ネクソンのPC用オンラインRPG『メイプルストーリー』は2023年12月に正式サービス20周年を迎える。まだまだ進化は留まることを知らず、今後、6次転職が実装されることがアナウンス済みだ。
人間で言えば成人を迎えてなお成長しようという姿勢。あっぱれである。
6次転職の条件は未発表だが、5次転職の場合は“4次職でレベル200以上”だった。つまり最低でもレベル200以上ということ。
「久しぶりに復帰しようと思ったけど無理じゃん! 解散!!」と思った人、待ってほしい。いまはけっこう簡単に成長できるらしいのだ。意識の高い学生を狙った詐欺ワードみたいだが詐欺ではない。
だって、試しに最初から始めたところ、18時間でレベル200を超えたから。
以前はレベル200以降のアーケインリバー地域でのレベリングが遅々として進まず、心がぽっきぽきに折れた記憶があるのだが、いまはそうではない。
ストーリーを楽しんで進めるだけで、もりもりとレベルが上がっていく。夏の大型アップデート“SAVIOR”で高レベル帯の必要経験値が大幅に引き下げられ、超高速レベルアップ施策“バーニング”を活用すれば圧倒的にノーストレス。
しかも新職業“カーリー”も実装されたので遊ぶポイントも盛りだくさん。こりゃ放ってはおけんということで、6次転職に備えるためにイチから始めてみた。
性癖の五本槍よ、バーニングワールドで立ち上がれ
まずは育成の鍵となる“バーニング”について説明しておきたい。簡単に言うとバーニング効果を得たキャラクターはレベルが1上がるたびに追加で2レベル上がる。
お前は何を言っているんだと筆者も最初は思ったものだ。だがこれは事実で、しかも今回のバーニングイベントでは、すでに作成しているキャラにも新規作成のキャラにもバーニングを付けられる。とくにひとりだけ指定できる“ハイパーバーニング”の効果は絶大で、レベル10から250まで効果が続く。
ついでに2023年9月20日(水)まで開設されている“バーニングワールド”では、以下の特典が全キャラに適用される。
- 経験値獲得量1.5倍に増加
- 攻撃力/魔力50増加
- 一般モンスター攻撃時ダメージ30%増加
- ボスモンスター攻撃時ダメージ30%増加
- クリティカル確率30%増加
- クリティカルダメージ30%増加
- スタンス100%に増加
- オールステータス+50
- HP/MP+2500
このワールドで育てたキャラは、期間終了後に好きなワールドに移動できる。つまり、このバーニングワールドで5人のフェイバリットキャラ、性癖の五本槍を決めろということだ。
性能で選べとか、ほかのキャラにボーナスを与える“リンクスキル”の内容で選べとか、正論が飛んでくるかもしれない。だが、オンラインRPGでいちばん大事なのは楽しく遊ぶことであり、モチベーションだ。
だからキャラクター選択画面で先頭に並んでいるとテンションが上がる5人、すなわち五本槍を、性癖丸出しで選びなさいと若者に伝えたい。これはもはや天啓である。
むしろ5人までにこだわらず、バーニングワールドの経験値1.5倍の恩恵を活用し、高速でさまざまなキャラを育てて吟味するのもありだ。本作ではレベル100まで育成して4次職になることで、各キャラの性能面の魅力がより見えてくるのだ。
カーリーは褐色でかわいい。そのうえ超高速&高火力!
そんな五本槍に、この夏のアップデートで登場した新キャラ・カーリーは加えるべきか。アランを育てつつ、カーリーもレベル150くらいまで育成して確かめてみた。
なお、レベル151までの所要時間は6時間程度。この速さのおもな理由は、2023年9月19日(火)まで開催されているカーリー育成支援イベント“カーリーの旅”にある。
なんとカーリーで新キャラを作成すると、自動でテラバーニング(レベル200までバーニング)が適用されるのだ。さらにカーリーのレベルが一定に達するたびに、強力な装備や育成支援アイテムがもらえる。
この強力な装備を差し引いても、カーリーは機動力と攻撃力の両方に秀でていて、これまでのキャラの中でもトップクラスでプレイしやすかった。
まず、指定方向に高速移動する“ボイド”系スキルが便利。転職を重ねるたびに強化され、4次職になると軌道上の敵にダメージを与えつつ移動できるようになる。
さらにボイド系スキルは、カーリーの基本攻撃手段となる“アーツ”系のスキルを使うと再使用までのクールタイムが減る。慣れてくると、ほぼ常時ボイド系スキルで移動し続けられるようになる。
さらに、3次職の時点から、ボイド系のスキルを敵に当てると一定確率で“チャクリー”というオブジェクトがその場に生成されるようになる。
このチャクリーから一定距離内で“ヘックス”系スキルを使うと、チャクリーが“レゾネイト”に変化。ヘックス系スキルは高威力なものの消費やクールタイムが大きいという弱点はあるが、レゾネイトは近くの敵を自動で追尾して攻撃する。
つまりカーリーはアーツ系、ボイド系、ヘックス系の連携がおもしろい。縦横無尽の機動力を発揮しつつ、大技を使った際にチャクリーをレゾネイトに変え、追撃でさらに大ダメージを狙えるわけだ。一定時間無敵になる緊急回避用のスキルも持っているので、狩りだけでなくボス戦でも安心できる。
また、難しいコンボや特殊な操作などは一切ないので、『メイプルストーリー』初体験のプレイヤーでも問題なく扱えるかと思う。
- アーツで殴り
- ボイドで移動し
- ヘックスが使用可能になり次第ぶっ放す
こういった動きをくり返すだけでレゾネイト君が自然とダメージを稼いでくれるぞ。偉い。あと褐色だし。
なお、カーリーがレベル200になった後には“カーリーの望み”という追加育成支援イベントが始まるので(2023年9月19日まで)さらに多くの報酬をゲットできる。カーリーが気に入った人は、ぜひバーニング期間に挑戦してみてほしい。
ゲームパッドに完全対応! 試してみたら快適すぎた
本作は移動をキーボードの矢印キー、攻撃やジャンプなどのアクション入力をXキーやCキー、shiftキーなどで行なうアクションゲームだ。右手で移動、左手で攻撃と、一般的なPCゲームとは左右の手が異なっている。
筆者はこの操作方法が少し苦手で、操作が忙しいキャラだと左手がつりそうになる(ぶっちゃけるとキネシスである)。だが、いまの『メイプルストーリー』ではその心配は無用。各種ゲームパッドに対応しているからだ。
ゲームパッドの使用準備はそれほど難しくない。PCに接続したらメニューから“ショートカットキー選択”を選択。ウィンドウの下にある“ジョイパッドを探す”ボタンを押すと認識され、使用可能になる。
その後、“ジョイパッド設定”ボタンで設定ウィンドウを呼び出し、パッドのイラストの中の設定を変えたいボタンのところをクリック。「変更したいボタンを押してください」という表示が出るので、ここでそのボタンに割り当てたいキーを押そう。
とっさに上方向の入力や移動スキルを出しやすいゲームパッドは、縦横無尽にフィールドを動き回る本作にぴったり。そもそもほぼすべてのキャラに空中ダッシュや2段ジャンプのスキルが用意されている。これらを存分に発揮するのに、ゲームパッドはまさに最適だ。長時間プレイの負担も軽減され、モチベーション維持にも役立ってくれた。
レベルがすいすい上がるうえ、便利な機能とアイテムで快適
昔と比べてプレイ環境がめっちゃ快適になっているのに負けず劣らず、実際のゲームプレイもかなり快適だ。1度のレベルアップで3レベル上がるバーニングは伊達ではなく、びっくりするほどレベルが上がっていく。
上がるのが早すぎて、メインストーリーでの登場がまだ先の人物のストーリークエストなどが、いち早くプレイできるほどだ。次元を超越している。
メインストーリーは後日改めて追うことにして、この高速レベルアップのおかげで、特定の狩り場にこもってのレベリングがほぼ不要なことにも驚いた。
1話完結型のエピソードクエストは1~2時間でさっくり楽しめる。これをこなすだけでもレベルがぐんぐん上がっていく。社会人が仕事帰りの夜に遊ぶのにはちょうどいいプレイ時間である。
絶え間ないレベルアップがめちゃくちゃ気持ちいいのと同時に、ワールドマップから目的地へと無料でワープできる“テレポートワールドマップ”アイテムや、敵からのドロップアイテムを自動で拾ってくれる“ペット”などを、育成サポートイベントの一環としてもらえたのも助かった。
便利なワープ機能としては“メイプルガイド”というものもある。これもかなり便利なので、この後で項目を立てて説明したい。
画面左にある電球アイコンや星アイコンをクリックするとキャンペーンやイベントのお知らせが表示。支援アイテム類はここから受け取れる。
メイプルガイドがとことん便利!
ほかにもさまざまな便利機能がある本作だが、中でもUキーを押すと呼び出せる“メイプルガイド”は群を抜いている。
レベル帯ごとのおすすめコンテンツを網羅しており、キャラのレベルがそのコンテンツの適正レベル範囲にあれば、無条件でそのコンテンツの開始地点や狩り場に送ってくれる。至れり尽くせりだ。
この機能のおかげでMMORPGにありがちな、レベル帯ごとの効率がいい狩り場や各エピソードクエストの適正レベルを調べる手間もなくなった。先述の通り、狩り場にこもる必要もほとんどなくなったので、あらすじなどを吟味しつつ、好みの推奨クエストをつまんで楽しむだけで高レベルを目指せる。
むしろレベルが上がりすぎて、特定のレベル帯を飛び越えることも多い。機会を逃したクエストのストーリーは、別のキャラを育成するときまで取っておこう。
ガイドの解説ついでに、メイプルガイドに表示されないものも含めて、一定レベルに到達したらぜひ遊んでほしいコンテンツも紹介する。
レベル60:十字旅団
メイプルガイドではなく、電球アイコンから“十字旅団本部に移動”を選択すると始められるエピソードクエスト。第1部を終えると、この段階では入手しづらい装備である“指輪”が複数手に入る。
クエスト自体は目的地に“自動移動→敵や中ボスを倒す”というくり返しで進むため、将来のボス戦の予行練習にもなる。
レベル75:アフターランド
4つの独特な世界を巡り、謎解きをこなしていくクエスト。画面内の意外なところをクリックしたら謎が解けたりと、脱出ゲームのような楽しさがある。
ここで報酬としてもらえる“トーテム”は入手機会が極端に少ないカテゴリーの装備なので、筆者はレベル200を超えてもまだ愛用している。得られる経験値もかなり多く、カーリー(テラバーニング)がこのクエストだけでレベル76からレベル112まで成長した。
レベル105:モンスターパーク
毎日無料で2回(課金アイテムを使用すると最大7回)チャレンジできるコンテンツ。メイプルガイドのほかにも、主要都市にある“次元の扉”や、“モンスターパークシャトル”という名前の車にアクセスすることで開始地点に移動できる。
いくつかのフィールドを駆け抜けつつ敵を倒すだけで終わるコンテンツなのだが、もらえる経験値がかなり多い。短時間のプレイで終えられるので、毎日欠かさず2回クリアーしたいところ。
なお、レベル125から挑戦できる“ゴーストパーク”も似たようなコンテンツだが、プレイ時間が長め。余裕があったり、ちょっと追加の経験値がほしいときにどうぞ。
レベル120:ノーマルジャクム
本来はほかのプレイヤーとグループ(パーティー)を組んで挑戦するボスコンテンツだが、レベル120を超えたころにはほぼすべてのキャラがソロで倒せる相手。ソロで挑む場合、“グループ”メニューから非公開のソロ用グループを組もう。
ボスを倒すと確定で“強烈な力の結晶”を入手できる。これがフリーマーケットの入口にいるコレクターに高額で売れる。
キャラごとに異なるが、レベル160を超えたあたりからはノーマルヒルラや、ノーマルホーンテイルあたりのボスもソロで倒せるようになる。各種育成イベントで回復アイテムが大量に手に入るので、惜しまず使っていこう。これら3体のボスの“強烈な力の結晶”を売るだけでも、242万5千メルになる。
また、レベル100から挑戦できる最大18人で挑むレイドボス“ウルス”も、100万単位のメルが稼げる金策向けコンテンツだ。所属プレイヤーが多いギルドによっては決まった時間に挑戦したりしているので、確実に挑みたいならギルドを探してみよう。
レベル210前後:ヘイヴン&堕落した世界樹
レベル190あたりから挑めるようになるが、出現する敵のレベルが210前後なので、このレベル帯から挑むべきコンテンツ。該当クエストをクリアーすると、それぞれのウィークリー任務を受けられるようになる。
このコンテンツをこなす目的は、経験値ではなくお金。任務を達成するともらえる素材アイテムは、ほかのプレイヤーとアイテムを売買するメイプルオークションで高く売れるのだ。ウィークリーとはいえ1~2時間で済む内容になっているので、金策の一環として覚えておこう。
インベントリは無料で拡張可能
いろいろなコンテンツをプレイしていくと、アイテムインベントリがいっぱいになりがち。困る前にバーニングワールド生成祝いなどの、育成サポート報酬の一環として得られるインベントリ拡張報酬で余裕を作っておこう。
インベントリにはいくつかのタブがあり、枠の拡張はタブごとに行なわれる。育成イベントでもらった大量のアイテムが入ることになる“消費”のタブを最優先で拡張しつつ、敵からのドロップアイテムが主に入る“ETC”タブも多少拡張していくのが、筆者としては便利に思えた。
加えて注意すべき点として、インベントリがいかに圧迫されようと、おもに敵がドロップする“呪文の痕跡”だけは売らないように。これは後述の装備強化で必要になる素材だ。
お金が貯まったら装備強化。スターフォース強化に注目
ある程度お金(メル)が溜まってきたら、装備の強化も意識したい。装備を“呪文の痕跡”を消費して最大まで強化すると実行できる“スターフォース強化”が大事なのだ。
スターフォース強化を行なうと装備にスターフォースの星が付与。装備全体の星の総数が、そのキャラが持つスターフォースの数値ということになる。このスターフォースが一定以上ないと敵が強化されてしまう“スターフォースフィールド”で戦うために重要な要素だ。
ただし、スターフォース強化には大量のメルが必要となる。メルは200レベル以降でも大量に必要なため、金策しつつ温存しておくのも手だ。
実際、育成イベントでもらえる装備はもとから強いので、スターフォースフィールドを避けていく不便を受け入れられるなら、無強化でもレベル200くらいまで戦い抜ける。
ハイパースキルとハイパーステータスでさらに強化
レベル140に到達すると、“ハイパースキル”と“ハイパーステータス”が解禁される。
ハイパースキルは習得すると自動で効果を発揮するパッシブスキルと、戦闘で使用するアクティブスキルの2タイプ。前者はレベル190までに計5ポイント、後者は3ポイントのポイントを得られるので、これを割り振って習得する。
ハイパーステータスは従来の能力値とは別に能力を伸ばせる追加ステータスだ。クリティカル率を伸ばして100%を目指したり、クリティカルダメージを底上げしたりするのが定石だが、レベル200を超えてアーケインリバーに到達するまでに、強化用ポイントを501点は温存しておこう。
なお、かなり高額のメルがかかるが、ハイパースキルとハイパーステータスは初期化してポイントを振り直すことも可能だ。
レベル200以降もマイペースで楽しめる
レベル200になって5次転職を終えたところから、物語の舞台はアーケインリバー地域に移り、強大な“暗黒の魔法使い”との最終決戦に向けてストーリーが展開していく。
昔はエンドコンテンツ帯とされていたレベル200以降。今回実際にプレイしてみた感じでは、ストーリークエストをこなしていくだけでも、序盤~中盤はつぎのエリアへ向かうのに必要なレベルに到達できた。
また、この地域の各フィールドには“アーケインフォース”の値が定められており、装備中の“アーケインシンボル”のレベルに応じた数値に達していないと、モンスターに高いダメージを与られない。
適正レベルが高いフィールドほどアーケインフォースの値も高い。つぎのエリアに進むには、レベリングと同時にシンボルのレベルを上げてアーケインフォースを高めなくてはならない。シンボルのレベルはデイリークエストなどで手に入れた同種のシンボルを素材として消費してアップ可能だ。
しかし、アーケインフォースはスターフォースと異なり、キャラが持つ値がフィールドの値を上回るほどに、敵へ与えるダメージが増え、逆に敵から受けるダメージは減少する。アーケインフォースを高めれば高めるほど楽になるわけだ。
現在開催中の育成イベントでは、強化済みのアーケインシンボルや、アーケインフォースを高める称号がもらえたりと、かなりの太っ腹。
ハイパーステータスにもアーケインフォースの項目があるので、温存しておいた501ポイントを費やしてレベル10にすれば、さらにアーケインリバーの序盤~中盤が楽になる。
また、2023年9月19日(火)23時59分まで開催中の“妖精ウィンキーのウィンストラン”イベントでは、経験値やアイテムといった報酬に加え、期間限定のボーナスステータスが得られる。
“テイスティーポイント”という特殊なシステムによるもので、中にはアーケインフォースの項目も。アーケインリバーでの冒険がさらに楽になる。
8月以降のアップデートも楽しみ!
今回の育成支援イベント各種は低レベル帯でも十分ありがたいが、レベル200以降へのサポートがとくに手厚く感じる。8月以降にも追加の育成支援イベントや新コンテンツの実装が予定されているとのこと。
すでに開催中の支援イベントの開催期間も重なる、8月と9月はさらなる育成のチャンス。どこまでも快適に遊べるように進化していく『メイプルストーリー』を、この機にぜひ体験してみてほしい。
ギルド城、エクセプショナル強化(2023年8月9日実装予定)
ギルド加入を支援するコンテンツとして“ギルド城”が登場。さらに新たな強化システム“エクセプショナル強化”が実装される。
ギルドに入ると前述したアーケインフォースのボーナスなど、さまざまなギルドスキルの恩恵が受けられる。ボスコンテンツをはじめとしたグループ用コンテンツにメンバーを誘って挑みやすいのも利点だ。実装記念のイベントも開催されるとのことで、キャラ育成がある程度落ち着いたらギルド加入も考えてみてほしい。
6次転職事前イベント“6つ目の星”開始(2023年8月16日開始予定)
「バーニングがあってもまだ足りない!」という贅沢なプレイヤーに朗報。6次転職に向けた長期育成支援イベントが、さらに追加される。
6つのチャプターで構成されており、各チャプターは21日間隔でオープンされていく(最終章のみ14日間隔)。経験値などレベリングの助けになる報酬が満載とのことだ。
新規ボス“カリーン”と新フィールド“桃源郷”が登場(2023年8月30日実装予定)
レベル275以上が対象の新エンドコンテンツが登場。プレイヤーへの挑戦状とも言える最難関コンテンツだ。