ASUSの日本向けゲーミングブランド“ROG”シリーズのゲーミングPC。今回は、そのなかからゲーミングノートPC“ROG Strix G15 G512LV”の実機レビューをお届けする。
もはや家庭用ゲーム機と遜色ないソフトが揃うPCゲーム
最近のゲーム発売スケジュールを見ると、家庭用ゲーム機と同時にPC版も発売というタイトルも少なくない。また、PC版がヒットして、それから家庭用ゲーム機に移植という作品も多い。そんな注目作をいち早く遊びたいと思うのは、ゲーマーなら当然の思考だろう。
とはいえ、PCを購入しようとしても、
・値段が高い
・置くスペースがない
など、いろいろな悩みが出てくる。
そんなときにオススメしたいのが、ゲーミングノートPCだ。ノートPCと聞くと、「値段が高そう」とイメージする人も多いだろう。しかし、最近のノートPCは、お手ごろな価格で、さらに高水準の性能をしたものも販売されている。
今回、紹介する“ROG Strix G15 G512LV”は、まさにそんなモデル。定価で16万8000円とお手ごろの価格で、高性能なマシンパワーをしているゲーミングノートPCなのだ(※2020年12月25日までの期間限定で24.4% OFFに。12万7091円 [税別]で購入可能!)。
ROG Strix G15 G512LV (G512LV-I7R2060)を購入する(ASUS Store) ASUS Store クリスマスセール ページ144Hzの高性能モニターを搭載した“ROG Strix G15 G512LV”
価格が安いとはいえ、性能はかなりのもの。CPUこそCore i7-10750Hと、ひと世代前のものだが、メモリは16GB、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 2060を搭載しており、最新ゲームを高品質設定で遊ぶには十分な性能となっている。
特筆すべきは、144Hzのゲーミングモニターだ。非常に高いリフレッシュレートで、展開の早いゲームでもなめらかに描画。高速で移動する物体も、正確に表示してくれるという優れもの。
さらに、ノートPCで気になる放熱問題を解決してくれる、強力な冷却システムを備えているのも大きな魅力だ。ドイツのThermal Grizzly社製の高性能な液体金属グリスを採用し、内部のホコリを自動で排出するアンチダストトンネルも搭載されている。
また、PCI Express3.0×2接続のSSDを512GBを標準で搭載。M.2 SSD用の空きスロットをふたつ備えており、空き容量が足りなくなった際の拡張も可能になっている(ただし、増設/交換を行うと、メーカー保証対象外になるので要注意)。
ヘアライン加工で左右非対称のスタイリッシュなデザインに
ROG Strix G G531シリーズの特徴として、BMWのグループ会社であるBMW Designworksworksとの共同制作で生み出されているデザインが挙げられる。その象徴となるのが、ボディー全体に施されているヘアライン加工だ。これによって左右非対称のデザインになっており、ゲーマー心をくすぶる、クールなノートPCに仕上がっている。
入出力のポートは、背面と左側面に搭載。背面は電源ジャックに加え、LAN端子、HDMI端子、USB 3.1 Type-C×1が配置されている。基本的に抜き差しをしない大きめの端子が背面にまとめられており、液晶の開閉に影響しない作りとなっている。
左側面には、USB3.0×3、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックが配されている。左側面に多数の外部端子が用意されているぶん、右側面には入出力ポートはなし。そのため、マウスを使用する際は、左側面から右側までグルっと配線しなければならないが、右側面はケーブル類が混雑せず、マウスを動かすスペースを十分に確保できるようになっている。
ゲームプレイを意識したキーボード
キーボードには、日本語配列のテンキーレスタイプを採用。エンターキーの横にDelete、PGUP、PGDなどのキーが並んでいる特殊な配列となっている。普段使いではやや使いづらいかもしれないが、ゲーミング用と考えれば、操作に影響はないだろう。キーストロークは浅くもなく、深くもなくといった印象で、ゲーミングノートPCらしく、打鍵感はしっかりと感じられるという印象だ。
PCゲームでよく使うW、A、S、Dのキーは白くなっており、ひと目でわかるようになっている。さらに、Wキーには突起があり、指の置き場所を確認しやすいのもポイント。、FPSなど、動きの激しいゲームをプレイする際には非常に役立ってくれるのだ。
また、キーボードにテンキーがないぶん、タッチパッドがテンキーになる機能が備わっている。タッチパッド上のNumLKキーを長押しすることで、テンキーとして活用できるので、数字の入力を行う際は非常に便利だ。
ちなみに、内蔵ソフトの“ROG Armoury Crate”を使えば、キーや底面のライティングを変更することも可能だ。これも“ゲーミング”らしい、ゲーマー心をくすぶるうれしい機能だろう。
実機プレイでパフォーマンスを探ってみる
本機の魅力は、フルHD解像度リフレッシュレート144Hzのゲーミング液晶、高性能グリス採用による強力な冷却システムだ。文章で見ると「なんだかすごそう」と思うが、実際のところはどうなのだろうか。その気になる性能を調べるために、実際にゲームを遊び、ベンチマークを起動してみた。
『ファイナルファンタジーXIV』
まずは、国内外で圧倒的な人気を誇るオンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』を、ゲーム内のグラフィック設定“最高品質”、ディスプレイ設定の描画制限を“無制限”にして遊んでみた。起動中はファンの稼働音が大きくなるものの、ゲームプレイはかなり快適。エフェクトの激しいバトルシーンでも、高いFPSをキープ。カクつきもまったく感じられず、違和感なくプレイできた。
ファンの稼働音やPCの熱を少しでも抑えたいという人は、グラフィック設定を落としたり、描画制限を60fpsにするといいかもしれない。
『Apex Legends』
次に、人気のバトルロイヤルFPS『Apex Legends』をプレイ。設定はほぼほぼ最高品質に。戦況にもよるが、FPSは80~140とまずまず安定。遠くにいる敵のわずかな挙動までしっかりと描画され、リフレッシュレート144Hzのパワーを存分に感じることができた。ファンは大きく動いていたものの、プレイにはまったく問題なし。「本当にノートPC?」と思うほどの満足感だった。
プレイ後にCPU、GPUの温度を確認してみると、ともに70度から90度あたりを行き来しているといった感じ。ファンの可動音はやや気になるものの、そのぶん、放熱性能は高いようで、長時間プレイしていてもPCの温度が急上昇するといったことはなかった。
また、本機では、ファンのパフォーマンスを変更する機能を搭載。キーボード左上に配置されたキー、またはROG Armoury Crateから3種のパフォーマンスに切り替えられる。用意されているのは、“サイレント”、“パフォーマンス”、“Turbo”の3つで、順にファンの可動音が大きくなるが、よりパフォーマンスを高められるという仕組みだ。さらに、“Turbo”では、GPUクロックを定格以上に上げることも可能となっている。より快適に高品質なゲームを遊びたいという人に、うれしい機能だろう。
『ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ』ベンチマーク
最高品質では14108、高品質(ノートPC)では15582、標準品質(ノートPC)では17158のスコアを記録。
CrystalDiskMark
CPU-Z
高品質なノートPCをお買い得な価格で
144Hzの高性能モニターに加え、最新ゲームを高品質設定でスムーズに遊べて、放熱性能も高い“ROG Strix G15 G512LV”。性能が高水準で、これからPCゲームを始めようという人には持ってこいのゲーミングノートPCだと言える。価格も定価が16万8000円(2020年12月1日から12月25日の期間限定で24.4%オフのセールを実施中で、期間中は12万7091円[税別]で購入できる)と、ほかのゲーミングノートPCに比べてもお手ごろな価格となっている。
「もうちょっと画面サイズが大きいほうがいい」という人は、“ROG Strix G17シリーズ“もオススメ。17インチへとスケールアップした機種となり、一部量販店、及びASUS Storeにて販売されている。
スタイリッシュなデザイン、そして高性能なマシンパワー。PCゲームを始めようかなと思っている人は、“ROG Strix G15 G512LV”の購入を検討してみてはいかがだろうか?
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