2016年(平成28年)8月25日は、プレイステーション4版『No Man's Sky(ノーマンズスカイ)』が日本で発売された日。本日で発売から5周年となった。なお、PS4版以外にも日本ではSteam版が2016年8月13日、Xbox One版が2018年7月24日、Xbox Series X|S版が2020年11月10日、PS5版が2020年11月12日にそれぞれ発売されている。
『No Man's Sky(ノーマンズスカイ)』は、イギリスのインディースタジオHello Gamesが手掛けたアクションアドベンチャーゲーム。広大な宇宙を舞台に、宇宙船を使って探索・冒険・サバイバルを行っていく非常に自由度の高い内容となっている。
「広大な宇宙が舞台」と簡単に言ったが、本作に登場する惑星は18,446,744,073,709,551,616個、わかりやすく表記すると約1800京個にも及ぶらしい。億、兆のつぎが京なので、とんでもない数の惑星が登場するとわかってもらえればオーケーだ。筆者の勉強不足で申し訳ないが、おそらくマップは現在でもあらゆるゲームの中でナンバーワンの広さを誇ると思われる。
そんな広大過ぎる宇宙を旅するオープンワールドゲームということで『No Man's Sky』は発売前から世界中のゲームファンから注目されることとなった。ところがゲームが発売されるやいなや、世界中から不満の声が噴出。事前に宣伝されていた内容と実際のゲーム内容に違いがあったということで、返金騒ぎになるほどに世界中で炎上してしまった。これには誰もがショックを受けたかもしれない。
しかし、『No Man's Sky』はそれで終わらなかった。ユーザーの評価を真摯に受け止め、Hello Gamesは継続して幾度ものアップデートを実施。少しずつ改良を加えてきた結果、現在は多彩な環境の惑星を冒険できる、誰もが当初頭に描いたような本格SF作品に仕上がった。いまや大人数のマルチプレイヤーやVRにも対応しているほか、じつに多種多様なコンテンツが追加されている。「虚無」とさえ評されたゲームが、ここまで多彩な遊びを有するまでになるとは誰が予想できただろうか。
2021年6月にはグラフィックが大幅に改善するアップデートも行われ、見た目も美しく一新されたというから驚かされる。ぜひPS5やXbox Series Xなどの最新ハードで体験してみてもらいたいところ。
酷評からの復活劇と言えば、筆者などは自身が現役ユーザーでもある『ファイナルファンタジーXIV』を思い浮かべるが、『No Man's Sky』もそれに負けないくらいの執念の大改修。ユーザーの本音としては最初から躓かないでほしいところではあるが、逃げ出さずにコツコツとアップデートしてくれたのは本当にありがたい。