ドタバタですまんな!
大塚角満による『ゴースト・オブ・ツシマ』プレイ日記、早くも5回目である。
思った通りこのゲーム、その圧倒的なクオリティーと容赦のないゲーム内容が国内外で話題となり、評価も、そしてセールスもべらぼうに伸びている(と思う)。おかげで当プレイ日記のPVも非常にいいようで、作者も関係者一同もホッと胸を撫でおろしているそうである(俺のことだけどな)。
でも、たくさんの人に読まれているがゆえに、ここらでひとつ謝っておかないといけない。
それは……!
相変わらず毒にも薬にもならないドタバタ日記で、ホントにすんません!!!w
ふぅ、スッキリした。
まあ俺の書くプレイ日記は『逆鱗日和』の昔から役に立たないことで有名(?)なので、それを覚悟して読んでくだされ。その代わり……おもしろさだけは保証するので!!w
拠点の落とし方
さて、そんな5回目は、ちょっとマジメに“蒙古軍を攻め落とす”ことに注力して書きたい。
そう、戦闘の話だ。
プレイしている人はわかると思うけど、『ゴースト・オブ・ツシマ』は本当にしょっちゅう、アチコチで戦いが起こる。
それはもう、日常茶飯事。
ネコがウンコしたら必ず砂を掛けるくらい当たり前の流れで、そこらじゅうで血で血を洗う剣劇が発生するのだ。
まあ設定的に、悪鬼のような蒙古軍に故郷を蹂躙、占領され、それに抗う武士の話が展開するのだから、日常的に血生臭い戦いが起こるのは仕方のないことなのかもしれない。
とくに主人公の境井仁なんて、野山を散歩しているだけでも争いに巻き込まれる。
これは……蒙古兵じゃなく、ならず者かな? 同じ対馬の住人だというのに、このようなチンピラにもしょっちゅうケンカを売られる。
でも、このへんの設定もリアルだよなあ。
争いの最中に、それに乗じてウマい汁を吸おうというけしからん連中が湧いて、火事場泥棒的に善良な住民を脅かそうとするというね……。そんなアホどもを見たら、何を置いても斬って捨てたくなるのが武士(もののふ)というものよ。
ぶっしゃあああああ!!!!
まずは一騎打ちで、チンピラの先鋒を一刀両断する。もちろんここも、正々堂々と一騎打ちしてもいいし、物陰に潜んでコッソリと闇討ちする“冥人(くろうど)”として戦ってもいい。
この戦いの流れ、よくあるゲームだと、“武士モード”と“冥人モード”を操作して切り替え、ややもすると装備まで変更してから臨むパターンが多い。が、『ゴースト・オブ・ツシマ』はそんなことをする必要はいっさいなく、すべて流れの中で対応できるのがスゴい。その気になれば、まずは一騎打ちでひとり片付けたあとでステルスに入り、残りは卑劣に背後から……なんて戦いもできる。
すべての立ち回りを、周囲の状況とプレイヤーの考え方で進行させられる喜び。このあたりが、最高に気持ちいいのだ。
そしてもちろん、このような行きずりの戦闘だけではなく、蒙古軍が占拠した施設を取り戻すために、危険な適地に乗り込まなければいけない場合もある。
ここでももちろん、昭和のヤンキーのように正門を蹴破り、
「東中の角満だあ!! 来てやったぞオラァ!!! 番張ってるやつ、出てこいやあ!!!」
とやってもいい。
襲撃が成功し、ボス(隊長)を倒すことができれば、キチンと恩恵があるしな。
でも……。
このような正々堂々とした戦いは、ときに大きなリスクを背負う。というのも、
「出てこいやぁ!!!」
なんて大声で啖呵を切ったら、
「おう!! 出てきてやったでえ!!」
「わしも出てきたど!!!」
「わしも!!!」
「わしもや!!!!」
と、ホントに拠点中からワラワラと敵が出てきてしまう。これだと瞬時に多勢に無勢となるので、たいへん困るのだ(だったら啖呵切るなよ)。
そこで。
↓このような蒙古軍の拠点についたら、
まずはR3ボタンを押して身をかがめ、拠点の周囲をチェックすることから始めたい。
そして、索敵範囲が異常に広くて面倒くさい、見張り台の上の弓兵を、
こっちも遠距離武器で片付ける。
……まあ、たいてい倒しきる前に気付かれ、
応戦されて、
「いててててて!!! やめろやめろ!!! 矢を射るとか卑怯だぞッ!!!!(怒)」
ってことになるんだけどな(苦笑)。
でも、根気よく攻撃してウザい見張りを倒せたら、躊躇なくステルスになってコッソリと拠点に忍び込む!
そう、強いボスと対峙する前に、ザコ兵たちはなるべく闇討ちで倒してしまうのだよ!! そうすることで格段に、拠点の攻略がしやすくなるのだ。
たとえば、↓俺の侵入に気付かず、のほほんとタバコを吹かしてそうなマヌケなこの敵w
「うけけけけけ! なんて危機感のないヤツwww こんな近くまで、俺の接近を許してからに!!ww いま屠り去ってやるからなあ!www」
どっちが悪者だかわからないことをつぶやきつつ、さらに接近する。このとき、
「真横からの接近で、若干角度が悪い気がするけど……まあ大丈夫かな^^;」
そんなことを考えていたんだけど……。
やっぱり……。
気づかれたぁぁぁぁあああ!!!((((;゚Д゚)))
「ぐへぇああああ!!! や、やめろやめろ!! いきなり刀振り回すとは何事や!!!!><」
自分の卑劣な立ち回りなどすっかり忘れ、敵を罵倒する主人公。
けっきょく……。
「ああああああ!!! うわああああ!!!><」
へっぽこ冥人、本格的な冥界の人になったのだった……w
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。