皆さん、メガネかけてますか? 一説によると、メガネをかけている方にとって、メガネはパンツと同じくらい、長い時間身につけているものだとか。僕は裸眼で過ごしているのですが、生活をするうえで、メガネが手放せないという方は多いと思います
そんなメガネを販売するアイウェアブランドJINSから、ウェアラブルデバイス“JINS MEME”が発売中。なにやら、まばたきの回数や体の傾きなどを検知し、集中度、リラックス度などをデータとして測定できる装置なのだとか。これ、もしかしてesportsにも役立ちそう? ってなことで、話を聞いてみましたよー!
渡辺寛紀氏(わたなべひろき)
ジンズ JINS MEME事業部 プロデューサー
メーカー:JINS 価格:39000円[税抜](42120円[税込])
JINS MEME ESでわかること
- まばたきの回数や強さの変化から、集中力とリラックス度の度合いを測定
- 体が傾く頻度から、体勢の安定度を測定(安定するほど集中しやすい)
など、役立つデータ多数!
写真は、『Happy Glass』というゲームをプレイ中。
詳しく聞いてみた
Q. JINS MEMEの仕組みは?
渡辺 まばたきをするとき、眼球の角膜側と網膜側とのあいだに電位差が生まれます。JINS MEMEでは、この“眼電位”の変化を、メガネのブリッジ部分と眉間の部分で測定しているのです。人の心の機微は目に出やすいと言われていまして、たとえば通常状態ですと、人は1分間に20回程度まばたきをするのですが、これが集中状態や、興味のあるものを見つめるときになると、1分間に2回まで減ることもある。まばたきの回数を測定することで、集中、リラックス、眠気、焦りなど、人の心の機微がある程度わかるのです。
Q. 具体的にはどう使う?
渡辺 いろいろな使いかたがあると思います。たとえばesportsの選手であれば、JINS MEMEをかけながらゲームをプレイすることで、自分が集中しやすいシチュエーションや時間帯を測定する、といったことが可能になります。当社ではSun SisterやJUPITERといった、FPSで活躍するプロチームに協賛し、集中するための練習環境の提供や、実験への協力をしてもらっています。その甲斐があってか、SunSisterは『PLAYERUNKNOWN'SBATTLEGROUNDS』の日本公式の大会である、“PUBG JAPANSERIES”で総合優勝してくれました。また、ゲームメーカーさんに、開発途中のゲームのレビューに使っていただくという提案もあると思います。ゲームのおもしろさというのは定量的に測りにくいものですが、JINS MEMEを使えば、どこのポイントで興味を惹かれたか、あるいは飽きてしまったかが、データとしてわかるのです。
Q. そのほか、esportsに対するJINSの取り組みは?
渡辺 当社が運営する会員制のワークスペース“Think Lab”の中にゲーミングPCや配信機材を揃えた“e-Sports pro player activateroom”という部屋を作りました。パソコンメーカーさんやサプリメントの会社さんなども、この部屋に対し協賛をしてくださっています。JINSには“アイウェアを通して人々の生活を豊かに”という考えがあるんです。esportsは、市場としてはまだまだこれからですが、JINSのメインのお客様である若い世代に訴求できることや、トップクラスのesports選手のビッグデータが取れる点は、大きなメリットとして捉えています。プロゲーマーの方は、JINS MEMEを練習に活用してほしいですし、また一般の方も、ぜひゲーム実況などに使っていただければと思います。ゲーム実況とJINS MEMEの相性は抜群ですので!