Panicが開発・販売するクランク付きの小型携帯ゲーム機“Playdate”が、2023年4月7日(※日付は海外発表のもの)より20ドル値上げし、199ドルとなることが発表された。なお現在予約完了済みのものを含め、値上げ実施までに販売される分については旧価格のまま提供される。

公式ドックの開発が再開

 これは、Playdateの最新情報を明かす映像“Playdate Update #3”の中で公表されたもの。値上げは工場での組み立て賃が値上がりしたことを受けてのものだという。

 ハードウェア面での発表はもうひとつあり、本体の充電機能やステレオBluetoothスピーカー機能を持つ周辺機器“Playdate Stereo Dock”の開発が再開していることが明かされている。

 ドックの開発はPlaydate本体の生産体制の改善に集中するために一旦止めていたところ、そちらの目処がたったために再開されたもので、現在サンプル機の確認段階に移っているとか。

Playdate
本体チャージャー、Bluetoothスピーカー、ペン立てというマルチ機能の公式ドック。

公式ストアアプリ&2本のボーナスゲームが本日より配信

 また、公式ストアの“Catalog”が本日より配信開始。ストアには本体の最新アップデートで入手可能になるアプリ経由とWeb経由の2種類の方法でアクセス可能だ。

 これまでPlaydateの対応ゲームの入手は、本体についてきたシーズン1の24作品を直接ダウンロードできる以外は、Itch.ioなどの外部プラットフォームで販売・配布されているPlaydate用ソフトを自分で導入する必要があった。今回の公式ストアは、それらに加わる第3の対応ソフト入手ルートとして用意されるものとなる。

 ちなみに本体アプリでの購入は、購入ボタンを押したあとはクランクをぐるぐる回して確定させるというスタイル。うーん、ソフトの買い方まで独創的だ。

Playdate Catalog
Aボタンで購入を選んだあとはクランクを回して確定させます。マジで。

 ローンチ段階では従来itch.ioで配布されていたもののアップデート版なども含め、全部で16作品がセレクトされている。うち11作品は完全新規の作品で、さらに『Reel Steal』と『Recommendation Dog!!』という2タイトルは本体シーズン1の所有者(つまり現時点のオーナー全員)に無料提供される。

Playdate Reel Steal
『Reel Steal』では、釣り竿を使うようにクランクを回してフックを下ろし、お宝をゲットしていく。
Playdate Recommendation Dog
『Recommendation Dog!!』は人材派遣会社に勤務する犬となり、クランクで人材ファイルをめくって最適な人材探しのお手伝いをする。
Playdate Carve Jr.
『Carve Jr.』は京都のChuhai LabsのVRスノボゲーム『Carve Snowboarding』のスピンオフ的作品。価格は8ドル。
Playdate Direct Drive
『Direct Drive』は1927年の音楽会社のスタッフとして、シンガーの収録に合わせてバックトラックのレコードを手回しで合わせていく。15ドル。
Playdate Skew
『Skew - A The Last Worker Spinoff』はクランクを回して魚雷型の自キャラを飛ばしていくゲーム。実は伝説的サバイバルホラーゲームの『アローン・イン・ザ・ダーク』を手掛けたフレデリック・レイナル氏が開発。6ドル