PS4のハイエンドモデル
2016年(平成28年)11月10日は、プレイステーション4 Proが発売された日。本日で発売から5周年を迎えた。
プレイステーション4 Proは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売された据え置き型ゲーム機。2013年発売の通常版プレイステーション4のハイエンドモデルという位置づけとなる。要するに新世代機ではなく、従来機種の上位版。PS4に対して完全互換を備え、よりクオリティーの高いゲーム体験が可能になったというのが大きな特徴だ。
本体形状は通常版PS4とパッと見はあまり変わらないが、一回りサイズが大きくなっていて厚みも若干増している。通常版PS4は正面から見るとプレートを2枚重ねたような見た目になっていて、PS4 Proのほうはそれが3枚重なったような感じと言えば伝わるだろうか。また、本体に刻印さている“PS”のロゴがPS4 Proのほうはメタリックに色付けされているため、ちょっぴり高級感がアップしているような印象を受ける。
通常版PS4とのいちばんの違いは、やはり4K出力に対応している点。フォトリアルに描かれたゲームなどは画面が高精細なほど没入感がアップするので、ビジュアルにこだわるゲームファンにはうれしかったのではないだろうか。“PS4 Pro ENHANCED”対象のタイトルであれば一部の映像表現が強化されたりもしたので、PS4 Proユーザーは優越感に浸っていたりしたのではないかな。
あくまで筆者の印象だが、本機の発売当時4Kはまだまだ最先端という感じで体験している人は少なかったが、2021年現在ではけっこうスタンダードになってきた気がする。5年前とは違って4Kでゲームをプレイするようになったというユーザーもかなり増えたのではないだろうか。
もちろん、画面が高画質になっただけでなく、ロードの速さがアップしたりフレームレートがより向上・安定したりするようなメリットもあった。PS4 Pro対応アップデートをしていないソフトでも“ブーストモード”の機能を使えば、同様の恩恵が受けられたのはうれしいところだ。
2021年1月に明らかになったのだが、2020年9月の時点でPS4 Proはすでに国内での出荷を終了していた。新世代機であるプレイステーション5の生産に注力するのが理由だが、一部報道で話題になったとき、すでにしばらく前から出荷が止まっていたというのだから、なかなか衝撃的なニュースだった。市場に出回っている分しか入手手段はないので、もし欲しい人がいるなら在庫を見つけた際に直ちに確保しておくべし。