2022年11月8日、任天堂はディー・エヌ・エー(DeNA)との合弁会社となる、ニンテンドーシステムズ株式会社を2023年4月3日に設立することを発表した(発表内容はこちら)。

 ニンテンドーシステムズは、任天堂のビジネスのデジタル化を強化することを目的に、ユーザーとの関係性をより一層深めるための研究開発と付加価値創造を行うために設立するもの。

 任天堂とディー・エヌ・エーは、2015年に業務・資本提携を締結しており、ニンテンドーアカウントの基幹システムの開発・運用を始め、モバイルソフト『Miitomo』などでも協業を行っていた。

 任天堂は2022年7月にもCG制作会社ダイナモピクチャーズを買収し、ニンテンドーピクチャーズ株式会社として子会社化するなど、ハードウェア、ソフトウェアの開発・販売に留まらないビジネスへの動きが活性化している。

株式会社ディー・エヌ・エーとの合弁会社設立及び特定子会社の異動に関するお知らせ

 任天堂株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:古川 俊太郎、以下「当社」)は、2022年11月8日開催の取締役会において、株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:岡村 信悟、以下「DeNA」)と合弁会社を設立することを決議いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。
 なお、当該合弁会社は、資本金の額が当社の資本金の額の100分の10以上に相当することから、当社の特定子会社に該当することとなるため、併せてお知らせいたします。

1. 合弁会社設立の目的・理由
 当社はハード・ソフト一体型のビジネスを基軸に、お客様により良い体験とサービスをゲーム専用機以外においても体系的にご提供するために、ニンテンドーアカウントを中心とした、お客様との関係性の維持・拡大に取り組んでおります。

 その一環として当社は、2015年にDeNAと業務・資本提携を締結し、ニンテンドーアカウントを中心とする新たな基幹システムの開発と運用に取り組んで参りました。

 今般、当社とDeNAは、7年以上におよぶ両社のノウハウの蓄積とニンテンドーアカウントを基盤とした様々なサービス開発の経験を元に、提携・パートナーシップを強化し、当社のビジネスのデジタル化を強化することを目的として、お客様との関係性をより一層深めるための研究開発と付加価値創造を行う合弁会社を設立いたします。

2. 合弁会社(特定子会社)の概要

  1. 名称 ニンテンドーシステムズ株式会社
  2. 所在地 東京都
  3. 代表者の役職・氏 名 代表取締役社長 佐々木 哲也
  4. 事業内容 任天堂のビジネスのデジタル化強化を目的とした研究開発及び運用と付加価値創造
  5. 資本金 50億円
  6. 設立年月日 2023年4月3日(予定)
  7. 決算期 3月期
  8. 出資比率 任天堂株式会社:80% 株式会社ディー・エヌ・エー:20%
  9. 上場会社と当該会社との間の関係
     -資本関係 当社が80%出資する子会社となります。
     -人的関係 当社より若干名の役職員が当該会社の取締役を兼務する予定で
     -取引関係 当社は、当該会社に対して当社ビジネスのデジタル化強化を目的とした開発及び運用を委託する予定です。
    (注)本合弁会社の設立は、各国の競争法上の許認可その他の本合弁会社の設立を実行するために必要な許認可の取得等を前提としております。
    出典:株式会社ディー・エヌ・エーとの合弁会社設立 及び特定子会社の異動に関するお知らせ(任天堂公式サイト)