タカラトミーから2023年10月6日(金)より発売予定のNintendo Switch向けソフト『人生ゲーム for Nintendo Switch』を試遊したのでそのリポートをお届けします。
『人生ゲーム』のコンシューマー機向けゲームは、2011年に発売されたWii向けソフト『人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ』以来12年ぶりとなります。
前作あたりのコンシューマー機向け『人生ゲーム』はあまり評判がよくなく、私もプレイしたときにいろいろ思うところがあったので少し身構えていました。が、記事タイトルのとおり試遊したかぎりでは本作は結構楽しかったです。
本作も「億万長者を目指して総資産が多かった人が優勝」という基本的なルールは変わりません。しかし、プレイヤー成長やイベント、カードの使用など選択を迫られることが多いことが本作の特徴となっています。これによりルーレットを回す運だけではなく、理想の人生や職業を目指してコツコツ成長していくRPG的な楽しさがありました。
『人生ゲーム for Nintendo Switch』で遊んで来ました
ここからは試遊の模様をお届けしつつ、作品の特徴などをご紹介します。
プレイ人数は最大4人でCOMを入れることもできます。モードは赤ちゃんから最後の時代までプレイする“一生モード”のほかに、“子どもだけモード”、“大人からモード”が用意されています。子ども時代に育成したデータを保存して大人からモードで遊ぶといったこともできます。
最初にカラー、見た目、プレイヤー名を設定します。
子ども時代は赤ちゃん~小学生~中学生~高校生と4つのパートが用意されています。この子ども時代でパラメーターを磨き自分を成長させて就職を目指すわけです。
知力、体力、センス、運勢の4つのパラメータがあります。入る部活や発生するイベント時の選択によって、パラメーターが成長します。
運勢については大凶~大々吉があり、みんなのためになるような行動を取っていると運勢がよい方向に変動することがあります。運勢は大人時代になってから専用のイベントが発生することがあるそうです。良い運勢の人にはご褒美が、悪い運勢の人にはお仕置きがあるかもしれません。
カードを入手できるイベントもあります。持っているだけで高感度アップにボーナスとなる“モテる◎”や、使うとルーレットが6~10だけになる“大きい目カード”などがあります。
やっぱり恋も大事!
高校生からは恋愛イベントが発生する“ハートマス”が登場します。本作は性別についての言及はなく、見た目や服装に違いがあるだけです。
高校入学の段階で気になる人を選ぶことになります。そこで選択した見た目のキャラクターが恋愛対象として出現します。
大人だせ稼ぐぜ!
大人時代は前半、後半に分かれています。ここでいままで成長させた才能を発揮してガンガン稼いで億万長者を目指すワケです。
今回のプレイではつくねだけ大学受験はせずに就職することに。なぜなら高校卒業の時点でセンスがAだからです。センス◎を活かしつつ文化部の活動に熱中した甲斐がありました。
職業選択では就業条件がありパラメーターが条件に達していないと就業できません。大学生になることは就職が遅れるデメリットがありますが、その代わり目指す職業に向けてパラメーターを成長させる時期が確保できます。
必ずストップする給料日マスに到達すると給料がもらえます。さらに能力値が条件を達成していたり、運よくルーレットを引き当てたりすると職業のランクがアップします。
ある職業に就いている中で、特殊な条件を満たすとEX職業に就けることがあるそうです。いったいどんな職業なのでしょうか?
そんなに学力は上がっていないようですが、自分以外のふたりは大学を卒業。やまはんさんは動画配信者になりました。これは本作からの新しい職業です。
おーたさんは就職で高いセンスと体力が必要なアイドルを選択。
ここで登録者数1000人のやまはんさんに恋愛の季節がやってきた!
ゲームシステム的に足の引っ張り合いなどがないので、お互いの成長やイベントでわいわい盛り上がりながら人生を謳歌していました。自分でエディットしたキャラクターたちは見た目もかわいらしく、よく動いてリアクションもよいので楽しいです。
が……。取材時間の関係でゴールはできずに大人時代の途中でストップ。途中結果はこちら。
フリーランスでも就職のイベントが発生するそうです。おーたさんにはもう一度アイドルに挑戦してほしかった。総資産では1億円を持っていたやまはんさんがトップ。配信者すげえ。
参考までに一生モードの終盤をみせてもらいました。元プロ野球選手のたかとみさんと、CPUの総理大臣・戦略サエさんのふたりプレイ。
そのひとの一生がまとまった人生レポートも表示されます。
途中までのプレイでしたが、ルーレット運だけでなく選択やカードを使った戦術で、理想の人生を目指して切り拓いていける感じが好印象でした。
ただ、結婚後の生活や別マップに移動した先でのイベント、プレイヤーどうしが同じマスに止まったら発生するミニゲームなど。まだ体験できてないことが多いです。試遊体験ではわいわい楽しめたので製品版でしっかりと遊んでみたいなと思えました。
ボードゲームそのままモード
名前の通りです。2016年に発売された盤ゲームの『人生ゲーム』が再現されたモードも収録されています。
盤ゲームの『人生ゲーム』をテレビでプレイする。コレもコレでアナログゲームの楽しさを味わえそうなので、ふつうにプレイしてみたいです。
オンライン要素
ローカルだけでなくオンラインでのプレイにも対応しています。ルームを作成して知り合いのみでプレイすることや、ランダムでプレイに参加することもできるそうです。ボードゲームそのままモードもオンラインに対応しています。
全年齢が楽しめる定番ゲームです!
今回の『人生ゲーム for Nintendo Switch』発売にあたって、プロデューサーの長佐戸憲一氏から下記のようなコメントをいただきました。
「いまはNintendo Switchなどの普及もありさまざまな世代の方たちがゲームを楽しんでいます。そんな時代に、小学生から年配の方まで全年齢が楽しめる定番ゲームが完成したと思っています。
また、ゲーム配信界隈でもこういったゲームが盛り上がっているので、配信者のみなさんも本作を楽しんでもらえるのでは? と思っております。
友だちどうしやご家族、オンラインなどさまざまなかたちで『人生ゲーム for Nintendo Switch』をたくさんの方に楽しんでいただきたいです」。
たしかに、ゲーム配信で盛り上がれそうなタイトルに仕上がっていると思います。オンライン対応なのもいいですね。
青砥駅が人生ゲーム仕様に
おまけ情報です。タカラトミーの本社があるゆかりの地である葛飾区の京成電鉄・青砥駅の駅名看板76面が『人生ゲーム』仕様となっています。この仕様の終了時期は未定とのことですが気になる方は展開されているうちに足を運んでみましょう。
さらに、京成線の8つの駅と、青戸商店会連合会と連携した“~人生ゲーム55周年記念~ 京成線デジタルスタンプラリー in 葛飾”も開催中です。スマホで簡単に参加できて、“イベントオリジナルデザインの人生ゲーム紙幣”などの参加賞やアナログゲーム詰め合わせセットなどが手に入ります。