2019年6月4日、ソフトギアはオンラインゲーム開発向けサーバソリューション“Strix Cloud”のサブスクリプション型サービスを開始したことを発表した。
以下、リリースを引用
Strix Cloud
Strix Cloudは、SaaS形式でご提供するオンラインゲーム開発向けサーバソリューションです。開発難易度の高いリアルタイムサーバをワンクリックで実現し、サーバインストール、プログラミング、運用から解放します。システムのバックエンドには弊社の特許技術が組み込まれていることから、大量なメッセージの高速処理と大規模な同時接続数を可能とし、従来の国内ライブラリでは成しえなかった高いパフォーマンスを実現します。また、Unity、Unreal Engine向けSDKをプラグイン提供し、ソーシャルゲームからバトルロイヤルまで幅広いゲーム開発への活用が期待されます。
※Strix Cloudサービスサイト
<Strix Cloud特長>
◆サブスクリプション型課金サービス
ゲームジャンルやサービス規模に合わせてお選びいただける料金プランを4タイプご用意しました。サーバコストの容易な把握と、柔軟なプロビジョニングが可能なサービスを目指し、サブスクリプション型を採用しました。テスト運用時の利用や、インディーゲーム開発者向けに無料プランもご提供しております。
【インスタンス使用料】
プラン :最大月額料金(1インスタンス) / 指標
Type0 :無料(同時接続数100人を上限)/ 開発中のゲームのテスト運用等
Type1 :14,800円 / ターン性ゲームなどのカジュアルゲーム
Type2 :24,800円 / 4~8人対戦ゲーム
Type3 :49,800円 / 4~16人対戦ゲーム
Type4 :119,800円 / バトルロイヤルなどの大規模オンラインゲーム
◆Unity、Unreal Engine SDKをプラグイン提供
Unity、Unreal Engine SDKをプラグイン提供し、マッチメイキング、レプリカ(オブジェクト同期)、プロパティ同期やRPC機能を使ってゲーム固有の通信処理を簡単に実現します。Unreal Engine SDKはすべての機能をブループリントで提供していることから、スクリプティングを書かずにオンラインゲーム開発が可能です。
クライアントとサーバ間や他のプレイヤーと同期するための仕組みとしてレプリカ機能を提供しています。アクションゲームのようにキャラクター、打った弾、壊れたブロックがレプリカとなり、サーバに共有され、自動的に他のプレイヤーの画面に同期されます。
右画像:Unreal Engine SDK
クライアント側のSDKとしてUnreal Engine SDKをプラグイン提供しています。オンラインゲーム開発に必要な同期処理をブループリントで扱うことが可能です。サーバへの接続、アクターの同期、マッチメイキング等、ブループリントの操作のみで実現します。
◆仕様情報
バージョン:Strix Cloud ver. 1.0.2
対応リージョン:東京、シンガポール、オーストラリア、米国東部、米国西部
対応プラットフォーム:Windows, Linux, Mac, iOS, Android, Nintendo Switch, PlayStation 4
対応ゲームエンジン:Unity, Unreal Engine
対応プロトコル:TCP, RUDP,Websocket
主要機能:マッチング機能、メッセージリレー(ルーム機能)、レプリカ(オブジェクト同期)、Webhook(外部サーバ連携)、Unity/Unreal Engine SDK(プラグイン提供)、アプリケーション管理、ユーザー管理、インスタンス管理 等
今後の展望
通信・サーバ技術に対する10年以上の研究開発と、技術特許取得のバックボーンを有する弊社は、誰でも手軽にオンライン技術を利用できるサービスを目指し、サーバソリューションのクラウド化を進めてきました。「Strix Cloud」がエンタープライズをはじめインディーズ、教育等、世界中の様々なビジネスに貢献することを願います。
弊社はサーバレスコンピューティングを次のターゲットに、通信技術・サーバ技術の研究開発を進めます。サーバアーキテクチャをイベント駆動型にすることで、すべてのリソースマネージメントの自動化を図り、ゲーム開発者がサーバ開発だけでなく、サーバのプロビジョニングを意識しない環境を実現します。
常に進化するネットワーク・サーバ技術やお客様の要求に応じた性能や信頼性を追求し、オンラインコンテンツの発展に貢献していきます。