日本のスマートフォン市場は、iPhoneが約半数のシェアを占めています。もちろんiPhoneはスマートフォンとしての性能や機能のバランスがいい製品ですが、Android端末にも魅力的なモデルは多くあります。そこでiPhoneではなく、Android端末から機能や性能のバランスがよく、ゲームにも向いていて、コストパフォーマンスも良好な端末をチョイスするものオススメ。

 Android端末のなかにはゲーミングスマホはありますが、本稿でご紹介するのはGoogleのスマートフォン“Pixel 7 Pro”(直販価格:12万4300円)。ゲームも快適にプレイできてレコーダーの文字起こしや、写真の消しゴムマジックなど特徴的な機能を備えた端末です。

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6.7インチの有機ELの表示はサクサク、独自プロセッサーでゲーム快適

 Pixel 7 Proはディスプレーに6.7インチ(1440 x 3120ドット)の有機ELパネルを採用。大型のディスプレーかつ512ppiと高精細で、リフレッシュレートも最大120HZなので、ドット感を感じずに画像や映像、ゲーム画面を表示できます。

『Pixel 7 Pro』レビュー。3Dゲームも快適サクサク、優秀すぎる文字起こしや消しゴムマジックなど独自機能もスゴイ
6.7インチディスプレーを搭載したPixel 7 Pro。
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ウェブサイトなどのスクロールもスムーズでキレイ。

 プロセッサーはGoogle独自の“Tensor G2”を搭載。ベンチマークアプリなどでの性能比較では、Androidで採用の多いプロセッサー“Snapdragon”の最新ハイエンドモデルよりは落ちるものの、普通に使うぶんには問題なし。GPU性能も最新のゲームをプレイするには十分です。

 試しに『NieR Re[in]carnation』と『リネージュ2M』をプレイしてみてみました。どちらも美麗なグラフィックをスマートフォンで楽しめるタイトルです。

 『NieR Re[in]carnation』では、設定で最高画質にしていても画面がカクつくようなことはなく、細かな部分までしっかりと描かれています。

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NieR Re[in]carnationでは、最高画質でプレイ
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エフェクトもキレイに表示されて、操作もなめらか。

 『リネージュ2M』もグラフィックを最高品質の“上”にしてプレイしてもまったく問題ありません。またディスプレーサイズが6.7インチもあるので、どちらのゲームもタッチ操作時に画面を指で隠してしまう部分が少なく快適にプレイできます。

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『リネージュ2M』ではグラフィック品質を上に設定。
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画面が大きいので、タッチ操作でも快適。

独自機能がスゴイぞPixel 7 Pro

 ゲーム以外でも普段使いのスマートフォンとして、Pixel 7 Proは優秀。たとえば音声録音アプリの“レコーダー”では、オフラインでの文字起こしに対応。録音をスタートさせるだけでどんどん音声をテキスト化してくれるので、議事録をまとめたり、授業内容をチェックするのにピッタリです。

『Pixel 7 Pro』レビュー。3Dゲームも快適サクサク、優秀すぎる文字起こしや消しゴムマジックなど独自機能もスゴイ
リアルタイムで音声をテキスト化してくれる。

 翻訳機能も優秀で、Pixel 7 Proが再生する音声なら、基本的にはなんでも自動翻訳可能。YouTubeの英語動画や、外国人とのテレビ会議アプリでのミーティング、さらには通話中の音声も翻訳してくれるので、外国旅行中などにも便利です。

『Pixel 7 Pro』レビュー。3Dゲームも快適サクサク、優秀すぎる文字起こしや消しゴムマジックなど独自機能もスゴイ
英語などの音声をリアルタイムで翻訳表示。

 またカメラ性能も良く、背面に5000万画素の広角、1200万画素の超広角、4800万画素の望遠とトリプルレンズ仕様。望遠カメラは広角の5倍となっているが、それ以上の最大30倍のデジタルズームもAIなどを使った処理でかなりキレイに撮れます。

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カメラはトリプルレンズ仕様。
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広角で撮影。
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同じ位置からデジタルズーム30倍で撮影。
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評判の高い夜景モード。
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自動でマクロ撮影に切り替わる機能もあり、花や食事などアップで撮りたいときに重宝する。

 さらにおもしろいのが、写真に写り込んでしまった人などを簡単に消せる“消しゴムマジック”という機能。Googleフォトアプリで写真を選んで消しゴムマジックを使うと、自動もしくはタッチ操作で消したい部分を丸く囲むだけで、不要な映り込みが消えてさらに自然に見えるように編集してくれます。

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人物などを自動で認識し、タッチすると背景にあわせて消してくれる消しゴムマジック。

 モバイルネットワークはもちろん5Gが利用可能。eSIMにも対応しているので、eSIM対応の通信キャリアならオンラインで回線が申し込め、物理的なSIMが届くのを待たずにすぐに使えるようになります。そのほか、おサイフケータイやIP68 準拠の防塵、防水性能、指紋認証センサーなど、日本人好みの機能も搭載しています。Pixel 7 Proは、ゲームにも普段使いにもピッタリのスマートフォンと言えるでしょう。

Pixel 7 Pro基本スペック

  • プロセッサー:Google Tensor G2
  • ディスプレー:6.7インチ有機EL(1440 x 3120ドット)120Hz対応
  • メモリー:12GB
  • ストレージ:128/256/512GB
  • カメラ:背面・50MP(広角/メイン)+12MP(超広角)+48MP(光学5倍)/前面・10.8MP
  • 5G対応バンド:n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/28/30/38/40/41/48/66/71/77/78/257/258/260/261
  • 無線LAN:Wi-Fi 6
  • ワイヤレス充電:Qi
  • バッテリー容量:5000mAh
  • カラーバリエーション:Hazel、Snow、Obsidian
  • サイズ/重量:約76.6(W)×8.9(D)×162.9(H)mm/約212g

お値段がネックならPixel 7もアリかも

 Pixel 7 Proの価格は12万4300円。ハイエンドなゲーミングスマホと比べると低価格なものの、気軽に買える価格ではないのが欠点といえば欠点。もう少し購入コストを抑えたいという人には「Pixel 7」もオススメ。ディスプレーは6.3インチとひとまわり小さく、背面の望遠カメラが省かれているものの、プロセッサーはPixel 7 Proと同じTensor G2で、それ以外のスペックもほぼ同等。しかも価格は8万2500円からと4万円ほど安くなっています。

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