2022年9月15日~2022年9月18日に開催される“東京ゲームショウ2022”(TGS2022)。高品質キーボード『REALFORCE』(リアルフォース)で知られる東プレブースにて、開発中のゲーミングキーボードなどが展示されていた。
東プレは自動車部品や空調機器といった精密製品の製造メーカー。『REALFORCE』は同社の代表製品のひとつで、データ入力の専門家や文筆業などキーボードを長時間使う業種の人から、そのタイピングしやすさ(押し心地)が高く評価されてきた。
2016年12月から『REALFORCE RGB』という製品でゲーミングデバイス分野に正式に参入(とはいえ、それ以前からPCゲーマー人気も高かった)。ここしばらく新たな話題はご無沙汰だったが、久しぶりの新モデル投入となる。
【展示モデルの概要】
- 新設計の筐体デザイン
- 静音スイッチを採用している。
- RGBの光りかたは前以上にカスタマイズできるようにしたい。
- 展示サンプルは“R”、“E”、“A”、“L”が順に点灯するようになっていた。ロゴに合わせて、Aの色だけ赤。
- キー荷重は30gと45g。30gはかなり軽い。
- 一般的なキーボードは60g前後で、『REALFORCE』シリーズは45gが多い。『REALFORCE RGB』は45g。
- 『REALFORCE』は打鍵感が心地いい“タクタイル”系。とはいえ、すっと沈み込むような押し心地の“リニア”ファンも多い。キー荷重を軽くするとカクっとした抵抗が減るので、リニアファンも受け入れやすいのでは、という考えらしい。
- 反応速度などのスペック面も、できるかぎりゲーマー向けに調整したい。
- たとえば、いまのところアクチュエーションポイント(キーを押したときに入力を検知する深さ)は最低0.8ミリ。どこまで攻められるか。
まだ開発中なので、ここからスペックが変わることは大いにあり得る。説明してくれた担当さんによると、最近はゲーム好きの若い社員も増えており、以前の展開より熱を感じるそうだ。発売は2023年を予定しており、価格は未定。続報に期待しよう。
そのほかの新製品
ほかの新製品も展示されていた。これらも発売日は未定。
『REALFORCE R3』シリーズ用のカスタムパネル
『REALFORCE R3』シリーズは、色違いのキーキャップが発売されるなど、“カスタマイズ”がひとつのコンセプト。ユーザーがもっと楽しめるようにと、6種類のカラフルなパネルが展示されていた。プラスチックに直接UV印刷しているとのことで質感は上々。かわいらしい仕上がりだった。
リストレスト
2種類のリストレストを準備中。ひとつは内部にジェル素材を仕込んだゲーマー向け。医療用の枕やベッドに使われる素材で、血管を圧迫せず、なおかつ通気性のよさが特徴だという。手を同じ場所に固定し続けても疲れにくい。
もうひとつはハードなアルミ素材。重量があり、左右に手を動かしながらキーボードを広く使っても動かない。こちらはタイピング向け。
マウスパッド
サイズ違いでいろいろ制作中。『REALFORCE』シリーズのゲーミングマウスも販売されており、これと相性のいいものを作るのが当面の目標だそうだ。展示されていたのは“滑りやすく止めやすい”を目指した布系マウスパッド。とある国産マウスパッドメーカーをリスペクトしているらしい。
なお、ゲーミングマウスについても勉強を継続中。マイナーチェンジをしてよりいい製品を作りたいとのこと。