『コナミワイワイワールド』にも出ていた主人公・月風魔!
いまから34年前の1987年(昭和62年)7月7日は、ファミリーコンピュータ用『月風魔伝』が発売された日。
主人公の月風魔(げつ・ふうま)を操作して、魔王・龍骨鬼(りゅうこつき)を倒すために地獄・狂鬼島(きょうきとう)で戦いをくり広げるアクションゲーム『月風魔伝』。主人公の“げつ・ふうま”からも分かる通り、タイトル名は“げつ・ふうま・でん”が正しい読み。“げっぷうまでん”ではないので気をつけましょう。
2021年5月14日には34年ぶり(!)の新作『GetsuFumaDen: Undying Moon』(ゲツフウマデン アンダイング ムーン)の早期アクセス版がSteamで配信されましたが、“Indie World Showcase 4.14.2021”で発表されたときは「え!? マジで新作が出るの!?」と驚かれた人も多かったようです。
『GetsuFumaDen: Undying Moon』Steamページおっさんゲーマーの自分は、もちろん新作に歓喜しました! 若い世代の人は知らないかもしれませんが、『悪魔城ドラキュラ』のシモンを始めとしたKONAMIの人気キャラが一堂に会するアクションゲーム『コナミワイワイワールド』という作品があり、『月風魔伝』の月風魔もプレイヤーキャラクターのひとりだったんですよ!
ゲームはフィールドの鳥居に入ると横スクロールの2Dアクションに。踏破するとフィールドの先に進めるようになる仕掛けでした。ステージも洞窟や城などバリエーションが多く、敵も多種多様なので攻略するのが楽しかった!
鬼や目玉といった敵も不気味でインパクトがありましたが、いちばん印象に残っているのはリーチの長い鞭を使う骸骨の“死門”。「シモンじゃん!」とそのまんまのパロディに笑ってしまいました。
風魔はプレイステーション3/Xbox 360用ソフト『悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair』にDLCでゲスト参戦しており、DLCステージには“死門”も登場。シモンと死門の夢の共演(?)が実現しています。
『月風魔伝』はプレイヤーがゲームに慣れて立ち回りが上手になっていくだけではなく、剣を使って敵を倒すとゲージが上昇して攻撃力が上がっていくので、その点でも自分が強くなっていくことが実感できるのがよかったです。最初は苦戦していた敵をラクに倒せたときはうれしかったです。
さらに『月風魔伝』で思い出深いのが落下死。風魔がくるくると回りながら下に落ちていき、画面の下から“死”という文字が出てくるのは、どちらかというとシュールで笑ってしまいます。
なお、新作『GetsuFumaDen: Undying Moon』でもゲームオーバー時には画面に大きく“死”という文字が出てきます。前作に対するリスペクトにニヤリとした人は多いでしょう。
また『月風魔伝』には3Dダンジョンがあるのも特徴でした。こちらは主観視点のアクションになるので、2Dとは異なる雰囲気と操作性で新鮮でした。子どもの自分には迷路が難しすぎてたいへんでしたが……。
個人的に好きだったのはBGM。『魂斗羅』や『グラディウスII』の名曲も手掛けた前沢秀憲さんが担当しており、和風のイメージで奏でられる音は本作ならではでオンリーワンの魅力がありました。『月風魔伝』の曲はSpotifyなどでの音楽サービスでも配信されているので、今日はこのサントラを聴きながら過ごそうと思います!
※画面はSteam版のものです。