セガとディライトワークスによる共同制作タイトル『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』について、現在までに明らかになっている情報をまとめて紹介する。
『サクラ革命』とは?
プロジェクト発表から『サクラ革命』と判明するまで
もともとは、セガによる新規プロジェクト『B.L.A.C.K.』と、ディライトワークスによる新作RPG“日本、奪還。”プロジェクトとして発表されていた。別タイトルかに思えた2つのプロジェクトだったが、2020年9月2日に配信された両プロジェクトの発表会にて、じつは両方とも『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』であったことが明かされた。
セガ(パブリッシャー)とディライトワークス(開発・運営)の共同制作タイトルとして、プロデューサー・木原卓氏(セガ)と岡村光氏(ディライトワークス)が参加することが明らかになっている。
『B.L.A.C.K.』では田中公平氏が手掛けたテーマソングが公開され、“日本、奪還。”プロジェクトではメインキャラクターの名前(咲良しの)に“さくら”が入っていたり、真宮寺さくらや天宮さくらを彷彿とさせる服を着ていたり、“舞台”、“歌”、“日本”、“司令”といったキーワードも確認できたことから、もしかしたら両プロジェクトを『サクラ大戦』シリーズの何かであると予想していた人も少なくなかったかもしれない。
なお、27日に公開されたティザームービーでは、霊子甲冑を着ているかのような咲良しのの後ろ姿も確認できていた。
『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~ 』発表会オープニング映像
『サクラ革命』と『サクラ大戦』シリーズの関係性
太正十二年から始まった初代『サクラ大戦』。その88年後、太正100年が『サクラ革命』の舞台となる。
帝都大厄災と呼ばれる災害により、蒸気文明が終わりを迎えた世界。シリーズの続編として登場した『新サクラ大戦』(太正二十九年)とは異なり、『サクラ革命』では未来で起こり得た可能性の1つが描かれる。そのため、直接的な続編ではないことが明かされている。
【サクラシリーズの時系列一覧】
- サクラ大戦:太正12年
- サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ:太正14年
- サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~:太正15年
- サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~:太正16年
- サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~:太正17年
- 新サクラ大戦:太正29年
- サクラ革命 ~華咲く乙女たち~:太正100年
ヒストリーオブ「サクラ」シリーズ~太正世界の歴史~
配信日
- 2020年12月15日(火)
対応端末
- 対象OS :iOS11以降、Android 5.1以上
- 対象端末:iPhone7以降、Android 5.1以降 ※Intel CPU は非対応
事前登録
- 開催期間:2020年9月2日(水)~『サクラ革命』サービス開始まで
事前登録数に応じてゲーム内アイテムなど豪華報酬がもらえる事前登録キャンペーンが開催。本キャンペーンでは、事前登録数が30万人達成でガチャ30回分にあたる“霊子水晶(りょうしすいしょう)”がもらえるほか、ログインボーナス“スタートダッシュの支給品”で、さらにガチャ最大20回分の“霊子水晶”がもらえる。
【事前登録方法】
開発スタッフ
- プロデューサー:木原卓氏(セガ)、岡村光氏(ディライトワークス)
- ディレクター:池大輔氏(ディライトワークス)
- 脚本(メインシナリオ):松崎史也氏
- キャラクターデザイン:オハラミサオ氏
- 音楽:田中公平氏
ストーリー・世界観
あらすじ
舞台となるのは、太正100年(西暦換算で2011年)の日本。歌うことも戦うことも“未完”な乙女たちが成長していく新機軸の『サクラ大戦』シリーズとなる。
太正84年に帝国華撃団の反乱が起こり、政府によって帝国華撃団が解体されてしまった世界。すべての表現活動が政府によって禁止される中、新たな歌劇団“大帝國歌劇団B.L.A.C.K.”のみが日本で唯一歌うことを許されている。
主人公・大石義孝司令は、初任務としてテロの首謀者とされる“咲良なでしこ”の捕縛を指示されるが……。
【あらすじ】
太正100年。
16年前に発生した「帝都大厄災」によって壊滅的な被害を被った日本は、霊力をベースとした新エネルギー「ミライ」によって復興を果たしていた。しかし、「新帝都タワー」の稼働と共に桜は咲かなくなり、「降鬼(こうき)」と呼ばれる魔が増加。全国各地で人を襲うようになった。降鬼を倒し、人々の防人となっていたのは政府公認の部隊「大帝国華撃団 B.L.A.C.K.」だった。彼女たちは国民を守ると同時に最高のライブパフォーマンスで熱狂させていった。
国民の誰もが「ミライ」と「B.L.A.C.K.」により平和が続いていく。政府を信頼すれば大丈夫だと思っている中、それが偽りの繁栄であると気づいた者たちが現れた。
その名を「帝国華撃団」。政府の陰謀を暴き、日本を――奪還せよ!
ゲームの目的は、日本を政府から奪還し、本当の帝国歌劇団の復活を目指すこと。そのために、日本全国を旅して9種の神器をすべて集める必要がある。神器は、日本を守っていた霊力の源であり象徴。現在は霊力が反転させられてしまっているため、かつての帝国歌劇団のように公演によって人々を心から元気にし、神器を浄化するという流れになる。
太正100年までに何があったのかの詳細が知りたい人は、公式ミニ番組“青ヶ島司令部通信”第1話のリポート記事や動画“ヒストリーオブ大帝國華撃団”で確認してほしい。
ヒストリーオブ大帝國華撃団
帝国歌劇団・青ヶ島花組
帝国歌劇団
魔が出現しなくなり、帝国華撃団は帝国歌劇団としての活動が主になっていた。青島きりんと咲良なでしこは帝国歌劇団の2枚看板として人気を博したが、人気絶頂のさなか、77年にきりんは引退。なでしこに歌劇団を託した。
帝国華撃団
帝都東京を”魔”から守るために結成された、日本政府直属の都市防衛組織。平時は帝国歌劇団、有事の際は帝国華撃団として帝都の防衛を担っている。太正100年現在はある事件により解体、大帝國華撃団がその任を担う。
帝都大厄災
太正84年に帝都を襲った原因不明の大規模霊子パルス。一夜にして日本全国の蒸気併用霊子機関は使用不能となり、新エネルギー・ミライが開発されるまで人々は不便な暮らしを余儀なくされた。
ミライエネルギー
帝都大厄災により使えなくなった蒸気併用霊子機関に代わる新エネルギー。従来より高効率のエネルギーであり、人々の持つ霊力を全国各地に建てられた霊力塔から新帝都タワーへ集め、エネルギーとして供給されている。
霊子ドレス
過去シリーズよりも時代が進んでいるため、霊子甲冑にも変化が見られる。
今作で戦闘に使用するのは霊子甲冑ではなく、“霊子ドレス(りょうしどれす)”と呼ばれるもの。
大帝國華撃団B.L.A.C.K.
降鬼を倒し、人々の防人となっていたのは政府公認の部隊“大帝國華撃団B.L.A.C.K.”だった。彼女たちは国民を守ると同時に最高のライブパフォーマンスで熱狂させていった。
B.L.A.C.K.の由来は、Brilliant、Legislative、Artistic、Celebrity、Knightsの頭文字から。しのたちの大きな壁として立ちはだかることになるという。また、メンバーにはそれぞれ宝石をモチーフにしたコードネームが付けられており、センターの統星プラナはダイヤモンドがモチーフとのこと。
政府公認!大帝國歌劇団 B.L.A.C.K.
キャラクター
青ヶ島花組
咲良 しの (声優:岸本 萌佳)
「志もて…叩っ斬り祓います!!」
- 出身地:青ヶ島
- 誕生日:3月16日
- キャラクター原案:オハラミサオ
伊豆諸島の離島、青ヶ島出身。帝国華撃団のトップスタァを母に持つ、天真爛漫な未完の乙女。
・霊子ドレス
・必殺攻撃“双天 桜華千輪”
【青ヶ島司令部より】
■必殺攻撃紹介
「咲良しの」
必殺攻撃は「双天 桜華千輪」
#サクラ革命 https://t.co/pievq5IrPX
— サクラ革命【公式】 (@sakura_kakumei)
2020-11-12 12:26:42
神子浜 あせび (声優:夏吉 ゆうこ)
「誰よりも輝くために。逃げない。戦って勝ち取るんだ!」
- キャラクター原案:オハラミサオ
青ヶ島出身の少女。しの、ふうかの幼馴染。しっかりもので、3人の中では姉のような存在。
しのの母に憧れを抱き、また、しのを良きライバルとして日々鍛錬を重ねている。
青島 ふうか (声優:松浦 愛弓)
「ふひひっ、びっくりしたっしょ!」
- キャラクター原案:オハラミサオ
咲良しのの青ヶ島での育ての親、“青島きりん”の孫娘。発明で、世の中を明るく楽しくしたいという志をもつ。
大石義孝/大石由良(声優:西山宏太朗/高橋雛子)
「全員必ず帰還しよう。もう一度笑顔を咲かせるために」
- キャラクター原案:オハラミサオ氏
新米巡査として働くごく普通の人間だったが、配属先の任務中、ある人物と出会い真実を知る。“真実”を選択したことで、日本奪還作戦の司令を託される。
九州花組
日本中をめぐる旅が展開する『サクラ革命』において、最初に訪れることになる九州で出会う乙女たちを紹介する。
青ヶ島司令部通信 第四話 サクラ革命の乙女たち 青ヶ島花組/九州花組 編
大隈まみや(声優:神戸光歩さん)
高千穂ゆう(声優:高橋未奈美さん)
不知火りん(声優:藍原ことみさん)
九重めい(声優:元吉有希子さん)
天神ひめか(声優:三澤紗千香さん)
玉野アンジェリカ(声優:遠藤璃菜さん)
伊万里くすの(声優:咲々木瞳さん)
大帝國華撃団B.L.A.C.K.
統星プラナ(声優:Lynn)
大帝國華撃団B.L.A.C.K.に所属。歌も演技もすべての表現が完璧な少女。トップスタア中のトップスタアとして、しのに立ちはだかる。
夷守メイサ(声優:小清水亜美)
大帝國華撃団B.L.A.C.K.に所属。
最明クルミ(声優:東山奈央)
大帝國華撃団B.L.A.C.K.に所属。
その他
土方べにし(声優:上田麗奈さん)
「あたしの虚と実、つかめるかな? ま、嘘だけどね」
- キャラクター原案:LAM
口が軽く、飄々とした印象の京都市出身の乙女。舌先三寸であらゆる場面をしのぐ弁舌を持つ。
新撰組“土方歳三”の末裔を騙り、さまざまな理由で苦しんでいる者達を集め京都治安維持部隊“撰進組”を組織している。
最上むつは(声優:高橋花林さん)
「これを作ったチームがいる? ワタシ以外に? くっ…くくくくっ…世界は広いな! 面白い!」
- キャラクター原案:タイキ
コンピュータとネットワークをこよなく愛するギーク系乙女。山形県出身で、自他ともに認めるハッカー。
自室にこもるのが大好きで風呂とトイレ以外のすべてがそこで完結するような生活を送っている。
咲良なでしこ(声優:田中理恵)
「私は、ずっと貴方のような人を探していたの」
かつて帝国歌劇団のトップスタァとして活躍したが、帝都大厄災の直後政府に単身で反乱し、追われる身となる。ある使命を託すため大石の前に現れた。
青島きりん(声優:土井 美加)
「しのとふうかを…日本を、よろしく頼みます」
かつての帝国歌劇団のトップスタァ。青島ふうかの祖母で咲良しの育ての親。青ヶ島から大石達を様々な形で支援する。
吉良時実(声優:森川智之さん)
「帝都ならびに日本国民諸君!よくぞ、ここまで生きてくれた。我々はエネルギー”ミライ”を…日本の”未来”を手に入れたのだ!」
大帝國華撃団の創設者であり、現政府の首相。国民の圧倒的支持を得ている。
敵
降鬼
太正84年に発生した、帝都大厄災以降に発生するようになった新たな”魔”。正体は不明だが、帝都のみならず全国的に発生が確認されており、その対応は大帝國華撃団が担っている。
システム
バトル
『サクラ革命』のバトルパートはコマンド+シミュレーションを組み合わせたコマンドラインバトルとなっており、プレイヤーは司令官として乙女を指揮して部隊を勝利に導くことが目的となる。
簡単操作ながら、位置取りを考える戦略性をもった新感覚のバトルとなるという。
『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~ 』ゲームティザー映像
LIPS
正式発表はされていないが、App Storeなどの画面写真でLIPS(リップス)が存在することがわかっている。
LIPSは、『サクラ大戦』おなじみのシステム。アドベンチャーパートなどで出現する時間制限付きの選択肢のことで、プレイヤーは時間内に選択する、または選択しないことを選ぶことができる。
過去作では、時間制限間近で新たな選択肢が登場する、または選択肢が消えることもあり、さらに声の大小や強弱などをLIPSによって選択することができた。
主題歌・楽曲情報
主題歌“SAKURA HIKARU Revolution”を作曲するのは田中公平さん、作詞は畑亜貴さんが担当する。日本奪還がテーマの曲となっており、楽曲のサビ部分で三三七拍子のリズムがあるのは、日本だけではなく世界中の人々を『サクラ革命』で応援したいという気持ちからだという。
なお、10月22日(木)より、主題歌“SAKURA HIKARU Revolution”と、B.L.A.C.K.が歌う“Wonderful Future”が各種音楽ストリーミングサービスで配信された。
この他、帝国歌劇団が歌う“我らのイノリ我らのミライ”(作詞・畑亜貴 作曲・田中公平 編曲・多田彰文)も発表されている。
サクラ革命歌劇映像
スペシャルアニメ
正式発表会では、約24分にわたって『サクラ革命』のスペシャルアニメが上映された。本アニメはアプリのストーリーの冒頭部分をもとに、CloverWorksが制作したもの。ゲームではこの先の展開を知ることができる。
『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~ 』スペシャルアニメ
公式応援大使 白上フブキさん、宝鐘マリンさんの配信番組情報
VTuberの白上フブキさんと宝鐘マリンさんが『サクラ革命』の公式応援大使に就任し、『サクラ革命』を応援する番組の配信が決定した。
なお、事前登録数が30万人を突破すると、2人が声優として本作に出演することが決定する。
【VTuber情報】
※画像は生放送をキャプチャーしたもの。