2021年9月2日~3日に開催された“BitSummit THE 8th BIT”に出展されていたタイトルから、本記事ではローカルでのふたり協力プレイも可能なアクションゲーム『SHAOLIN5 / 少林五祖』を紹介していく。

 『SHAOLIN5 / 少林五祖』は、インディーゲームデベロッパーのバーガースタジオが制作している作品。少林マスターを目指す修行僧を操作し、多数の敵との戦いが楽しめるカンフーアクションが魅力のタイトルだ。

 基本的な操作はおもに攻撃、ガード、ジャンプの3つだけで、連続で同じ相手に攻撃を当てていくと、強力な攻撃“少林アタック”をくり出すことが可能。また、敵が攻撃を構えたときにタイミングよくガードボタンを押すことで、カウンター攻撃を放つことができ、カウンター後は一気に少林アタックへと繋げることができるというシステムとなっていた。

『SHAOLIN5 / 少林五祖』は簡単操作でファミコンライクなカンフーアクションが楽しめる作品【BitSummit THE 8th BIT】
修行僧たちを囲むように集まる多くの敵との戦いは、まさにカンフー映画で見たことがあるようなシチュエーション。修行僧たちはロボットなので、映画のようなド派手なアクションで戦うという感じではないが、カクカクとパンチをくり出ていくさまはかわいらしかった。

 実際にプレイしてみると、やはり操作がシンプルなだけあって、とっつきやすさは抜群で、広い年齢層の方が楽しめるような手触りのよいアクションゲームといった印象を受けた。ただ、操作が簡単だからといってゲーム自体が簡単というわけではなく、大人数を一気に相手するため、敵一体にばかり気を取られてしまうと、当然まわりにいるほかの敵からの攻撃を受けてしまう。そのため、時にはジャンプを使いながら逃げつつ、攻め時をうまく見極めながら戦っていくという戦略性みたいなものも感じられた。そして、それぞれの面の最後にはボスとの戦いもあり、クリアーすると1面が終了という流れになっていた。

『SHAOLIN5 / 少林五祖』は簡単操作でファミコンライクなカンフーアクションが楽しめる作品【BitSummit THE 8th BIT】
『SHAOLIN5 / 少林五祖』は簡単操作でファミコンライクなカンフーアクションが楽しめる作品【BitSummit THE 8th BIT】

 また、体験版では修行僧たちを襲うトラップが設置されたステージや、制限時間まで生き残ることが目標のステージなどのバリエーション豊かなステージを遊ぶことができた。製品版では全6面構成、それぞれ4ステージが収録されるとのことなので、ほかにもどのようなステージが用意されるのかも気になるところだ。

 そんな本作の開発者にお話を伺ったところ、”ネオレトロゲーム”をコンセプトに、ファミコンライクな手触りの作品を目指しているのだそう。また、1980年代のアーケードゲームや、ファミコンの『スーパーチャイニーズ』にインスパイアされた作品とのことで、当時のプレイヤーはどこか懐かしく、若いプレイヤーは新鮮さが感じられるようなゲームデザインも意識している点だと話してくれた。

『SHAOLIN5 / 少林五祖』は簡単操作でファミコンライクなカンフーアクションが楽しめる作品【BitSummit THE 8th BIT】
右から、バーガースタジオの清田貴史氏と清田将章氏。おふたりは双子兄弟で、兄の清田貴史氏が代表取締役を、弟の清田将章氏がせネラルマネージャーを務めている。開発スタッフは現在5人で進められていて、全体の65%ぐらいのところまで完成していることも教えていただいた。

 開発経緯としては、もともとは展示イベントに出展するために制作されたタイトルで、アジア圏でのパブリッシャーが決まったことで、製品版の制作に乗り出したという流れで制作が始まったのだそう。Nintendo SwitchとSteamで発売を予定していて、2022年の発売へ向けてリモートでの開発が進められているとのことなので、気になった方はぜひ続報を追ってみてほしい。

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