ポーランドのインディースタジオThe Astronautsが、ローグライトFPS『Witchfire』のPC版アーリーアクセスをEpic Gamesストアで開始した。価格は3880円。
本作は『Painkiller』や『バレットストーム』などのFPSを手掛けてきた開発者たちによる新作FPS。プレイヤーはヴァチカンに任命された異端審問のハンター“Preyer”として、黒海に潜む魔女たちの掃討と遺物の奪還に挑む。なお現状では対応言語は英語のみで、アーリーアクセス期間を通じてローカライズ言語を拡充していく予定とのこと。
ゲーム内容としては、銃と魔法を使ったファンタジーFPSに、ローグライトなランダム要素とレベルアップ要素が融合したもの。プレイヤーは拠点から異端が潜む地に出征し、敵を倒して“Witchfire”を集めて帰還するのが当面の目的だ。
開発がこれまでに手掛けてきたタイトル同様、敵の数は多くて難度はかなり高い(最序盤の雑魚がこちらの動きを先読みした偏差撃ちをきっちり当ててくるレベル)。慣れない最初のうちは、スタート地点周辺の敵をいくらか倒して帰還用のポータルに逃げ込むだけで精一杯だろう。
しかし持ち帰ったWitchfireでレベルを上げたり、戦績によって新たな武器や能力をアンロックすることで、より毎回の遠征を深く進められるようになっていく。
最初はハンドガンしかないので地味で厳しい戦いを強いられるが、追加の武器や魔法、さまざまな効果を持った装備が揃い始めるころには、ある程度戦えるようになって本作の真の味がわかりはじめるはずだ。
ただし敵やイベントの配置は毎回変わるし、レベルが上がると敵のイベントが追加されたりもするので、そう簡単には行かない。ボスに対抗できるようになるまでは何度も出征を繰り返すことになる。
もうひとつのカギとなるのが、その遠征のみ有効なランダム強化“アルカナ”。敵の一団を倒すと出現し、「武器を交換すると自動リロード」「炎上中の敵が弱体化」といった複数の選択肢から強化を選べる。
ちなみに遠征中に死亡すると集めたWitchfireを落としてしまうが、ソウル系ゲームのように次の遠征で取り返しに行けるという仕組みになっている。
スタジオの前作であるアドベンチャーゲーム『The Vanishing of Ethan Carter』からはジャンルが一気に変わっているが、もともとFPSを得意とする開発者たちなので、むしろ今作で本来のジャンルに帰ってきた形。現状で実装されている内容に対して値段はチョイ高めだが、やりごたえは十分だ。
一方アート面では、『The Vanishing of Ethan Carter』から引き続き、写真をもとにリアルな地形を作り出すフォトグラメトリを採用。ダークでゴシックな雰囲気満点の世界を作り出している。