11月21日は、2作の『ゼルダの伝説』シリーズが発売された日。1991年(平成3年)には『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』が、1998年(平成10年)には『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が発売された。

 『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は、任天堂から発売されたスーパーファミコン用アクションアドベンチャー。『ゼルダの伝説』、『リンクの冒険』に続くシリーズ3作目に当たる作品だ。『リンクの冒険』はかなりアクション要素が高い内容だったが、本作は初代作品のシステムに原点回帰し、大幅にパワーアップさせたような内容になっている。国内外の評価は高く、スーパーファミコンを代表する名作のひとつ。「出る出るゼルダの伝説」とスチャダラパーが歌い、リンクをはじめとする登場キャラたちがダンスを披露するコマーシャルも大いに話題になったので、覚えているゲームファンも多いはずだ。

 なお、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は、『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』の配信ソフトに収録されており、有料サービス“Nintendo Switch Online”に加入すれば、いつでも遊べるようになっている。

『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』と『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が発売された日。どちらもゲーム史に燦然と輝く傑作として有名【今日は何の日?】
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 鮮やかな色使いが印象的なグラフィックは、現代でも通用するレベルの美しさ。花や水面、ダンジョンでは灯火が揺れ動くなど、当時としては破格となる表現の豊かさに驚かされた。とくに雨が降る描写が珍しかったからか、かなり印象的に記憶に残っている。

 引っ張る、押す、担ぐ、投げる、走る、回転斬りをするなど、リンクのアクションが豊富になり、操作する楽しさもグンと向上。アイスロッドや魔法のメダルなどの魔法力を消費して強力な攻撃を可能にするアイテムも追加され、バトルでの多彩な立ち回りが実現した。とくに回転斬りが気持ちよく、そこらに生えている草をただひたすらに刈りまくったことがあるのは筆者だけではないはずだ。

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 中にいろいろ入れておけるシリーズでおなじみの便利なアイテム“ビン”も初登場。本作でもハチや妖精、いのちのクスリなどを入れて持ち歩くことができた。当時は、空きビンに物を入れるというアイデアすら斬新に感じたし、その事実を発見した際には「発見した俺すげー!」とも思ったものだった(笑)。全体的に程よい謎解き難度になっていたため、すべての謎を自力で解いたという人もけっこういたんじゃなかろうか。

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 2013年には続編『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』がニンテンドー3DSで発売。『神々のトライフォース』と同じ世界を舞台に、新たな冒険をくり広げることになる。立体視に対応していたためか、フィールドは高低差にあふれる世界に生まれ変わっていて、謎解きも高低差を利用するものが多数あった。

『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』と『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が発売された日。どちらもゲーム史に燦然と輝く傑作として有名【今日は何の日?】
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』

 一方の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、任天堂から発売されたニンテンドウ64用アクションアドベンチャーゲーム。国内外で数多くのアワードを獲得し、多大なる評価を受けたゲーム史に燦然と輝く最高傑作と言っても過言ではないだろう。シリーズ初の3D作品となり、立体的な空間を活かした謎解きやバトルが画期的で、これまでには味わうことができなかった未知なるゲーム体験に多くのユーザーが心を震わせていた。

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『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』と『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が発売された日。どちらもゲーム史に燦然と輝く傑作として有名【今日は何の日?】

 何と言っても感動だったのは立体的で広大なフィールド。エポナの背にまたがって平原を駆け巡ったときの思い出は、いまでも多くのファンの心に刻み込まれているに違いない。筆者的にはダンジョンが印象に残っていて、リアル世界で洞窟に入っていくような先のわからない底しれぬ恐怖を感じてしまったのをいまでも覚えている。2Dで挑むダンジョンとはスケール感が桁違いで、吹き抜けのある空間の広さにはただただ圧倒されるばかり。気づいたら呆然と上を見上げていたなんてこともあった。

 3D空間を活かした攻撃を仕掛けてくるボス戦も歯ごたえがあるのだが、ちょっと頭を使って工夫することで劇的に有利になったりするのが『ゼルダの伝説』ならではのおもしろさ。『時のオカリナ』では攻略法を見出す楽しさにも磨きが掛かっていて、多種多様なアイテムであれこれ試行錯誤するのが大きな魅力だった。

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 本作で“Z注目”と呼ばれている、いわゆるロックオン機能が後の数多くのゲームで採用されるようになったのも『時のオカリナ』のおかげ。まさに大発明と言ってもいいだろう。攻撃対象や攻撃部位を任意に決めて注目したように視点を固定できるので、相手との距離感を非常に把握しやすい。そのうえ、パチンコやフックショットなどの飛び道具をヒットさせるのも容易となるので超便利だった。ちなみに、発動にコントローラーのZボタンを押す必要があったためにZ注目と呼称されていた。また、本作では特殊なアクションをボタンひとつで実行可能。調べる、投げる、ジャンプ、アタックなどの動作は、状況に応じて自動的に判別されワンボタンで発動できて、これまた非常に便利だった。

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 『ゼルダの伝説 風のタクト』の予約特典として『時のオカリナ』のニンテンドーゲームキューブ版をもらうこともできた。この作品では難度が高く設定された“裏ゼルダ”も遊べたので多くのゲームファンがゲットしたのではないだろうか。2011年6月16日には、リメイク版の『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』がニンテンドー3DS用ソフトとして登場。描き直されたグラフィックで『時のオカリナ』がプレイできた。

『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』と『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が発売された日。どちらもゲーム史に燦然と輝く傑作として有名【今日は何の日?】
『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』
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『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』

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