合いが強いように感じる。ちなみに、ここまでの道のりでは、くさタイプのナゾノクサが出現するので、捕まえておくといいだろう。
Last.『ポケットモンスター』を通じたコミュニケーションを楽しめる作品
今回、筆者がプレイできたのはニビジムのタケシを倒したところまで。それ以降のことはまだわからないので、発売を心待ちにしよう。
本作をプレイしてとくに感じたのは、大画面でかつ、このクオリティで動いているポケモンのすがた、そして声を聞くことがいかに幸せかということだ。相棒ポケモンのかわいい仕草のバリエーションが驚くほど多く、つぎはどんなすがたを見せくれるのか、ワクワクしながら冒険を進められる。
また、それを誰かと共有できるというのもNintendo Switchだからこその大きなメリットだ。家族と、友人と、恋人といっしょに遊べば何倍にも楽しいゲームだと感じた。
これはRPGというジャンルの枠にとどまらない、『ポケモン』というコンテンツをより身近なものにするための拡張アイテムのような印象を受ける。これまでの『ポケットモンスター』シリーズをプレイしたことがない人も、いやむしろそんな人にこそ、とくにオススメしたい。『ポケモン』がより好きになる、もっと『ポケモン』のことが知りたくなるはずだ。
そして以前より『ポケモン』を愛し続けているベテランポケモンファンの皆さんには、いまさら言うことは何もない。我々の思いはひとつだ。
「11月16日が超楽しみ!!」
それでは。