ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の次世代ゲーム機、プレイステーション5(PS5)の発売が間近に迫ってきた。
2020年11月12日にローンチを迎える同機だが、超高速SSDによる読み込み速度の飛躍的な向上、PS5用ワイヤレスコントローラ“DualSense(デュアルセンス)”によってもたらされる新たなプレイ感覚、3Dオーディオ技術が生み出す濃密な没入感など、従来機からの進化には目を見張るものがある。
ファミ通.comでは、そんな期待の最新ゲーム機の発売に向けて連載特集を届け。スタート企画となる本記事では、基本情報をおさらい。PS5とはどんなハードなのか? これまで公開された情報やファミ通.comの過去記事を振り返りながら、その骨格を改めてお伝えしていく。
PS5特集記事一覧
プレイステーション5 基本情報
PS5には、Ultra HD Blu-rayディスクドライブを備えたスタンダードなモデル、ディスクドライブがないデジタル・エディションの2種類が用意されている。価格は、スタンダードモデルが49980円[税抜]、デジタル・エディションは39980円[税抜]となっている。
Amazon.co.jp PS5販売ページ Amazon.co.jp PS5 デジタル・エディション販売ページ技術仕様
技術仕様および、各モデルの製品概要は以下のとおりだ。
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CPU
x86-64-AMD Ryzen “Zen 2”
8コア/ 16スレッド
周波数:最大3.5GHzまで可変 -
GPU
AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine
レイトレーシングアクセラレーション
周波数:最大2.23GHzまで可変(10.3 TFLOPS) -
システムメモリ
GDDR6 16GB
バンド幅:448GB/s -
SSD
825GB
読み込み速度:5.5GB/s Read Bandwidth(Raw) -
光学ドライブ(読み出し専用) ※スタンダードモデル
Ultra HD Blu-ray (66G/100G)~10xCAV
BD-ROM(25G/50G)~8xCAV
BD-R/RE(25G/50G)~8xCAV
DVD ~3.2xCLV -
PS5 ゲームディスク ※スタンダードモデル
Ultra HD Blu-ray(100GBまで) -
映像出力
HDMI OUT端子
4K120HzTV、8KTV、VRR対応(HDMI2.1規格による) -
オーディオ
“Tempest”3Dオーディオ技術 -
外形寸法(最大突起部、ベース除く)
PS5:約390mm×104mm×260mm(幅×高さ×奥行)
PS5デジタル・エディション:約390mm×92mm×260mm(幅×高さ×奥行) -
質量
PS5:約4.5kg
PS5デジタル・エディション:約3.9kg -
最大消費電力
PS5:350W
PS5デジタル・エディション:340W -
入出力
USB Type-A 端子(Hi-Speed USB)
USB Type-A 端子(Super-Speed USB 10Gbps)x2
USB Type-C 端子(Super-Speed USB 10Gbps) -
通信
Ethernet(10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T)
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.1
レビュー記事
編集部では2020年9月末に行われたメディア向けのPS5先行体験会に参加。デュアルセンスや超高速SSDなど、PS5の革新的な技術の一端が垣間見えたイベントの模様を記事&動画でリポートしている。また、発売日に先んじてSIEから借り受けたPS5のパッケージを開封する模様も紹介。本体のサイズ感やパッケージデザインなどはこちらをチェックしてほしい。
PS5開封動画
プレイステーション5のおもな特徴
驚きの読み込みスピード
スタンダードモデル、デジタル・エディションともに、CPUと4Kの高精細グラフィックスを可能にするGPUが統合されたカスタムプロセッサ、ゲームのロード時間を大幅に短縮する超高速アクセスが可能なSSDと統合されたカスタムI/Oを搭載。優れた処理性能により、これまで不可能だったゲームデザインが実現できるようになっている。
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DualSense(デュアルセンス)がもたらすプレイ感覚
PS5用コントローラ・デュアルセンスでは、表現力豊かに感触を伝える“ハプティックフィードバック”および“アダプティブトリガー”によって、ゲーム内のアクションがよりリアルに感じられるようになっている。
ハプティックフィードバックは、その名のとおり“触覚(ハプティクス)”が手もとにより強力に伝わる技術を採用したもので、操作キャラクターがさまざまな条件のフィールドを移動する感触や、クルマが泥道を走るときの重いずっしりとした感触、コツンと物が当たったときの感触などを細やかに再現。
L2ボタンとR2ボタンに割り当てられたアダプティブトリガーは、アクションに応じて抵抗力が変化する作りになっており、銃の引き金をひく動作、弓矢を引き絞る動作といったゲーム内でのアクションや物理的な衝撃がよりリアルに感じられる。
【PS5】デュアルセンス実機公開! 新コントローラーの機能は!?【DualSense】
なお、DUALSHOCK 4で搭載していた"SHARE"ボタンに代わり、デュアルセンスには"Create"ボタンが搭載。Createボタンでは、ユーザーが自身のゲームプレイを元にコンテンツを作成し、全世界に向けて共有したり、あるいは仲間内で楽しむことが気軽に行えるように。また、コントローラにはマイクが内蔵されており、ヘッドセットがなくても気軽にフレンドとチャットすることが可能だ。
革新的なTempest 3Dオーディオ技術
デュアルセンスと併せてゲームへの没入感を高めるのがTempest 3Dオーディオ技術の採用だ。あらゆる方向から音が聞こえてくるような感覚でゲーム世界を楽しめるという要素だが、PS5ローンチ時には“PULSE 3Dワイヤレスヘッドセット”のほか、対応するヘッドホンで堪能できる。
なお、SIEの発表によると、将来的にはテレビスピーカーを通じてバーチャルサラウンドサウンドが楽しめるようになる予定とのこと。
映像クオリティも新次元に
レイトレーシングに対応するPS5タイトルでは、物体への光の当たりかたを個別にシミュレートすることにより、現実世界さながらの陰影や反射を再現。大きく進化したリアリズムがもたらすゲームへの没入感を体験できる。
4Kテレビ、4K/120Hzモニターに対応しており、最大120FPS、120Hz出力の高フレームレートで滑らかなゲームプレイを楽しめるほか、8K出力にも対応。より高解像度でのゲームプレイも。
互換動作に対応した99%のPS4タイトルが楽しめる
PS5では、互換動作に対応したPS4のディスク版&ダウンロード版(PS VR向けソフトを含む)を楽しむことができる。それらの後方互換タイトルは、より高速でスムーズなフレームレートでのプレイが可能に。PS4タイトルの中には、PS5向けダウンロード版にアップグレード(タイトルにより、無償の場合と有償の場合がある)できるものがある点も注目だ。
なお、PS VRをPS5に接続して対応タイトルを楽しむためには、PS4用“PlayStation Camera”に加え“PlayStation Camera アダプター”が必要となる入手方法は下記の記事を参照してほしい。
対応ストリーミングサービスも充実
もちろん、PS5を通じて楽しめるエンタテインメント・ストリーミングアプリも充実。発売日から対応するアプリことが明かされているアプリは以下のとおりだ。ちなみに、Apple TVはPSフォーマットでは初の対応(PS4にも対応予定)となる。
- Apple TV
- Netflix
- Spotify
- Twitch
- YouTube
- Amazon Prime Video
- DMM.com
- Hulu
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U-NEXT
ほか
11月12日発売の週刊ファミ通でPS5を特集!
週刊ファミ通 2020年11月26日号(11月12日発売)では、いよいよ発売されるプレイステーション5(PS5)を特集する。
いままでのゲーム機を遥かに凌駕するその性能や、それがもたらす次世代のゲーム体験を、開発者のインタビューを交えながら徹底解説。PS5でできること、遊べるタイトルなど、週刊ファミ通を読めばすべてがわかる!
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