エピック・ゲームズのバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』が、マイクロソフトの提供するXbox Cloud Gamingにより無料でプレイ可能となった。iOSやAndroidのスマートフォンやタブレットのほかPCでも利用可能で、マイクロソフトアカウントさえあればXbox Game Pass Ultimateの契約なども不要。
利用は端末のWebブラウザー経由となり、“http://www.xbox.com/play”にアクセスするだけ。専用アプリのインストールなどは必要なく、ブラウザー上でタッチ操作または対応コントローラーを使ってプレイできる。
さて今回の発表、業界ニュースとしては以下の点が注目と言えるだろう。
- プラットフォーム側の規制等の回避手段としてのWebベースのクラウドゲーム
- Appleとエピック・ゲームズが『フォートナイト』の課金をめぐる問題で揉めたことからアプリ版の『フォートナイト』が配信停止されて久しいが、今回の取り組みにより(ネイティブアプリ動作ではないものの)iOSデバイスの使用者も『フォートナイト』をプレイできる
- NVIDIAが提供するGeForce NOWでも同様にiOS/Androidデバイス向けに『フォートナイト』をクラウドゲームとして提供している
- エピック・ゲームズを率いるティム・スウィーニーCEOは同氏のTwitterで、この方法だと「30%のApple税」(プラットフォーム側の取り分のこと)もかからないことを指摘している
- ※Androidでは公式ストア経由以外のインストールが可能なため、公式サイトからランチャーのApkファイルを直接インストールすることでネイティブアプリ版をプレイできる
- Xbox Cloud Gamingをもっと基本プレイ無料ゲームに拡大する意向
- マイクロソフト側の声明として、将来的に『フォートナイト』以外の基本プレイ無料ゲームにもクラウドゲーム機能を提供していく意向が明かされている
- 現在Xbox Cloud Gamingは基本的に月額制の有料サービスであるXbox Game Pass Ultimateの一部として提供されているが、今回のようなGame Passから独立した展開があることがうかがえる