2021年3月24日、オンラインRPG『黒い砂漠』のPC版に新規クラス“セージ”が登場。2020年12月実装の“ノヴァ”に続く22番目のクラスとして、本作に新しい風を吹かせる。
今回は、そんなセージを実装前にテストプレイする機会をゲット。基本となる動きはもちろん、彼が持つ“イケてるおじさん感”にテンション爆上がりでプレイしてきたので、セージの魅力を伝えていく。なお、プレイしたのは開発環境のデータのため、実装時には細かい変更点があることをご了承いただきたい。
温泉の似合うイケおじが『黒い砂漠』で目を覚ます。
3月24日実装の新規クラス“セージ”をテストプレイ。広範囲攻撃が得意な重力&空間使いは外見もスキルもかっこよすぎた。
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— ファミ通.com (@famitsu)
2021-03-23 00:01:06
ヒーローは遅れて登場……しなかった
さて、『黒い砂漠』の世界では、プレイヤーが冒険している時代の遥か昔に古代文明が栄えていたとされている。文明の名残はあちこちで確認可能。シナリオはもちろん、あらゆるマップで遭遇する自然ではない特殊なオブジェクトの数々や、その周辺に出現するエネミーなどで、プレイヤーと関わってきた。
なぜこのような設定の話をしたかと言えば、今回紹介するセージは、そんな古代文明を生きていた“最後の古代人”と称される人物だからだ。滅びた文明を生きていたはずの彼は、どうしていまの時代に現れたのか。そこには深い深い理由がある。
……が、すべて語るには長いので、ここでは割愛。より詳しい設定は公式ページに記述があるのでそちらをチェックしてほしい。
簡単にまとめると「古代文明の滅亡をもたらす黒い侵奪者の存在を知った彼は、対抗手段を研究して民に残し、自身すらも完璧(つまり若いまま)の状態を保つために封印。来る決戦に備えて眠りについた」というのだ。かっこいい。
しかし、冒頭でも触れているように、『黒い砂漠』でプレイヤーが生きる世界では、すでに古代文明は滅亡済み。つまり、セージは文明滅亡の阻止に失敗したことになる。しかも、封印から目覚めたら既に古代文明は滅亡していたらしい。……寝坊ですか、セージさん。
なぜ、彼は寝坊してしまったのか。何らかの理由があるのか、はたまたドジっ子さんなのか。そんなシナリオも興味をそそるのが、今回のセージというクラスとなる。
重戦車のような戦闘スタイル
さて、今回の記事でいちばんの注目ポイントであろう、彼の戦闘方法を見て行こう。セージの武器は、“黒い侵奪者”に対抗するために自らが作り上げた特殊物質“カイヴ”と、魔力を制御する“タリスマン”。カイヴはクラス専用のメイン武器、タリスマンはソーサレスと共通の補助武器だ。
実際に触ってみると“広範囲&高威力の単発遠距離攻撃タイプ”で“全体的な動きが鈍重”といった印象で、素早い立ち回りとコンボで戦闘をこなすことの多い他クラスと比べると“重い”と感じた。現役プレイヤーならば、説明だけだとウィッチやウィザードを彷彿とさせるかもしれない。
しかし、同クラスをメインで運用していた経験のある筆者ですら、“重い”と感じたと言えば、違いが伝わるだろうか。
反面、その重さを補って余りある広範囲攻撃スキルの数々は、発動させるたびに「すごい!」、「かっこよすぎない!?」と、思わず取材陣を童心に返すものばかりが揃っていた。冗談に聞こえるかもしれないが、実際にそうなったので仕方ない。……いや、絶対にみんなもそうなる。
正直、威力とかもうどうでもいいくらいかっこいいのだが、どのスキルもしっかり威力が高いのでありがたい。また、発動中に前方ガードやスーパーアーマーを持つスキルも多い。ゆえに、目標となる敵の密集地から少し距離をとってスキルを詠唱開始。発動とともに、重力を操るど派手なエフェクトとともにくり出される広範囲攻撃で敵を制圧する。そんな重戦車のような戦闘が楽しめるのが、このセージというクラスであった。
ど派手で強力なスキルが揃う
では、使ってみた中で注目のスキルを紹介していきたい。なお、テストプレイ時のスキル効果はスキルレベル最大のものとなる。実際は、スキルレベルや装備で異なるので要注意。
まずは“空虚の関門”。空の領域から呼び寄せた光を放出させ、敵にダメージを与えるスキルだ。前方にかなり大きな攻撃判定があり、最大10個体をまとめて攻撃できる。再使用待機時間も8秒と短く、打撃成功時には浮かす判定もあるので、PvEにおいてとくに活躍しそうだ。
大技の“大崩壊”とそのコンボスキルの“最後のいざない”は、空に空間の力を開き、前方にあるすべてを消失させる技。発動に時間はかかるものの、“大崩壊”の打撃ダメージで667%×9、“最後のいざない”で667%×8と、どちらも当てればセージの中でトップクラスの攻撃力を誇るスキルとなる(前述した“空虚の関門”は917%×8)。詠唱中に前方ガードの効果もあり、敵から攻撃されながらでも発動できるのが強味だ。
必殺技となる闇の精霊の怒り(100%消費)は“アトルの印章”。前方の敵に強力な打撃ダメージを与える技で、こちらも前方ガードがある。さらに、打撃成功時にバウンド効果が発生するので、倒しきれなかった相手に追撃できる点も強力だ。
最初から使える防御スキルとして“虚像結界”を持つ。次元の力で前方からの攻撃を吸収するスキルとなっており、MP消費なしで発動可能。防御成功時には攻撃力増加とMP回復の効果も併せ持つ。戦闘しながらの移動が不得意なセージにとって、このスキルを如何に使いこなすかが勝敗を左右するだろう。
そして、セージのスキルでいちばんの変わり種が“再設定”。時間の流れを変えて、独自のすべてのスキルを初期化させるスキルだ。発動するだけで、他スキルの再使用待機時間をすべてリセットできる。
どんなに長い再使用待機時間を持つスキルを連発した後でも、このスキルを使えばもう一度発動できるようになるため、シンプルに強い。瞬間火力を求められるPvPでは奥の手として使えるだけでなく、持っているだけで相手にプレッシャーを与えられる要のスキルとなるだろう。
イケおじ写真集が作れそう
そんな重戦車級のクラス・セージは、キャラクターデザインからも魅力があふれている。美男美女(と、ジャイアントとおじいちゃん)が多い『黒い砂漠』の世界において、欧州風のイケメンおじさんというだけで価値があるというもの。
空前のおじさんブームが訪れている昨今。Pearl Abyssさんはこの流れを予期していたのだろうか……?
それでは、イケおじのスクリーンショットを撮りまくってきたのでご覧いただこう。まずは衣装周りで、キャラメイク時に確認できる衣装リストだ。見ての通り、マッチョ。いい体をしている。
続いて、屋外でのショット。……何だろう、この溶け込み具合は。いい意味で、『黒い砂漠』で撮った画像な気がしない。ローマで撮ってきた画像とか言われたほうがしっくりくる。
おつぎは武器に注目。彼の自作武器であるカイヴは、非戦闘時、胸のあたりにアクセサリーのような四角いキューブとして格納されている。戦闘時にはそれを展開して戦う。クール。
そして、ここでウキウキの様子で筆者の撮影を眺めていた編集者が「温泉、似合いそうだよね」と言い出した。……なるほど。つまり、こう。
似合いすぎでは? ……むしろ、これが想定されていた? Pearl Abyssさんは、このために温泉を実装していたのかもしれない。
腹筋もイケてる。水も滴るいい男とはまさにこのこと。イケおじ、最高。……なんて、温泉でぱちゃぱちゃ遊ぶおっさんをキャーキャー言いながら撮影する我々を、横でサポートしていただいていたスタッフさんはどんな風に思っていたのかは知る由もありません。うーん。満足。満足。
※なお、この記事を担当している筆者と編集者は男性です。
まとめ
今回のテストプレイで、重量級な戦闘スタイルとそのキャラクターデザインで、セージはこれまでは一線を画すクラスであることを確認できた。
“最後の古代人”という設定を踏まえて、インスタンスダンジョンのアクマン寺院かヒストリア廃墟への入場時に“闇の精霊の爪”を消費しない、特別な仕様もあるそうで、彼が今後の『黒い砂漠』で活躍をしていくのかが気になるところ。
ど派手な戦闘をしたい! 範囲攻撃で敵を圧倒したい! イケおじが好き! といった需要を叶えるクラスになるのは違いないので、3月24日の実装日をぜひ楽しみにしていただきたい。ビバ、イケおじ。