新機体と新体制を発表。『機動戦士ガンダムオンライン』はつぎなるステージへ!
2019年12月15日、バンダイナムコオンラインが提供するPC用オンラインアクション『機動戦士ガンダムオンライン』(以下、ガンオン)の公式番組“機動戦士ガンダムオンライン宣伝部Mk-II ~7th ANNIVERSARY~”が配信された。
『機動戦士ガンダムSEED』や『機動戦士ガンダム00』といった、いわゆる“宇宙世紀”以外の作品からの参戦も発表された番組の模様をお届けする。
番組のMCは、これまでの公式番組やイベントと同様に、声優の綾見有紀さんが担当。ほかにも声優の村瀬敦美さん、真野あゆみさん、香里有佐さん、竹田海渡さんといった“宣伝部Mk-II”公式サポーターの皆さんも出演した。本作プロデューサーの佐藤一哉氏と、PRチームの竹井太郎氏も加わり、いつものメンバーが勢揃いとなった。
今回の番組内でも、出演者の皆さんがわいわいと楽しみつつ送る内容に加え、大型アップデート“BEYOND”の情報が公開された。
最大の注目点は新機体の実装だ。これまでは『機動戦士ガンダム』シリーズの中でも“宇宙世紀”作品をベースにしていた本作に、別の世界線となる『機動戦士ガンダムSEED』と『機動戦士ガンダム00』の機体が参戦すると発表されたのである。
さらに佐藤プロデューサーからは、より本作を進化させていくためには新しい風が必要ということで、新プロデューサー・小池淳氏による新体制の始動と、PRチームに新メンバー・ろい氏が加わることが発表された。
番組配信と同時に新アップデートの特設ページも公開され、新時代に突入することが明らかとなった『機動戦士ガンダムオンライン』。その到来に備える前準備として、番組内で公開された新情報を整理してお伝えしていこう。
デッキ編成とアクションの両面で戦いかたが大きく変わる
まずはシステム周りのアップデートについて、発表内容をまとめて紹介していこう。システム面のアップデートは2019年12月18日から実装開始。後述する新機体の追加などはその後になるが、すべて2019年12月中には実装予定とのことだ。
なお、以降紹介するアップデート内容や画面写真については、開発段階のものであり、実装時には変更の可能性があることをご了承いただきたい。
ミッションユニットの機能拡張
注目すべきは、機体を強化する“ミッションユニット”の改変だ。同じ機体を重複して登録しないなど、特定のデッキ編成条件を満たすことで、ミッションユニットのコストにボーナスが発生。デッキに組み込みやすくなる。
加えて、アーマー強化、ビーム兵器の強化、爆発による攻撃の威力強化といった強化効果を持つミッションユニットに、さらに強力な“Lv4”が追加される。非常に強力だが、一定のコスト以下の機体のみ使用できるといった装備限定がある。
2019年12月現在、高コストの同じ機体を複数用意する編成が定番になりつつある本作。新たな編成ルールとミッションユニットLv4が追加されることにより、低~中コストの機体を使用する機会が増えそうだ。
なお、ミッションユニットを運用するうえで必要なユニットパーツの入手機会を増やす調整も入るとのこと。
戦闘貢献システムの改修
“大規模戦”で得られる功績評価の基準が調整され、低~中コストの機体だとより高い評価を得やすくなる。また、功績評価“金”を獲得したときに、撃破された機体の再出撃までにかかる時間(クールタイム)が短縮される新機能が追加される。
ミッションユニットによる大幅強化とあわせて、低~中コスト機体を運用することでより強力な高コスト機体の出撃回数を増やすという、新たな役割が加わったことになる。デッキ編成のみならず、出撃機体の選択においても、従来とは異なる戦術が生まれそうだ。
バトルスピードの一新、戦闘時の新機能追加
機体の移動速度について、環境によっては描画と当たり判定が一致しないケースなどを問題視し、ゲームのテンポや気持ちよさを損なわない形で改修。ダッシュ時の移動速度や一部武器の弾速など、ゲーム全体のバトルスピードに関わる要素にも大幅な調整が入る。
また、ロックオン機能が拡張。通常のロックオン可能距離に加え、さらに一定距離まで接近することで表示が赤く変化し、よりロックオン精度が高まるのだ。
近距離で命中率が格段に上がる赤ロックオンと対になる機能として、新システム“緊急回避”も追加される。ブーストゲージを使用する新アクション。発動すると短距離を高速移動しつつ、他プレイヤーにかけられたロックオンを解除し、一定時間ロックオンされない状態になるというものだ。
番組内では、ろい氏と竹田海渡さんがこれらの新要素を体験。移動速度の低下やディレイについてはあまりストレスを感じることがなく、むしろブーストゲージの回復速度がオーバーヒート時以外は速くなっていること。体感としては以前よりもスピーディーになっているそうだ。
従来のロックオン機能は命中率が下がっているように感じられたそうだが、新システムの赤ロックオンは、動き回りながらでも相手をしっかりと捉えていた。それに対する緊急回避も非常に強力。ロックオンを切るだけでなく、格闘攻撃をとっさに回避する手段にも使えていた。
これらの機能を個人技で最大限に活かすことで、一対多の状況を打破できるかもしれないとのこと。実機プレイを終えた竹田さんは、「攻めも避けも新たに技術が必要になってきそうで、久々に技術面の練習をしないと!」と意気込んでいた。
さらに、昔の機体や支援機なども含め、あらゆる機体に調整が入り、復帰勢のプレイヤーでもプレイしやすくなるとの解説もあった。
編成システムの改修やミッションユニットの拡張、赤ロックオンの性能なども加味して、かつての愛機や愛用武器をまた戦場に持ち出す機会も増えそうだ。
新時代の戦場は世界線も作品枠も超えていく!
小池プロデューサーからはシステム面のアップデート情報に続き、新アップデート“BEYOND”のムービーが紹介された。
同ムービーには『機動戦士ガンダムSEED』のストライクガンダム、イージスガンダム、フォビドゥンガンダムと、『機動戦士ガンダム00』のガンダムエクシア、ガンダムデュナメス、ティエレンタオツーが登場。新時代の幕開けを感じさせるラインナップだ。
宇宙世紀シリーズ作品以外の作品からの参戦について、小池プロデューサーは、今後も50対50の対戦をより広い層の人に楽しんでもらうため、新時代の機体を導入することに踏み切ったという。
陣営の呼び名は地球連邦とジオンという枠組みから変更され、秩序をもたらす統治側の“オーダー”と変革を望む“リベリオン”が新設。『機動戦士ガンダムSEED』の地球連合は“オーダー”、『機動戦士ガンダム00』のソレスタルビーイングは“リベリオン”という形だ。
“BEYOND”で迎える新時代に最初に追加される機体として、エールストライクガンダムとガンダムエクシアのムービーも公開された。
エールストライクガンダムは強襲タイプの機体。高機動タイプのエール、近接戦闘型のソード、射撃戦闘型のランチャーという、3つのストライカーパックを換装することで、3タイプの機体として活躍できる。
各パックごとに武装のバリエーションも用意されており、コストは340という中コスト。今回のシステムアップデートにぴったりと合致する機体だ。
ガンダムエクシアもコスト340の中コスト強襲機体だ。原作イメージ通りの近接攻撃だけでなく、GNビームライフルなどの射撃武装も用意。汎用性の高い機体で、小池プロデューサーによると、原作での開発コードネーム“セブンソード”の名に恥じない機体になるそうだ。
ムービー内では、一時的に機体の全性能を強化する機能“トランザム”の発動も確認できた。トランザム使用時、非使用時ともに、高速移動を伴う格闘攻撃で、つぎつぎと敵機体を補足して斬り捨てていく様子が印象的だった。
なお、今後は宇宙世紀シリーズ作品の機体についても並行して追加されていく。公式サイト内の特設ページでは、順次新機体が紹介されていく。2019年12月16日現在、上記の2機体に加えて、『機動戦士ガンダムSEED』のカラミティガンダムと、『機動戦士ガンダム00』のガンダムスローネアインが紹介されている。新機体の動向が気になるプレイヤーは、今後欠かさずチェックしてほしい。
新体制にバトンタッチ! 宣伝部は今回が最終回
番組内では新情報の紹介だけでなく、『ガンオン』の7年間を振り返るコーナーや、視聴者プレゼントの内容を決める“当たらなければどうということはないルーレット”を実施。出演者の皆さんの盛り上がりは留まることを知らない。
なお、ルーレットで決定したインゲームアイテム報酬がもらえるシリアルコードの入力期限は、2020年1月8日(水)23:59までとなっている。取り逃しのないように!
“宣伝部”は本作を広めるために尽力。公式キャラバンで各地を巡ったり、100人による剣道で50対50を再現したり、出演者一同は3年に渡る活動を懐かしく振り返った。今回の新体制に伴って“宣伝部”は解散。番組は今回が最終回であることも発表された。
番組の最後には、公式サポーターの皆さんから「宣伝部は終わりますが、今後も皆さんと一緒に『ガンオン』を楽しんでいきたい」という心強いメッセージが。皆さん一様に、新システムなどのアップデートによる変化が楽しみすぎる様子だった。
小池プロデューサーとしては、今後もこうした配信番組は続けていきたいとのこと。また、PCのプレイ環境の見直しなどについて技術検証も始まっており、近々さらに大きなお知らせができるように準備が進んでいるそうだ。
新体制のもとで新機体、新システムのみならず、すべての面で新時代へと突入していくことになる『機動戦士ガンダムオンライン』。新たな公式番組の始動やさらなるアップデートの公開など、今後の動向からますます目が離せない。