早期購入特典の“モノアイガンダムズ 移植版”をチェック

 4つの『ガンダム』シリーズから30作品以上が参戦し、さまざまなモビルスーツやキャラクターが一堂に会す『SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ』。その早期購入3大特典のひとつとして付属する、『SDガンダム ジージェネレーション モノアイガンダムズ 移植版』(Nintendo Switch版およびプレイステーション4版のみ付属)の内容を、プレイしながら詳細レポート!

『ジージェネ クロスレイズ』早期購入特典“モノアイガンダムズ 移植版”プレイレビュー_01

『SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ』
・対応機種:Nintendo Switch、プレイステーション4、PC(Steam)
・メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
・発売日:2019年11月28日発売予定
・価格:各8200円[税抜](各9020円[税込])
・備考:ダウンロード版は各8200円[税抜](各9020円[税込])、『プレミアムGサウンドエディション』はパッケージ版、ダウンロード版ともに各12000円[税抜](各13200円[税込])、PC(Steam)版は通常版のみダウンロード専売(オープン価格)

『SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ』とは?

 『新機動戦記ガンダムW』シリーズ、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ、『機動戦士ガンダム00』シリーズ、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』シリーズといった、4つの『ガンダム』シリーズの物語を追体験しつつ、これらのシリーズに登場したモビルスーツ(MS)などのユニットを自由に編成しながら戦場を駆け、ステージごとの勝利条件を満たしていく。

『SDガンダム ジージェネレーション モノアイガンダムズ 移植版』とは?

 2002年にワンダースワンカラーで発売されたシミュレーションRPG。『SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ』は、原作のストーリーをなぞる“原作追体験型”だが、本作はゲームオリジナルのストーリーが展開する。宇宙世紀のみならず、『機動武闘伝Gガンダム』、『新機動戦記ガンダムW』、『機動新世紀ガンダムX』、『∀ガンダム』などの機体、キャラクターも参戦。

『ジージェネ クロスレイズ』早期購入特典“モノアイガンダムズ 移植版”プレイレビュー_02
『ジージェネ クロスレイズ』早期購入特典“モノアイガンダムズ 移植版”プレイレビュー_03

プレイヤーが所属するのはジオン軍!?

 2002年版はタイトルこそ知っていたけど未プレイなので、けっこうおっかなビックリなスタート。最近はアーカイブで旧き良き作品がプレイできるものの、この電子音はやはりノスタルジーを感じさせる。ゲームを始めると、簡易な一年戦争の歴史が語られ、宇宙世紀0079年12月半ば、ジオン公国が劣勢となった折に、主人公であるシグ・ウェドナーが新編成のモビルスーツ隊の隊長になるという経緯が展開する。この新編成のモビルスーツ隊、それを搭載する艦の艦長など、『ジージェネレーション モノアイガンダムズ』のゲームオリジナルキャラクターたちだ。『ジージェネ』シリーズの中でも、こうしたゲームオリジナルのストーリーが本格的に展開するのは、本作が初とのこと。これは豆知識。プレイヤー側がジオン軍というのも、当時としては珍しい。

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新編成の隊には、フラナガン機関から派遣されるニュータイプもいるらしい。

初出撃にも戸惑いなし!?

 敵に襲撃されている新隊員を救うべく、高機動型ザクで出撃するシグ。以降の会話で『(フォローしないとマズイか)……』を選択すると、直接攻撃の“近接”は命中率が高いが後攻になりやすい、“射撃”は先攻になりやすく威力も高いが命中率に難ありなどのチュートリアルをさりげなく行ってくれる。

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 さて、あとは実戦だが……。機体のアイコンにカーソルを合わせてボタンを押すと、“移動”、“ID”、“交信”の3つのコマンドが。“ID”は、キャラクターのSPを消費して何らかの効果を発揮するコマンドのようだ。最近の『ジージェネ』でいえば“スキル”のようなもの。“交信”は特殊なコマンドで、特定のキャラクターと隣接した際に発生する(と、シグ隊長が教えてくれるのだ)。

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シグの“ID”はコレ。“……落とす!!”を発動して敵に攻撃を仕掛けるのがセオリーになりそう。
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友軍だけでなく、敵とも“交信”が可能で、敵キャラクターを味方に引き込むこともできる。原作で関係が深いキャラクターどうしが狙い目だぞ!

 チュートリアル的なものはこれでひと通り終了。いよいよ高機動型ザクに乗るシグと、新任隊員が乗るリック?ドムが、敵のジムを相手に大立ち回り。敵のジムを1機倒すと、増援に駆けつけたムサイのブラード中佐から“間接”攻撃とスタックの“散開”についてのチュートリアル。

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“間接”攻撃は離れた相手に、回避や防御も許さない一方的な攻撃が可能。ただし、複数の機体がスタックされた敵が相手の場合、“散開”で回避されることがある。逆に、“間接”攻撃で敵のスタックをバラバラにしてしまうこともできる。
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スタックについてのチュートリアルも。Sサイズなら3機まで、Mサイズなら2機までスタック可能だ。このあと、強制的に新任隊員とスタックを組まされるが、複数機体による同時攻撃は強力なので、スタックを組んでの戦いが基本なのは間違いない。
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最後に“捕獲”のチュートリアル。HPを減らした敵を3機以上で囲むと“捕獲”が可能。成功するとその機体が味方の戦力としてストック!

新キャラクターとバックステージと

 チュートリアルを兼ねた最初のステージは難なくクリアー。セレイン・イクスペリ(セラ)とアイン・レヴィを新たに加えて次なるステージへ。その前に、“バックステージ”で部隊の編成やモビルスーツの補給を行わなければ……と思ったが、まだ序盤であまりできることがないので、やっぱり次のステージへ“進軍”!

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セレイン・イクスペリはフラナガン機関からやってきたニュータイプ。セグとの関係はどうなるのか(何もないかも)?
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“バックステージ”の画面。最近のシリーズに慣れたせいか、わりとシンプルな気がする。
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とりあえず先ほどのステージクリアー時に入手したカスタムパーツとザクIIFを組み合わせてザクIIFZに改造してみる。しかし、搭乗させるキャラクターがいないことに気づいたのは改造後。

アムロとシャアの激突!(していない)

 次のステージは、なんといきなりアムロ搭乗の“白い悪魔”ガンダムをはじめとしたホワイトベース隊が相手。(出会うのが)早い、早いよスレッガーさん! とりあえずは近くにいるホワイトベースを、シグ、セラ、アインでスタックした部隊で集中攻撃する。すると、さらなるサプライズ! シャア専用ゲルググ搭乗のシャアと、リック・ドム搭乗のララァ、ロベルト、アポリーが増援に駆けつけてくれた。しかし、アムロのガンダムがシグたちに迫る! すると、戦闘になったらアムロとセラの間に会話イベントが……。何かのフラグが立ったのか? ところが、苦心の末ホワイトベースを撃破したところで、敵全軍が撤退。なんとステージクリアーに。最近の『ジージェネ』に慣れた身には、勝利条件と敗北条件が明記されないのはツライかも。でもガンダム怖かったし、これはこれでいいか。

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ガンキャノンのカイ、ハヤト、ジムコマンドのセイラたちが、操作不可の友軍を次々と撃墜。
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シャアがララァたちを率いて参戦。これならガンダムにも勝てる?

エルメスで出撃! こりゃ楽勝……?

 次のステージは、赤いエルメスに乗ったセラとゲルググに乗ったシグ、アインで出撃。そこにバスク率いる連邦軍が出現。しかし、エルメスの敵ではない……と思いきや、セラの様子が変わり、連邦軍の兵士の一部を巻き込んで操作不可の第3勢力に! 三つ巴の大混戦の中、連邦軍からの集中砲火を浴びたセラのエルメスが撃墜される。「あれ、どうなるの?」と思ったら……。画面には“GAME OVER!!”の文字が。またしても表示されない敗北条件により、想定外の展開に翻弄される。古き良きゲームにありがちな“やられて覚える”というヤツです。

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セラの覚醒に、シロッコが、そしてギンガナムが反応する。彼らともいずれ対峙するのか……?
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エルメスの“ビット”は間接攻撃も可能。離れた相手に回避、防御不可の一方的攻撃ができるスグレモノ。
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ヤザンも参戦。結局、彼がエルメスのセラを撃墜することに……。

難度高いから気合入れていけ!

 気を取り直してステージ最初からやり直すことに。第3勢力と化したセラは、シグで“交信”することで再び味方に。これで安心……かと思いきや、度重なる戦闘で、今度は味方のアインが撃墜。すると、またしても“GAME OVER!!”。どうやらアインの撃墜でもゲームオーバーになってしまうようだ……。これは厳しい。3度目の正直で、このステージはなんとかクリアーしたものの、ちょっと甘く見ていたかも、『モノアイガンダムズ』。以後も不注意で味方機があっさり撃墜されたり(撃墜された味方機は、ステージクリアーしてもユニットが復活しない『ジージェネ』おなじみの仕様は、こちらでも健在)、「敵の攻撃は低い命中率でも当たるのに、こちらの攻撃は高い命中率でも外れるぞ!」と根拠のない事象に理不尽に怒ってみたりと、近代の『ジージェネ』でも感じる要素は、このころからすでにあったのだなあとしみじみ。ちょっと難度高めだけど、昔の作品ながら新鮮味を感じるクロスオーバー作品になっているので、Nintendo Switch版やプレイステーション4版の『SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ』の購入を検討している方は、ぜひ予約して体験してもらいたいところ。

『ジージェネ クロスレイズ』早期購入特典“モノアイガンダムズ 移植版”プレイレビュー_20
“ソロモンの悪夢”アナベル・ガトーも、ガトー専用ゲルググに搭乗して参戦!
『ジージェネ クロスレイズ』早期購入特典“モノアイガンダムズ 移植版”プレイレビュー_21
一年戦争時の少女ハマーンが、白いエルメスに乗って参戦。シャアとの絡みは……?