2019年6月11日~13日(現地時間)の期間、アメリカ・ロサンゼルスで開催中のE3 2019。このイベントの任天堂ブースに2019年11月15日発売予定のNintendo Switchソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』が出展されている。現地では、短時間ながら同作の試遊ができたので、その模様を動画とともにお届けしよう。
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まず、ご留意いただきたいのが、本記事内のプレイ動画では、ポケモンバトルでの相性や攻防の展開を度外視し、より多くのポケモンや、技のエフェクトをお見せすることを重視している点だ。バトルに関してはまったくスマートではないが、ぜひともNintendo Switchで進化したグラフィックや、技のエフェクトなどを確認していただきたい。
今回試遊できたのは、みずタイプのポケモンを使いこなすジムリーダー・ルリナが率いるポケモンジム。みずタイプということもあり、ジムのギミックには水が使用されている。
『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』でも、Nintendo Switchのハードで非常にキレイな画作りだと感じたが、本作を試遊し、さらなるグラフィックの進化を実感できた。後述する“ダイマックス”についても、Nintendo Switchならではの、テレビ画面でも遊べるという利点がより活きるシステムなのだと感じる。
まず、ポケモンジムの説明、そしてUIの確認。4つの技、6つのステータス、特性などを確認できた。動画にてお送りする。
さらに気になるのは“Dynamax Level”という記述。その名称からすると、ポケモンが巨大化する現象・ダイマックスに関わるものであると推測できるが詳細は不明だ。
本体験版の手持ちポケモンは、サルノリ・ヒバニー・メッソン・ウールー・アーマーガア、そしてYamperという、まだ公表されていない新たなポケモンだ。Yamperはでんきタイプのポケモン。みずタイプのジムでは相性がいい。また、今回の試遊では、もう1匹の新たなポケモンの姿も確認できた。名前はImpidimp。画面を見るに、あく・フェアリータイプのようだ(2匹とも日本での名称は現段階では不明)。
事前の告知がなく、今回の試遊で登場した新たなポケモン2匹には、現地のファンも驚きだったことだろう。新たなポケモンのバトル中のアクションについては、以下の動画を参照してほしい。
バトルに関しては『ポケットモンスター X・Y』、『ポケットモンスター サン・ムーン』などと同じようなプレイ感覚だと感じた。『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』では登場しなかった“特性”も本作には採用。より本格的なバトルの駆け引きが楽しめることだろう。
ジム内すべてのギミックを解くと、ジムの最奥へ行くことができる。そこには、スタジアムの様な空間が広がっていた。ガラル地方では、ポケモンバトルはエンターテイメントとして親しまれており、多くの観客が訪れ、テレビ中継などもされるそうだ。
ジムリーダーとのバトルの中でもっとも大きなポイントが“ダイマックス”。ダイマックスとは、ポケモンが特定の場所でのみ巨大化する現象で、一部の能力が向上したり、“ダイマックスワザ”が使えるようになったりと強力になる。ダイマックスはすべてのポケモンに起こりうる現象であるそうだ。バトル中に一度だけ、3ターンのみダイマックスする。ダイマックスはジムリーダーも使用するため、どのタイミングで、どのポケモンをダイマックスさせるかが重要になる。
ダイマックスどうしのバトルは、動画で確認してほしい。記者はダイマックスした姿が見たかったため、ウールーをダイマックスさせた。くさタイプの技を覚えおり、カジリガメにも有効な技を出せるかと思いきや、技が“コットンガード”だったため、ノーマルタイプのダイマックスわざ“Max Guard”になってしまっていた。やはり、技のタイプだけでなく、内容で左右されるのではないかと考えられる。いわタイプをもつカジリガメに、ノーマルタイプの技は相性が悪い。試したところ、ダイマックスワザであっても、ダメージは全然通らなかった。ただ、この場合はダイマックスポケモンどうしの結果のため、ダイマックスポケモンVSそうでないポケモンの場合は、この限りでない可能性がある。
ダイマックスワザは強力なので、相手がポケモンをダイマックスさせるときには、同じくダイマックスさせるか、ダイマックスワザを耐えられるポケモンで対応せねばならない。一度のバトルで使えるのが3ターンのみということもあり、バトルにより戦略性をもたらしてくれると感じた。
ダイマックスを使われてピンチになった際にも、逆に言えば“3ターンしのぎきればいい”と考えられる。ダイマックスしたポケモンを交替すればおそらく、ダイマックスは終わってしまうため(一度、ダイマックスポケモンをボールにしまったところ、もとの大きさに戻り、交替したポケモンへは引き継がなかった)、相手はダイマックスポケモンを交替できない(したとしても、効果が切れる)。こちら側がポケモンを交替し、タイプ相性のいいポケモンに変えるのも手だと感じた(先述のように、ダイマックスワザであっても、相性によってはダメージが入りにくいものもある)。
また、ダイマックスの特徴として、たまに2回連続攻撃ができる場合があるということ。動画内でも一度その現象が起こっているのを確認できる。また、ダイマックスしたポケモンは、体力が上がっていることも確認できた。
さらに、ダイマックスワザの特長として、天候やステータス変化をもたらすなど、プラスアルファの効果が付いているものが多いイメージを受けた。たとえば、相手のカジリガメが使ったみずタイプのダイマックスワザを使ったあとは雨に。ウールーのノーマルタイプのダイマックスワザでは、すばやさを下げている。また、以下の動画で見られるYamperが使う、でんきタイプのダイマックスワザでは、“電流がバトルフィールドに流れ出した”と言った意味の効果が起こっている。
上記を含め、想像していた以上にダイマックスを使うバトルは、奥深いものになるのだと感じた。本プレイでは、ほんの一部しか魅力をお伝えできていないはず。今後さらにシステムが追加されていくのか、ストーリーはどのようなものになるのか、いったいどんな新たなポケモンが登場するのか……。いまからワクワクして仕方がない!! 早くガラル地方に行きたい!!!!
そんな『ポケットモンスター ソード・シールド』は2019年11月15日発売。ファミ通.comでは引き続き最新情報を追っていくので、ぜひ注目していただきたいと思う。