ホラーの夏にはちょぴり気が早いが、今回は絶叫必至の傑作ホラーゲームをご紹介しよう。『Pacify』だ。本作では、古い屋敷に忍び込んだプレイヤーが屋敷に潜む女性の霊と対峙し、彼女を鎮めて連れて帰らなければならない。女性の霊は無害な状態と、悪霊状態側に切り換わり、悪霊状態の彼女に触れた人間は、なんと人形にされてしまう。彼女を鎮めるたったひとつの方法は、屋敷中を走り回る呪いの人形をすべて燃やして処分すること。
シングルプレイ、マルチプレイ、PvPと3種類のモードで“3倍怖い” 本作はそろそろ暑くなってくる季節にぴったりのインディーホラーゲームだ。
呪いの人形を燃やせ
悪霊となった女性を鎮めるには、屋敷中にある呪いの人形をすべて焼却炉で焼き捨てる必要がある。ただし焼却炉のある部屋に辿りつくまでにはいくつかの鍵を手に入れなければならない。また、焼却炉に火をくべるためにはマッチと薪も必要。プレイヤーは屋敷中を徘徊する悪霊に捕まらないよう気を配りながらこれらのアイテムを集めていくことになる。ただし悪霊は人形を燃やしたり、時間が経過するごとに凶暴性・速度が増していく……。
3つのモードで変わる恐怖
戦慄のひとりプレイ
たったひとりで悪霊に立ち向かうことになるシングルプレイモードは、もっとも難易度が高く、そして“最恐”を誇る。ほかのモードは一度人形にされても救済措置があるのだが、ひとりプレイでは一度悪霊に捕まった時点でゲームオーバーとなる。冗談抜きで、とにかく不安でたまらなくなるモードだ。
PvPはシュールさも魅力
誰が悪霊を鎮めて連れて帰れるかを競うPvPモードでは、固有のアクションとして突き飛ばしが用意されている。3~4人が密集して突き飛ばし合いになる光景は、ホラーというよりは少しシュール。
Co-oPの安心感たるや⋯⋯
最大4人で協力して悪霊を鎮めるCo-oPモードは、3つのモードの中でいちばん難易度が低いため、初心者でも安心。悪霊に人形にされても、焼却炉に飛びこめば呪いが解けてもとの人間に戻ることができる。ただし、いくら怖いからといってずっと隠れていて、始終味方任せにはしないこと!
モードが変われば別ゲーに
『Pacify』最大の魅力は、ゲームモードが変われば、まるでゲームのジャンルが変わったかの如く、プレイフィールが変化する点だろう。ひとりプレイの緊張感も捨てがたいが、マルチプレイで賑やかに騒ぎながらプレイするのも楽しいものだ。
けるのに難儀する。
生き残るためのコツ
悪霊は時間経過とともにより凶暴になり、最終的にはプレイヤーの何倍もの移動速度で襲いかかってくる。この状態の悪霊から生き延びるには身代わりになってくれる通常の(呪われていない)人形が重要になってくる。ゲーム後半で頻繁に通る焼却炉付近に人形を集めておくと、比較的安全に屋敷内を探索できるようになるので頭に入れておきたい。