スクウェア・エニックスから2023年6月22日に発売予定のプレイステーション5(PS5)用ソフト『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)。本作には『FF』シリーズではおなじみのキャラクター“シド”が登場するが、そのフルネームにとある特徴がある。

※『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)の発売日、キャラなどの概要はこちら

『ファイナルファンタジーXVI(FF16)』(Amazon.co.jp 限定特典付き)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『ファイナルファンタジーXVI(FF16)』の購入はこちら (Amazon.co.jp)
『FF16』のシドのフルネームは“シドルファス”。シドルファスの名とイヴァリースの関係性
『FF16』シドルファス・テラモーン。

 シドと言えば『FF』シリーズ恒例のキャラクターで、多くの作品で飛空艇に関係する人物になっているが、今回の『FF16』のシドは召喚獣・ラムウのドミナント(『FF16』の中で召喚獣の力を宿した人物)として登場することが明かされている(『FF16』で飛空艇が登場するのかなどは不明)。

 そんな『FF16』シドのフルネームは“シドルファス・テラモーン”で、“シド”は通称。じつはシドのフルネームに“シドルファス”が使われているのは初めてではなく、『FF』シリーズの中でも“イヴァリース”という舞台を題材にした作品に登場している。

 イヴァリースが登場する『FF』シリーズはいくつかあるが、その中でもシドルファスが登場したのは『FFタクティクス』(FFT)と『FFXII』(FF12)の2タイトル。

 『FFタクティクス』では“バランスブレイカー”とも呼ばれた最強のキャラクター“雷神シド”のフルネームが“シドルファス・オルランドゥ”で、『FFXII』では敵方にいる“ドクター・シド”のフルネームが“シドルファス・デム・ブナンザ”となっている(ちなみに、“ブナンザ”の名前は、『FFタクティクス』の機工士ムスタディオのフルネーム“ムスタディオ・ブナンザ”と一致)。

『FF16』のシドのフルネームは“シドルファス”。シドルファスの名とイヴァリースの関係性
『FFタクティクス』の“雷神シド”こと、オルランドゥ伯。『FF16』のラムウを宿すシドとは、“雷”つながりでもある。
『FF16』のシドのフルネームは“シドルファス”。シドルファスの名とイヴァリースの関係性
『FFXII』の“ドクター・シド”こと、シドルファス・デム・ブナンザ。

 とはいえ、『FF16』の舞台は、クリスタルの加護を受けた大地“ヴァリスゼア”で、イヴァリースではない。“ヴァリス”という部分が一致している点が気になるところだが、その関係性は不明だ(ヴァリスゼア、『FFXII』のイヴァリースともに“ロザリア”という国が登場する)。

 考えられるのは『FF16』のプロデューサーを務める吉田直樹氏は、『FFタクティクス』や『FFXII』のクリエイターであり、イヴァリースの生みの親である松野泰己氏のファンであることを公言しており、そのオマージュとして“シドルファス”の名前を使っている可能性。また、『FF16』のシナリオを手掛ける前廣和豊氏は『FFタクティクス』、『FFXII』に関わっており、関連性を感じさせる点が多い。

 そもそも吉田直樹氏、前廣和豊氏が深く関わる『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)では、松野泰己氏とともに“リターン・トゥ・イヴァリース”という、『FFタクティクス』や『FFXII』のキャラクターが登場するシナリオが描かれている点も見逃せない。

 イヴァリースとの関係性は『FF16』をプレイしたときに明らかになるのか。関係しない可能性も十分にありえるが、それも含めて、その時を楽しみに待ちたい。

※『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)インタビューなどのまとめ