エレクトロニック・アーツ(以下、EA)が、ゴルフゲーム『EA SPORTS PGA TOUR』シリーズを復活させることをを発表。米PGAツアーから権利を取得し、傘下スタジオのEA Tiburonが同社のFrostbiteエンジンを使用した次世代のゴルフゲームを開発するという。ゲームの詳細は近々発表予定となっており、発売日も数ヶ月で発表される模様。

 米PGAツアーのゴルフゲームとしては、かつてEAがタイガー・ウッズを起用した作品を例年出していたものの、2013年の『Tiger Woods PGA Tour 14』を最後にタイガー・ウッズとの契約を取りやめ、さらにローリー・マキロイを起用した『Rory McIlroy PGA Tour』(今回と同じくEA TiburonとFrostbiteの組み合わせで開発された)を最後にゴルフゲームからも撤退したという経緯がある。

 一方その間に、EAの『Tiger Woods PGA Tour』シリーズにも移植などで関わっていたHB Studiosが、競合パブリッシャーの2K Gamesと組んで『PGA TOUR 2K』シリーズを新たにスタート。さらに2K Gamesは先日、タイガー・ウッズと長期の独占契約を締結したことを発表するとともに、HB Studiosを傘下に収めたことも発表している。

 つまりEAのゴルフゲーム復帰は、同じPGAツアーのライセンス下で、競合パブリッシャー(2K Games)とかつての開発発注先(HB Studios)とイメージキャラクター(タイガー・ウッズ)のタッグを相手に行われることとなる。遺恨試合のような様相を呈することになった洋ゴルフゲー対決だが、EAがどのような形で勝算を見込んでいるのか、新作の内容が気になる所だ。