起動したら本当に止まらない。そんな新作が出た!
スマホゲームを遊んでいて、当然のように“日課”を受け入れていないだろうか。
デイリーミッションをこなせば終わり。それはもうゲームに“日課”をやらされているのではないか。少し疲れませんか?
心当たりがある人にこそ、この光景を見ていただきたい。
かわいい。
かわいさの権化のようなもっふもふな生き物たちと触れ合いつつ、焦らずのんびりと冒険したり。
農場でのんびり農業や放牧をしつつ、やってきたこれまたかわいいお客さんたちに生産物を売る暮らしをしてみたり。
いざ本腰を入れようと思えば、ほぼすべての時間帯にイベントクエストなどが用意されていて、いつでも何らかの遊びかたで楽しめる。
圧倒的な癒しの力と、誇張なしに“自分のペース”で遊べる豊富なコンテンツが待っている。
そんな新作こそがX-LEGEND ENTERTAINMENT JAPANによる癒し系RPG『Ash Tale-風の大陸-』(以下、アッシュテイル)だ。
今回は「最近はリアル系描写のスマホRPGが多いから、かわいい系がやりたいなー」と軽い気持ちで『アッシュテイル』を始めた筆者が、気付けばハマっていた理由と、数々の魅力をお伝えしていきたい。
最後に簡単なアドバイスもさせていただくので、序盤からスムーズにプレイしたいという人もご注目あれ。
圧倒的なかわいさに注目!
本作を語るのに欠かせないのが、NPCやモンスターなど、ありとあらゆる登場キャラクターがどこまでもかわいいという点だ。
プレイヤーの分身となる操作キャラクターからしてかわいい。
本作では、4種類の初期クラスと性別を選択。レベル48になると転職のきっかけとなるクエストが出現。レベル50になってスキルポイントの条件を満たすと、各職クラスごとにふたつずつ用意された上位クラスに転職できる。
クラスを決めたら髪型や顔付きをプリセットから選ぶ。ゲーム内には当然のごとくアバターアイテムが多数用意されているので、あとはとことん着せ替えにこだわっていこう。
武器や胴体防具を変えるとキャラクターの外見が大きく変わり、観ているだけでも楽しい。また、一定時間ごとに“アバターガチャ”が無料で引ける点にも要注目。
アバターガチャでは、お目当てのアイテムが出なかったとしても、アバターアイテム作成用の素材が大量に手に入る。素材を集めておけば、ほしいアイテムが出てきたときに自力で作成できるわけだ。
なお、これらの素材は後で紹介する“ファーム”などでも手に入るため、オシャレに命をかけるプレイヤーにはそちらもしっかりプレイしてほしい。
かわいくも頼れるパートナー“守護”
プレイヤー自身をかわいく着飾りつつも、それ以上に愛でてほしいのが“守護”だ。
守護とは、モンスターなどがペットになったような存在。捕獲網を使ってゲットしたり、ログインボーナスでもらえたりと、これまた入手の機会は多い。
守護はアイテムを与えて育成。さまざまなスキルを駆使してプレイヤーを助けてくれる心強い仲間だ。
何より見た目やセリフがかわいい守護が多いので、連れ歩いていっしょに記念撮影をしたりするのも楽しい。
自分自身もかわいく“変身”!
プレイヤー自身と守護、この両方のかわいさ要素をひとまとめにしたような、本作のかわいさの切り札が“変身”だ。
特定の“カード”を装備することで使用できるようになる変身スキルを使うと、プレイヤーが一定時間、かわいらしいモンスターなどの姿に変身して大幅に強化されるのだ。
この変身が、かわいいだけでなく非常に強い。変身した時点でキャラクターのHPがその変身モンスターのものに置き換えられるため、HPが減ってピンチになった際のスケープゴートとしても非常に頼れるのだ。
さらに、スキルも独自の強力なものに置き換えられるため、攻撃能力も向上する。
戦闘の切り札までもがかわいらしく、そして移動に使う乗り物となる生きものも、ことごとくかわいいものばかり。本作は始終かわいさの絶えないRPGなのだ!
本格派な内容を“いつでも”!
本作はかわいいだけのゲームじゃない。スマホRPGとして、本格的なコンテンツも多数用意されている。
コンテンツの軸となる戦闘は、仮想レバーとボタンを使った俯瞰視点のアクション形式。もちろん、自動戦闘機能もしっかり備わっている。本気の手動操作と、お手軽な自動戦闘のふたつを使いこなそう。
本作にはポーションなどの回復アイテムが存在せず、回復は各クラスのスキルやHP吸収の能力で行なう。
回復でのゴリ押しはできないものの、回復アイテムを買う手間が省け、自分の継戦能力に見合った無理のないクエストがわかりやすい点がいい感じだ。
クエストに挑戦する際には、自動募集できるパーティー制作機能が便利だ。ほかのプレイヤーと気軽に最大5名までのパーティーを組めるが、時間帯しだいでは5人揃わないこともある。
そんなときには“傭兵”と呼ばれるNPCキャラクターをパーティーに加えて人数を補える。戦力としても十分役立ってくれるので、人数補填に気軽に活用しよう。
自動操作が便利で、5人パーティーもサクッと組める。この仕様を活かすためのコンテンツについても、本作ではほぼ“いつでも”用意されている。
“いつでも”というのは誇張表現ではない。ログインした時間を問わず、何らかの期間限定クエストや特殊な参加型コンテンツなどが、15分~30分周期で用意されているのだ。
コンテンツは非常に多彩。ボスを倒すものや集団対人戦などのオーソドックスなものから、協力型の達成クエスト、さらにはクイズ大会や競馬まで用意されている。
とくにスケジュールを確認していなくても、ログインすればすぐにイベントが見つかる。「あ、こんなイベントあったんだ」と、意外な出会いが楽しめるわけだ。
こうしたイベントコンテンツで手に入る報酬はかなり豪華で、キャラクターの育成にも大いに役立ってくれる。
しかも、これらの報酬はほかに手に入れる手段がいくつもあるので、対人戦の“競技場”や“名誉奇襲部隊員”は苦手だからやらなくてもいいか……など、プレイを避けてもとくに問題がない点もすばらしい。
自分のペースで、自分好みの遊びかたで、キャラクターの育成を進められるのだ。
のんびり過ごせるコンテンツ“ファーム”
本作にはさらに別の楽しみも用意されている。それがキャラクターレベル30で解放される“ファーム”だ。
ファームはプレイヤーそれぞれに用意された箱庭的な場所。作物を作り、それを与えてニワトリを育てて卵を獲得したり、パンを作ったりといった酪農生活を楽しめる。
生産物は一定時間ごとに農場を訪れるNPCキャラクターに売却可能。売り上げとして手に入るファーム専用通貨の“ファームコイン”を使って、さらにファームの設備を充実させられる。
売却時には、経験値やカードの強化に必要な“マナ”、さらにはアバターの材料に至るまで、冒険で役立つ報酬もざくざく手に入る。
極端な話、一切冒険せずにファームに居続けるだけでも、ある程度キャラクターを育成できるのだ。
ほかにも、ファームで楽しめるコンテンツは多彩だ。かわいい子犬を飼ってアイテムを拾ってきてもらったり、釣りや採掘、伐採などでファームの施設建造に使う材料を集めたりなど。
レアな材料が手に入ったら、トレードに出してほかのプレイヤーに買ってもらうこともできるので、それなりの金策も可能となっている。
本格的なクエストや、イベントに行くにはちょっと疲れ気味……なんてときには、ファームでのんびり過ごすのもじつに楽しい。“いつでも楽しめる”という言葉に嘘偽りなし!
プレイのコツは“のんびり”すること?
各所に満ちたかわいさと、いつログインしても何らかの楽しみがあるという点から、未プレイの皆さんにオススメしたい『アッシュテイル』。ここでは多少なりともプレイに役立つアドバイスをお送りする。
まずは、メインストーリーのクエストを自動進行でさくさく遊びつつ、一定レベルで解放されていく“王国モード”のコンテンツをプレイしよう。王国モードの画面へは、メイン画面上のボタンから一発で飛ぶことができる。
王国モードはいわゆるデイリークエストで、ゲームの進行状況に合わせて6種類が解放されていく。
【王国モードのコンテンツ】
武装の秘境
絆魂の秘境
護衛
ドラゴンの秘宝
闘技場
王国依頼板
できれば毎日やってほしいのは、装備がもらえる“武装の秘境”と、カードがもらえる“絆魂の秘境”のふたつだ。
武装の秘境は各章ごとに1日3回プレイできる。各章の中でいちばん難度が高く、戦力的に問題ないところをプレイしていこう。パーティー募集も活発で、クエストの道中も短いので、3回程度はさくっと短時間で終わる。
絆魂の秘境は、1人プレイですでにクリアした章でしかパーティープレイができない点に注意。こちらも推奨戦力を参考に、1日3回の制限回数でなるべく高レベルの場所を回ろう。
これらのコンテンツは、推奨戦力さえ満たしていれば、自動戦闘と傭兵のみのパーティーでも序盤は難なく突破できる。
“護衛”は難度が低く、傭兵パーティーでの自動操作で完全に放置しても、1日の制限回数である5回まで終わるほどだが、こちらは時間が結構かかる。
一方、“ドラゴンの秘宝”は自動操作だとほかのメンバーに迷惑がかかることがある。手動操作で遊ぶ時間がない日は、サボってしまってもいいだろう。ただし、装備やカードがいっぺんに手に入る可能性もあるので、プレイするほどに強化が進むことは間違いない。
ほかのプレイヤーの自動操作キャラクターと1対1で戦う“競技場”も、自動操作にしてしまえば1日5回の制限回数分はすぐに終わる。
対人戦に興味がなくても、勝敗にこだわらずとりあえずやっておくのがオススメだ。ポイントを集めて、ショップでランダムカード入手アイテムなどと交換できる。
“王国イベント”シリーズの時限イベントをこなすと多く手に入る“名声ポイント”も、できれば集めておきたい。装備強化用のアイテムは“十二星座”という高難度のコンテンツで手に入るものの、入手できる数が少ないので、それらと交換できる名声ポイントは貴重なのだ。
もっと経験値がほしい場合は、“王国依頼板”のランダム依頼を1日の制限回数の15回までさくさくこなし、さらに街に出現するサブクエストに手を伸ばそう。
しばらく放置する時間があるなら、毎日支給される“オルゴール”を使って、踊っているあいだは経験値が入り続ける“ダンス”をしながら放置するといい。なお、ダンス時はパーティーを組んだほうがお得。チャット欄でダンスパーティー募集を見かけたら参加するのも手だ。
また、プレイヤーが集う“ギルド”に参加するとギルド独自のコンテンツも楽しめる。育成用の素材を手に入れる機会が増えるので、ぜひ入ろう。
メンバーが80人ほどもいる賑やかなギルドがほとんどなので、おしゃべりが苦手だとしても、とくに無口を気に病む必要もないはずだ。
毎日やった方がいいコンテンツを紹介してきたが、じつはこれらをきっちり続ける必要はあまりない。なぜかと言うと、毎日のクエストで手に入る経験値と名声ポイントに上限が設けられているからだ。
さらに、キャラクターのレベルにも上限が設けられていて、少しずつアップしていく。
この上限よりもレベルが3レベル以上低い場合、経験値に大きなボーナスが加えられる。つまり、後発のプレイヤーでも焦る必要がなく、追いつきやすい仕様になっている。
では、やり込み派プレイヤーには本作には向かないのか? と言うと、そんなことはない。
レベル上限に達してから稼いだ経験値は、翌日以降のレベルアップに使えるだけでなく、“スキルポイント”に交換できる。
本来はレベルアップごとにもらえるポイントなのだが、キャラクターのスキルレベルを上げて、より強化できるわけだ。
やり込みと言えば装備の強化だが、こちらも非常にやりやすくなっている。装備を付け替えても、強化段階と差したカードはそのまま引き継がれるのだ。
ゆっくりと流れる時間の中で、ファームで農業を極めるもよし、同性同士でも可能な結婚システムで伴侶と添い遂げるもよし……。育成や、いわゆる“日課”以外の遊びを進める余裕も生まれる。
好きなときにログインし、好きなように遊べる。本作はかわいいだけに終わらない、自由を極めたRPGと言える。
ちなみに、本作はiOSやAndroid版だけでなく、Windows版も用意されており、データ連動も可能だ。外出先ではスマホで気軽に、自宅ではPCの大画面でと、ライフスタイルに合わせてプレイできる。
『アッシュテイル』のかわいさや、いつでも楽しめる自由度に興味が湧いたなら、この世界の時間を実際に体験してほしい。
ふと気が付けば筆者のように、この世界の時間にどっぷり……なんてことも、珍しいことではないはずだ。