2023年3月で40周年を迎えた『信長の野望』と、スマートフォンのGPSによる“新しい遊び”が融合した位置情報ゲーム『信長の野望 出陣』。プレイヤー自身がフィールド上を歩きつつ、領地の拡大や合戦、国力の強化といった、同シリーズならではの要素をリアルに体感することができる魅力溢れる本作のプレイインプレッションをお届けしよう。
“歩くこと”で『信長の野望』の各種要素を体感
『信長の野望 出陣』における、ゲームプレイの基本的な流れは以下の通り。
領地の拡大
フィールドには実際の区画に合わせて、無数の領地が表示される。領地にはそれぞれ拠点があるので、まずは実際にそちらまで歩いて近づき、拠点に攻め込もう。無事に攻略できれば、その区画は自身の領土となり、そこに暮らす領民や武将たちとも交流できるように。積極的に話しかけて資金や兵糧を増やそう。
内政で国力を強化
自身の領地では、内政を行うことで国力の増強が図れる。農民や豪農から得られる兵糧が増える‟兵糧庫”を始め、兵士の強化に直接かかわる“足軽練兵所”や“鉄砲練兵所”などもあるので、これらに資金を投じて施設を拡充しよう。家臣からの具申を聞き入れ、それらを実行に移すことで‟民忠”も大きく上げられる。
軍団を編成
登用（ガチャ）やミッションクリアー時の報酬など、さまざまな方法で武将を登用。騎馬や弓を始め、武将にはそれぞれ得意とする兵種があるので、そちらも考慮しつつ軍団を編成しよう。ストーリーの進行に応じて、複数の部隊を指揮して戦う場面も出てくるので、各武将の育成も忘れずに！（ミッションクリアーの条件は「フィールド上で豪商と3回話す」など、じつに多彩）
このように、本作では従来の『信長の野望』シリーズにあったさまざまな要素が、すべて“歩くこと”に結び付いている点が最大の特徴。各要素を満喫するためにも、どんどん歩いて領地を増やしていきたいところだが、日常生活において行動できる範囲には限りがあるため、「それでは本作を存分に楽しむことができないのでは？」と気になる人も多いはず……。
しかし本作には、そういったプレイヤーでも十二分にゲームプレイを満喫できる機能・要素が多数用意されている。その中のひとつが“遠征”というシステム。こちらを使えば、自身の領地に隣接する街区へ軍勢を派遣することができ、直接足を運ばなくても、拠点を攻略することが可能になる。
そしてもうひとつの重要なポイントが、定期的に自身の領地内を歩いて回り、領民や家臣と交流することの重要性。前述のとおり、内政を行ううえで必要になる兵糧や資金は、実際にフィールド上で領民と話すことで増えていくので、毎日同じ、通学・通勤のルートであっても、本作をプレイしながら歩くことでリソースが蓄積されていき、国力の強化につながるというわけだ。
つまり、平日はコツコツと生活圏内を歩いて国力の強化を図る。そうして休日などで外出する際に、遠方へと赴き、そこで一気に新しい領地を増やす……というプレイスタイルこそ、無理なく本作を楽しめる遊びかたと言えるだろう。
もちろん、フィールド上では領民とのコミュニケーションだけでなく、敵対勢力との戦闘も頻繁に発生する。それらを効率よくこなすためにも、武将の強化・育成や、軍勢の編成といった要素は非常に重要になってくる。
今回のプレイでは2部隊を編成するところまでしか進めなかったが、それでも兵種ごとの強弱のバランスを意識したり、武将ごとに用意された“戦法”を駆使する立ち回りなどが楽しめた。
ちなみに本作では、“領地の拡大を目指す”というメインの目的とは別に、歴史上の出来事であったり、大規模な合戦を題材にした期間限定イベントも定期的に行われることになっていて、開催中のクローズドβテストでは、“川中島の合戦”にクローズアップしたイベントが実施される。
つぎつぎに出題されるミッションをこなすとストーリーが進み、それに合わせて報酬も手に入る仕組みなのだが、こちらも自国の領地内を歩くことで楽しめる要素なので、短いプレイでも、ばっちり物語を堪能することができそうだ。
こちらの記事を読まれて、本作に興味を持たれた方は、参加者募集中のクローズドβテストに応募して、『信長の野望』の新たな方向性を直に体験してみてはいかがだろう。
