マイクやスピーカーなどの音響機器で世界的に有名なゼンハイザーは新製品の発表会を開催した。発表されたのは、扱いやすいワイヤレスイヤホンと本格派サウンドバー。ゲームとも相性がよさそうということで、リポートをお届けする。
上位機種クラスの音質を実現した『CX True Wireless』
2021年7月8日に新型ワイヤレスイヤホン『CX True Wireless』を発売する。価格はオープンプライス(想定価格は1万7380円[税込])。ボディーカラーは白と黒の2種類がラインアップされる。
最大の魅力は、上位機種である『MOMENTUM True Wireless 2』(価格は3万5000円前後)と同等の高性能TrueResponseトランスデューサーを搭載している点にある。安価な機器なのに、上位機種と変わりない音質で音楽を視聴できるのだ。
そのほかの機能面も抜かりがない。業界最高水準の接続性を謳うBluetooth 5.2対応+class 1(10mW)を搭載し、混雑した場所や本体と多少距離が離れていても途切れにくい。
バッテリーの持続時間は最長9時間で、充電ケースを併用すれば27時間の再生が可能。左右どちらにも2つずつマイクを搭載しており、通話の声をしっかり相手に届けられる。
さらに防塵防滴機能も優秀。防水は上位機種と同じ“IPX4”のため、多少の雨天でも問題なく使用できる。雨が降りそうな日の屋外でも気にせず使えるのはうれしい。
エントリー向けイヤホンなのに機能は充実
ちなみに、『CX True Wireless』は左右どちらでも片耳だけで使用可能。これは上位機種とは異なる本機特有の機能だ。片耳で通話等に使用しながら、もう片方を充電ケースに入れておけば、バッテリー切れのタイミングで交換して使い続けられる。従来機は右側だけ片耳使用が可能だったので、大きく進化していると言える。
さらに、『CX True Wireless』に採用された“Bassブースト(低音ブースト)”機能も新しい。ゼンハイザーは世界中のプロに愛用されているメーカーなので、これまでは忠実な音の再生にこだわってきた。しかし『CX True Wireless』はどちらかというとエントリー向け製品なので、若いユーザーから要望の大きかった低音を増幅する設定が可能になった。
設置は楽なのに本格派『AMBEO Soundbar』
そしてもうひとつ、ゼンハイザーが「まるで魔法」とキャッチコピーをつけた意欲的な製品『AMBEO Soundbar』(アンビオサウンドバー)が、7月27日に発売される。
これは棒状のスピーカー1本で3Dサラウンド環境を構築できる製品。価格はオープンプライス(想定価格は35万7500円[税込])。
1台のスピーカーで5.1.4chサラウンドシステムを実現できた理由は、本体内に搭載されたスピーカーの数。幅126cm、高さ13.5cmの本体内には13個ものドライバーが内蔵されている。ドライバーの内訳は、ウーファー6個、ツイーター5個、トップファイアリングスピーカー2個。これらのドライバーを500Wのアンプで駆動させる。
機材のセッティングや操作を専用アプリ“Smart Control”で行えるのもユニーク。電源のオン/オフ、音響プリセットの選択などを、スマホで簡単に操作できる。
また、付属のマイクを使って全自動でセッティングできるのも便利。リスニングポジションだけでなく、室内の壁やカーテン、家具などを認識し、最適な調整を行ってくれる。
スピーカー1本として考えると高価だが、これ1台でサラウンドシステムを構築できると思えば安いかも!?