『FF7 リメイク』でまず重視したのは“ミッドガルを魅力的に描くこと”

 スクウェア・エニックスから2019年3月3日に発売される『ファイナルファンタジーVII リメイク』(以下、『FFVII リメイク』)。2015年の制作発表時に、“分作として制作を進めております”と発表されていたものの、リメイク版の第1作でどこまで描かれるのかはハッキリとはしていなかった。

 今回、E3 2019を終えた北瀬佳範プロデューサーからのコメントとして、『FFVII リメイク』のTwitterおよび公式サイトにて、北瀬プロデューサーからのメッセージを掲載。そこには、『FFVII リメイク』で重視したことのほか、「最終的には原作での「ミッドガル脱出」までのストーリーを描くだけで、ブルーレイディスク2枚組という大容量となり、世界観や物語は充分な密度感とボリュームになりました」と、1作目のボリュームについても触れられている。

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北瀬佳範氏のコメントはこちら。

皆様こんにちは、『FINAL FANTASY VII REMAKE』プロデューサーの北瀬です。
5月の突然のアナウンスから、6月9日(現地時間)にロサンゼルスで行われた
オーケストラコンサートでの発売日発表、そしてE3でのプレイアブル出展と、
『FINAL FANTASY VII REMAKE』関連では怒涛の展開でしたが、
ファンの皆様をお待たせした分、多くのサプライズで喜んでいただけたら幸いです。

リメイクをするにあたり、私たちがまず最初に重視したのは、
FINAL FANTASY VII』(原作)の世界観を最も象徴する「ミッドガル」を魅力的に描くということでした。
ミッドガルの内部構造を新たに設計しなおし、そこに暮らす住民たちの生活描写や新規エピソードも加えました。
最終的には原作での「ミッドガル脱出」までのストーリーを描くだけで、
ブルーレイディスク2枚組という大容量となり、世界観や物語は充分な密度感とボリュームになりました。
それに伴ってキャラクターの成長やボスモンスターの配置も本作用に最適化したことで、
1本の独立したゲームとして完全に再創造され、充分に遊びごたえのある作品になったと
思っています。

今後、『FINAL FANTASY VII』リメイクプロジェクトは複数作に渡って展開をしていく予定ですが、まずは第一作目である、2020年3月3日の『FINAL FANTASY VII REMAKE』の発売をお楽しみにお待ちいただければと思います。

2019年6月14日
『FINAL FANTASY VII REMAKE』プロデューサー 北瀬佳範
出典:『FFVII リメイク』公式サイトより

 北瀬氏のコメントの中では、Blu-rayディスク2枚組になることを改めて言及したほか、キャラクターの成長やボスモンスターの配置をリメイクに合わせて最適化したこと、ミッドガルの内部構造を新たに設計し直し、ミッドガル住民たちの生活描写や新規エピソードなどを追加したことに触れている。

 これまでに公開された映像の中では、クラウドとエアリスの出会いのシーンでふたりが謎の黒い影(公式サイトいわく“ふたりを取り囲む黒い影――《運命の番人》”)に囲まれるシーンや、アバランチのジェシーとともにバイクに乗るシーンなどが新規エピソードになると思われるが、それ以外にも、ミッドガル住民を描くエピソードなどが加わっているようだ。

 ミッドガル脱出まで描くということは、主要キャラクターとしては、これまで公開されている人物に加え、レッドXIIIやタークス(レノ、ルード)、ルーファウスなども登場すると思われる。そして、多くのファンが注目している“蜜蜂の館”も……? 原作では、エアリスにされるがままに女装をしたクラウドだが、『FFVII リメイク』であのシーンは出るのか。その答えは約半年強で明らかになる。