2019年9月12日から15日までの期間(12日、13日はビジネスデイ)、千葉県・幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2019。本稿では、インディーゲームエリアにてカラメルカラムブース(10-E16)にてプレイアブル出展されていた注目タイトル、Nintendo Switch用ソフト『ALTER EGO S(オルタエゴ エス)』をご紹介しよう。

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新作はよりエスとの対話をメインにした作品に

 『ALTER EGO』はiOS、Android向けの“性格診断クリッカーゲーム”として2018年12月にリリースされ、大きな話題を呼んだ作品。“EGO”というポイントを貯めて、独特な雰囲気を持つ少女“エス”にまつわるストーリーや性格診断を楽しめるという作品だった。

 そして今回、Nintendo Switch向けのソフトとして開発が進められている新作が『ALTER EGO S』。本作は移植やボリュームアップした作品ではなく、“完全新作”として作り直したものになり、内容もより“エス”との対話をメインにしたものになっている。ゲームの流れとしては、自問自答のような“探求”や集めた本を読むことで入手できる“観想”を集めることで、エスとの対話での選択肢が増え、ストーリーが進んでいくといった流れとなる。

『ALTER EGO S(オルタエゴ エス)』は、謎多き美少女“エス”とのコミュニケーションがさらに楽しくなった【TGS2019】_01
『ALTER EGO S(オルタエゴ エス)』は、謎多き美少女“エス”とのコミュニケーションがさらに楽しくなった【TGS2019】_02
『ALTER EGO S(オルタエゴ エス)』は、謎多き美少女“エス”とのコミュニケーションがさらに楽しくなった【TGS2019】_03
知的で少し闇を抱えているようにも見えるエス。ストーリーを進めていくことで、どのようにエスが変化していくのかが気になる。

 今回プレイしてみて、エスとコミュニケーションを取っている感覚を強く感じた。これは制作者の大野真樹氏も本作で注力している部分だそうで、話している最中も細かくエスの表情が変化したり、話の途中でも別の話題を振ることができる部分など、人と対話している感じを意識した要素が新たに追加されている。また、エスの会話も自動で進んでいくため、本当にエスから話を聞いている感覚になってしまうほどゲームの世界に引き込まれた。また、スマートフォン版にあったような性格診断も確認できたが、どこまで性格診断要素を入れるかはまだ調整中とのこと。

『ALTER EGO S(オルタエゴ エス)』は、謎多き美少女“エス”とのコミュニケーションがさらに楽しくなった【TGS2019】_04
大野真樹氏。『ALTER EGO』は大野氏自身が心理学を学んでいたところから着想を得た作品で、精神科医であるジークムント・フロイトの精神分析が世界観のもとになっているそうだ。

 制作者の大野氏に本作について話を伺ったところ、今後は会話の途中で選択肢を選ぶことでストーリーが変化したり、エスとの関係性が変わったりといったシステムも考えているそうだ。現在は制作も序盤だが、マルチエンディングなども予定していると話してくれた。発売は2020年春を目指して現在制作中ということで、大いに期待したい。

『ALTER EGO S(オルタエゴ エス)』は、謎多き美少女“エス”とのコミュニケーションがさらに楽しくなった【TGS2019】_05