2022年6月28日、タイトーより『レイズ アーケード クロノロジー』が開発中であることが発表され、さらに本日、発売日が2023年3月9日であることが発表された。
本作は、アーケードで稼働を開始した縦スクロールシューティングゲーム『レイフォース』を始めとするシリーズ3タイトル5バージョンを収録した商品。2023年3月9日にNintendo Switchとプレイステーション4にて発売を予定している。
開発は、『究極タイガーヘリ』や『エスプレイドΨ』などクラシックゲームの移植開発に定評のあるエムツーが担当。原作に忠実な移植を実現するだけでなく、“M2ガジェット”と呼ばれる便利機能を追加するのがおなじみで、多くのクラシックゲームファンに支持されているゲームメーカーだ。
本稿では、『レイズ アーケード クロノロジー』の開発に携わるエムツー/タイトー両陣営の開発陣計4名に行ったインタビューを掲載。現在鋭意開発中である本作の開発に懸ける想いや、その魅力、特装版に収録される内容などをおうかがいした。
記事内では特装版の内容も紹介しているので、シリーズファン/シューティングゲームファン/ZUNTATAファンならぜひ最後までチェックしてほしい。
外山雄一氏(タイトー)(とやまゆういち)
『レイズ アーケード クロノロジー』プロデューサー。『タイトーマイルストーン』や『ダライアス』シリーズの復刻タイトルなども手掛けた。
石川勝久氏(タイトー)(いしかわかつひさ)
タイトーのサウンドチーム“ZUNTATA”のメンバー。本作ではサウンドの監修や、特装版の特典CD/Blu-ray制作を担当する。
堀井直樹氏(エムツー)(ほりいなおき)
エムツー代表取締役社長。タイトー以外にもさまざまなメーカーのクラシックゲームの移植を手掛けてきた実績を持つ。
辛島由紀子氏(エムツー)(からしまゆきこ)
『レイズ アーケード クロノロジー』の開発ディレクターを務める。過去には、『ダライアス コズミックコレクション』などの開発にも携わる。
目指すは完全移植! インタビューを通じて伝わる移植チームの熱意
――『レイフォース』から始まる3部作の『レイ』シリーズが現世代機でいよいよ復活となります。ファンからは「待っていた!」という声が聞こえてきそうですが、いまのお気持ちは?
外山『ダライアス』シリーズの移植がひと段落しましたが、その開発中から『レイ』シリーズの移植の話をエムツーさんとしていました。ようやく情報を出せるめどが立ちましたので、今回発表させていただいた次第です。
堀井弊社ではいろいろなクラシックゲームの移植を手掛けていますが、そのおかげか、私のTwitterアカウントに「これを出してください!」というユーザーさんからの声がけっこう届くようになりまして。とくに『レイ』シリーズはその声も大きく、外山さんとも「いずれやりましょう」という話をずっとしていました。
――ファンの声もありつつ、ようやく実現できたわけですね。
堀井そうですね。やっとチャンスが巡ってきた! みたいな。外山さん自身も相当のゲーム好きなので、こういう相談は本当に話が早くて助かります(笑)。
外山堀井さんまで声が届くほどですからね。『レイフォース』のファンは女性ゲーマーもけっこう多いみたいなんです。TAMAYOさん(『レイ』シリーズの楽曲を手掛けてきたコンポーザー)のイメージが大きいからでしょうか。
――当時からサントラも発売されていましたし、音楽から入る人も少なくなかったと思います。
外山ほかのシリーズと比べてそういう感じはあります。『レイ』シリーズ3作はスマートフォン版も出てはいるのですが、「アーケードコントローラでプレイしたいんだ!」というのももっともな意見ですよね。
『レイストーム』は過去にプレイステーション3とXbox 360でHD版が発売されましたが、そのときは16:9の画面比率でした。やっぱりオリジナル版と同じ4:3でプレイしたいという声もあったので、それを叶える形にできたと思います。
――『レイフォース』のみとか『レイストーム』のみといった単体で出すと「ほかのも出してくれ」という声が出そうですが、今回は3作全部入りで、うち2作はHD版も収録されています。まさに文句のつけようのないラインアップですね。
外山1作だけというわけにはいかないと思うので、今回は考えられる限りの内容でお出ししたいなと。
――それだけファンの声が大きいと、会社としても話を通しやすくなるものなのでしょうか。
外山やっぱり『ダライアス』シリーズの移植という土壌や実績があったからでしょうね。『ダライアス コズミックコレクション』とか『ダライアス コズミックリベレーション』できちんとした実績を作れたことが大きかったかと。
――過去の『ダライアス』シリーズの移植については、辛島さんも携わられていますよね。
辛島はい。『ダライアス』シリーズの移植も熱が入りましたが、本作の開発は私もスタッフもさらに熱が入りまくっています。
――エムツーさんの社内にはクラシックゲームファンも多いでしょうし、いちファンとしても待望だと。
辛島それはもう。
――堀井さんも『レイ』シリーズには並々ならぬ思い出があるとのことですが。
堀井『レイフォース』が稼動を開始した当時、「なんだこのカッコいいゲームは!」って感動しながら遊んでいましたよ。その後の2作はグラフィックが3D化してすごいスタイリッシュになりましたし。これを自分たちが移植開発できることを非常に光栄に思っています。
外山そんなわけで、これまで以上に熱のある開発をしていただいている最中で、タイトーとしても安心してお任せできています。
――現在の開発の進捗などはいかがでしょうか。
外山じつは『レイ』シリーズ3作はそれぞれ基板が異なります。『レイフォース』はF3システム、『レイストーム』はFXシステム(FX-1B)、『レイクライシス』はG-NETシステムという基板を使用しているのですが、データの取り込みはもちろん、当時のゲームの作り方なども異なるので、同じクオリティーでの移植作業をするエムツーさんに苦労していただいています。
――基板が異なると移植の作業も勝手が異なるものなのでしょうか。
辛島BGMやSEなど、サウンド周りで仕様の差みたいなものがけっこうあります。また、G-NETシステムは読み込みが速いんですけどほかの基板は逆にゆっくりしていたりなど、そういった違いもあるので調整が難しいですね。
堀井FXシステムまではEP-ROMが載っていましたが、G-NETシステムはTAITO G CARDでソフトが供給されており、メモリ構成やライブラリも違います。
――四苦八苦されていると。
辛島『GダライアスHD』でも苦労しましたが、さらに一世代進んだ基板なので、メモリも増えており、解析対象となるもとのプログラムも増えて、追いかけるのが本当にたいへんで……。
――そういった作業は、まさに職人技ですよね。
辛島先日チェック用に『レイクライシス』の音声の録音作業をしていたのですが、SEが208個もあったようで、サウンドの担当者がかなりたいへんそうにしていました。あと、BGMがステージクリアで切り替わらずに、ずっと流れ続けるのが『レイクライシス』なのですが、BGMの録音はトータルで2時間以上かかったという話も聞きました。
石川条件によってBGMのつながりが変わってくるので、スマホ版を作るときも苦労したんです。
辛島本来はBGMがシームレスに聴こえるはずなのに、途中でぷちっと切れたりすると興ざめしてしまいますから。そのあたりの調整は必須ですね。
外山『レイクライシス』は音楽にインタラクション性(プレイヤーの操作によってゲームから返ってくる反応が変化すること)を持たせようとした意欲的なタイトルです。当時の開発もたいへんだったと思いますが、それの移植もさらにたいへんそうです。
――なるほど。でも、そこを変えてしまうとファンからのきびしい意見が届きそうですね。
外山そうですね。完全移植を目指しているので、そこは妥協できない部分です。
堀井プレイヤーの皆さんの前にタイトーさんに満足していただけないと世に出せないので、まずは外山さんや石川さんに納得していただけるものにするべく開発しています。
――こだわりの部分ですね。ところで、『レイストーム』と『レイクライシス』はHD版も収録されるようですが……。
辛島ゲームの中身については基本的に同じで、きれいな画面でゲームを楽しめるようになっています。
堀井グラフィックに使われているテクスチャーなどが圧縮されずにそのまま表示できるようになっているので、見た目の印象はかなり変わると思いますよ。
――もともと奥行きを感じるグラフィックでしたが、ますます臨場感のあるものになると。
堀井よりパキっとカッコよくなっていますのでお楽しみに。
――同じゲーム内容でも、原作とHD版で敵の挙動などが変化してパターンが変わってきてしまうような懸念も考えられそうですが。
辛島それがないように、かなり慎重に開発しています。
堀井やっぱり移植は再現度が重要ですから、コアゲーマーの人にも満足していただける内容にするべく開発を進めています。
外山『Gダライアス』に対しての『GダライアスHD』と同じような移植度にしたいと考えていますので、お楽しみに。
――そのほかに、ここの開発に苦労した(している)、といったエピソードはありますか?
辛島『レイフォース』は『ダライアス コズミックコレクション』に収録した『ダライアス外伝』と同じF3システム基板なのですが、同じように音の調整に苦労しています。『レイストーム』については現在ゲーム中の処理落ちが発生してしまっているので、その対応をしています。
――本来はなかった処理落ちが発生していると。
辛島1990年代の基板は1980年代までと異なり、飛躍的にリッチな作りになっていて、それ以前のゲームと同じように移植してしまうと、どうしても処理落ちしてしまうようなんです。そこの高速化も課題になってくると思います。
――処理落ちの調整は苦労されることが多そうですね。ファンとしては、原作と同じ部分で発生した処理落ちは残しておいてほしいところです(笑)。
辛島スタッフ一同がんばっています(笑)。
――エムツーさんの移植といえば、“M2ガジェット”と呼ばれる便利機能も、エムツーファンから愛される要因のひとつだと思いますが、今回はいかがでしょうか?
堀井それはこれから着手になりますね。
――個人的願望ですが、『レイストーム』では、敵の密集地帯でスペシャルアタックを使ったときに何点入ったかを表示してほしいです。それにしても、エムツーさんが手掛ける移植作が出るたびにM2ガジェットの機能も進化していって、ファンが期待するハードルもどんどん上がっていそうですね。
堀井自分も「ちょっと抑えめにしましょうね」って言っているんです(笑)。でも、実際のその機能を体験してしまうと「う~ん、この機能は便利だなぁ」って感じて採用してしまうので、どんどん機能が充実していっていますね。『ダライアス コズミックコレクション』などの開発のときも、当初は入れるつもりはなかったのに入れてしまって、のちに恒例になっている機能もたくさんあります。
辛島おもしろいアイデアを思いついたら、どんどん導入してしまうんですよね(笑)。
堀井作っているとどんどん欲とアイデアが出てくるので、可能な限り実装していきたいです。
――『レイ』シリーズはどれも、反復練習でパターンを覚えていくのが楽しいタイプのゲームなので、『ダライアス コズミックコレクション』のときのようなトレーニングモードがついているとうれしいです。
辛島あ~、確かに。
外山攻略本があるからといって、「『レイストーム』をクリアーしろ」って言われても難しいですからね(笑)。トレーニングモードで練習できると助かりますね。
――ぜひご検討ください!
外山もうひとつ好評の機能ですが、ランキング上位者の方のリプレイを観る機能も搭載できる予定です。スゴ腕のプレイヤーのテクニックも参考にしつつ、クリアーを目指してみてください。
――エムツーさんの移植作で恒例になっている機能は、ひと通りは実装されると考えてよさそうですか?
堀井まだ確定ではないですが、その予定です。本作でもガジェットについてはご期待ください。
特典のためにスペシャルライブを開催!?
――本作は通常版のほか、豪華な特典の付いた特装版も発売を予定しています。その内容についてもおうかがいできますでしょうか?
石川これまでも特装版にはさまざまな特典を付けてきましたが、今回はちょっと違うことをやってみたいと考えていました。
――そのひとつがスペシャルライブなんですね。まさかライブを特典にするとは!
石川『ダライアス』の移植の特装版にはアレンジCDなどを作っていましたが、いつもと同じだと芸がないかなと思いまして。
『レイ』シリーズのBGMを手掛けたTAMAYOさん率いる“BETTA FLASH”、元ZUNTATAのCOSIOさん、そして我々ZUNTATAの3アーティストによるスペシャルライブを行って、その映像と音源をBlu-rayとCDに収録しようという企画です。今年はZUNTATA35周年の記念でもあるので、何か残せるものをやりたいと思っていました。
堀井その話をはじめて聞いたときは、本当にびっくりしました。なんでそこまでやるのかって(笑)。さっきのガジェットの話にもありましたが、これをやってしまうとつぎを考えるのがまたたいへんそうですね。
石川たしかに(笑)。ライブの会場もすごくいい場所で、今回は映像も撮影するということで、我々ZUNTATAのライブの中でもとくにスペシャルなライブステージになると予想しています。
――そうそうたるメンバーですが、とくにTAMAYOさんの参加は外せないですよね。
石川TAMAYOさんも最初からかなり乗り気でいてくださっているので、非常にいいライブになると思います。TAMAYOさんのパートは『レイクライシス』を中心に、原曲を発展させたものになると思います。
ZUNTATAは原曲に沿いつつもアレンジの効いたステージに。COSIOさんは彼の得意とするDJプレイでシリーズの曲をミックスしてフロアーを沸かせてくれると思います。
外山そんなスペシャルなライブの名前は?
石川“Ray’z Music Live -STRAHL-”です。“STRAHL(シュトラール)”は“輝き”とか“光”といった意味があって、シリーズの“レイ”という名前にもちょうど合っているかなと。
――そのほかにも、特装版に付く2冊のブックレットも気になります。
外山『イーグレットツー ミニ』のときもブックレットを作りましたが、あれがかなり好評だったので、今回も作りたいなと。ちなみに、資料集は『Ray‘z Orbital Operation Overview』で頭文字が“OOO”、攻略本は『Ray‘z Mission Maneuver Manual』で頭文字が“MMM”になっています。
――資料集はいったいどんな内容なのでしょうか。
外山過去に作ったものはインタビューなどが多めでしたが、今回は世界観をじっくりと楽しめるものにしたいなと。
――このシリーズは世界観も人気ですからね。
外山ゲームをプレイしているだけだとわからない要素も多いと思うし、そういった資料本は絶版になっていますから、それを補完する意味でも、価値があるんじゃないかと。攻略本のほうはスゴ腕のスコアラーの方にご協力いただいて、充実の攻略本にしたいと考えています。
――スゴ腕のスコアラー……いったい誰なんでしょう?
外山こちらはまだ公開できないのですが、今後の発表をお待ちください。
――本作の発売は2023年3月を予定しています。まだまだ開発途中ではあると思いますが、発売に向けての意気込みを教えていただけますでしょうか。
堀井『レイ』シリーズは1本1本がたくさんのファンの方に愛されてきたタイトルだと思っています。その重圧を感じながら、ご満足いただける出来栄えになるようにがんばって移植と開発を行っていきますので、よろしくお願いいたします。今回の発表やこのインタビューを経てのファンの方の反応が気になります。正直かなり怖いです(笑)。
辛島素敵なタイトルの移植に関わることができて、光栄に思っています。ファンの方の「移植してほしい」というメッセージにやっと応えられることに喜びを感じつつ、完全移植と評価していただける内容にするべく、精一杯がんばって開発していきたいです。
あと、実機については秋葉原にあるゲームセンターのHEYさんに3作とも置いてあります! 本作の発売が待てないという人は、ぜひ実機でプレイしていただけるとうれしいです(笑)。
石川シリーズ3作はTAMAYOさんの音楽が魅力のひとつなので、そこもいい感じに再現してくれると思います。エムツーさんが(笑)。
堀井(笑)。
石川自分としては、特装版のスペシャルライブを完成させることがいちばんの使命だと思っているので、いいライブにできるようにがんばっていきたいです。ライブ映像と音源は特装版にしか付かないので、ご購入の際にはぜひ特装版を! 特装版をご選択ください!
外山じつは、自分は過去に『レイフォース』に影響を受けたシューティングゲームを開発していたことがあって、それくらい自分の人生に大きな影響を与えてくれたシリーズなんです。その復刻に関われることに、非常に光栄さを感じています。まさに、このためにタイトーに入社したといっても過言ではありません! ……と書いておいてください(笑)。開発もまだ中盤ですが、なんとかリリースにこぎつけますので、お楽しみに!
――書いておきました(笑)。本日はありがとうございました。
TAMAYO氏&Cyua氏からのコメントも到着!
最後に、『レイ』シリーズの楽曲を手掛けたTAMAYO氏と、ユニット“BETTA FLASH”でTAMAYOさんと組み、ボーカルを担当しているCyua氏のコメントをお届け。
『Ray’z Arcade Chronology』にて、レイ3部作がNintendo SwitchとPS4に移植されることについて
TAMAYO 『レイフォース』の音楽に携わったころ、まだ私はこのゲームの異物のような存在だったように思います。
どうすればその中になじめるのか、溶け込めるのか、連日連夜試行錯誤をくり返して、遂に重い扉を開けたような気がします。
そして『レイストーム』の打ち合わせのとき、チームリーダーから「音楽はお任せします」と言われた時に初めて、自分の存在意義を見つけたと思えた瞬間でした。
そんな強い思い入れのある『レイ』シリーズがNintendo SwitchとPS4に移植されるなんて……ゲームが苦手な私でも、そろそろ購入を考えようかと思っています。
『Ray’z Arcade Chronology』の特装版の特典CD/BD用にスペシャルライブを開催するにあたっての意気込み
TAMAYO 『レイクライシス』のBGMをZUNTATAライブで演奏出来ずに退社したことをずっと悔やんでいました。こんなすばらしい機会を与えられるなんて、盛り上がるに決まっています! 何曲か新たにアレンジし直してお届けいたします!
Cyua 1994年以来アーケードゲームとしていまもなお世界中の皆様から愛されているレイシリーズですが、TAMAYO氏の創り出すレイシリーズの世界観を映像と音楽、そして会場にいる皆様といっしょに創り上げる素敵な機会をいただくことができとても感謝しております。
皆様といっしょに楽しい時間を過ごしたいと思っております!
『レイ』シリーズファンにひと言
TAMAYO もう何十年も経っているのに、イベント等でお会いすると、いまでも熱くその愛を語ってくださることが、死ぬほどうれしいです! 皆様と同様、私も愛してまーす!!
『レイズ アーケード クロノロジー』概要
1990年代のアーケードにて一世を風靡した『レイ』シリーズ3作と、そのHD版2作を同時収録したタイトル。ゲームシステムはもちろん、当時ZUNTATA所属のコンポーザーTAMAYO氏が制作するBGMにも評価が集まるシューティングゲームだ。
キービジュアルは、『レイストーム』のメカデザインを務めた岩田篤氏による描き下ろしの新作イラストとなっている。
なお、Amazonプライムデー期間中に特典付きの商品(通常版・特装版)を購入すると、当時発売されなかった幻のゲーム『R-GEAR』がダウンロードできるコードが入手できる。
※『R-GEAR』は1ステージしか存在しないゲームとなります
収録タイトル
レイフォース
1993年リリース。画面内の敵を一掃できるロックオンレーザーが特徴の縦スクロールシューティングゲーム。より多くの敵を巻き込んで倒すと得点倍率が上がるシステムのため、全ステージクリアーを目指すだけでなく、パターンを覚えてハイスコアを狙うゲーマーも当時多かったと思われる。
レイストーム
1996年リリース。『レイフォース』の続編で、本作から画面が縦向き(3:4)から横向き(4:3)となり、グラフィックも3Dで描写されるようになった。前作同様のロックオンレーザーは健在なほか、発射後に追加でロックオン可能な、新しいタイプのロックオンレーザーを持つ機体が選択可能。緊急回避用のボム“スペシャルアタック”もシステムに追加された。
レイストーム NEO-HD
『レイストーム』のアーケード版をHDグラフィックにグレードアップさせたもの。美麗なグラフィックを実現しつつも、原作の攻略パターンはそのまま通用するとのこと。
レイクライシス
1998年リリース。『レイ』シリーズ3部作の完結編。ゲームプレイに応じて“侵食率”が変化し、100%になるとペナルティが科せられるシステムを搭載。アーケードゲームとしては珍しく、プレイ途中のデータをセーブ/パスワード入力で復帰できる機能があった。
レイクライシスHD
『レイクライシス』をHDグラフィックにグレードアップさせたタイトル。
特装版
通常版のほかに、ゲームパッケージのほか5つの特典がついた特装版も発売される。
- ゲームソフト『レイズ アーケード クロノロジー』
- Ray’z Music Live -STRAHL- Special Blu-ray & CD
- 資料集『Ray‘z Orbital Operation Overview』
- 攻略本『Ray‘z Mission Maneuver Manual』
- 復刻インストラクションカード5種類
- 復刻リーフレット3種類
Ray’z Music Live -STRAHL- Special Blu-ray & CD
今回の特装版のために企画されたスペシャルシークレットライブのBlu-rayとCD。Blu-rayではライブ映像が、CDにはそのライブ音源を収録。CDにはボーナストラックとして、TAMAYO氏書き下ろしの新規楽曲も収録される。
出演は、タイトーサウンドチームZUNTATA、元ZUNTATAのクリエイターでDJとしても活躍するCOSIO氏、『レイストーム』シリーズのサウンドを手掛けたTAMAYO氏、ボーカリストCyua氏によるトライバルテクノユニット“BETTA FLASH”。
資料集『Ray‘z Orbital Operation Overview』
今回収録されるタイトルを開発した当時のメンバーによる座談会や、初公開となる貴重な開発資料などが計128ページのボリュームで掲載される。
攻略本『Ray‘z Mission Maneuver Manual』
『レイフォース』、『レイストーム』、『レイクライシス』の攻略を、全48ページで掲載。記事制作は、現在も活躍するトップシューティングゲームプレイヤー(現在はまだ未公開)が担当する。
復刻インストラクションカード5種類
当時、筐体に備え付けられていたインストラクションカードを復刻。
復刻リーフレット3種類
アーケード版稼動当時の、ゲーム紹介などが描かれたリーフレットも復刻される。
製品情報
- タイトル:レイズ アーケード クロノロジー
- 発売日:2023年3月9日発売予定
- 対応ハード:
Nintendo Switch
プレイステーション4 - 価格:
通常版 各7480円[税込]
特装版 各18480円[税込] - CERO:審査予定