ディースリー・パブリッシャーより、プレイステーション5(PS5)、PC(Steam)にて2024年12月14日発売予定の『CUSTOM MECH WARS -カスタムメックウォーズ-』。2023年9月21日~24日に開催される“東京ゲームショウ2023”(21日、22日はビジネスデイ)では、本作の試遊版がいち早く体験できる。
ジャンルは巷で話題のロボット3Dアクションゲームで、パーツを組み合わせて自分だけのロボを作り、その機体で数々のミッションをこなしていくというもの。今回は試遊版で判明した本作の魅力を、おタク気質な筆者のレビューを交えながら紹介していく。
PS5『CUSTOM MECH WARS -カスタムメックウォーズ-』の予約購入はこちら(Amazo.co.jp)パーツは好きなところに好きなだけつけてヨシ
ゲームタイトルにも入っている通り、本作の最大の特徴はそのカスタマイズ要素。ロボットゲームでカスタマイズというと、緻密な数値計算で最高のメカを作る感じを想像するかもしれないが、『カスタムメックウォーズ』のカスタマイズは、それをはるかに凌駕する自由さがある。
カスタマイズは脚部パーツが起点となり、そこに頭や胸、武器等を付けていく。ここまではよくあるロボットゲーム。
だが『カスタムメックウォーズ』は、ここから足を6本にしてみたり、腰に腕を生やしてみたり。顔を好きな位置に好きな角度で配置できるなど、マジで何でもアリ。さすがカスタムメックの名を背負うだけある。
さらに機体を構成するパーツには、生足パーツなるいかがわしい(?)ものなど、ディースリー・パブリッシャーならではのユニークさが詰まったパーツも見受けられた。こういった攻めたところ、大好き。
そんなパーツには重量が設定されており、機体の装備可能な重量に基づいてできるだけ自分好みの武装を積もうというのが、ざっくりとしたカスタマイズの全容となっている。
ちなみに最低限の脚部だけでも出撃できるという自由っぷりも。足だけで戦場に……? 何のために……? もはやはっちゃけ過ぎているのでは(褒め言葉)。
ネタにふりきれるのはもちろんのこと、ロボものならではの演出として隠し腕風にしてみたり、肩から武器付きのサブアームとしては装着するなど、そこにルールはない。
さらに各パーツ、S・M・Lとサイズが分かれており、小さいパーツは高機動で低耐久、大きいパーツなら低機動で高耐久といった、そのリアルな設計がよりカスタマイズ試行欲を掻き立ててくる。
ロボ好きな人こそこだわり抜いて遊べる仕様だと感じた。大好きだったロボアニメを再現してみたり、妄想改造機体を作ってみたりと、プレイし終わって原稿を書いているいまも、夢が広がるばかりだ。
さて、そんな欲に満ちた己の作ったロボでいざ戦場へ……と行きたいところだったが、“プリセット”なる欄に気になるものが。
本作はカスタマイズが苦手な方でも安心な、プリセットがあるという新設設計。それを使えばすでにいい感じに組み上げられた、出来上がったロボで戦場に赴けるというわけだが、今回の試遊ではなんと『地球防衛軍』に登場する対超巨大生物兵器“ギガンティック・アンローダー バルガ”の"ような”ロボットがプリセットで設定されているではないか! かっこいい!
『地球防衛軍5』をプレイしたことがある人ならわかると思う、この"バルガ感"。このクオリティが作れちゃうわけ(腕次第だけど)。
『地球防衛軍』大好きEDF隊員の筆者は、ナニかに憑りつかれたかのように「これに乗らねば地球は守れぬ! EDF! EDF!」と連呼し、先ほど作った己の機体を捨てて、すぐさまバルガに搭乗。
ごめんな我が子(上記で作成したロボ)。俺は夢(バルガ)を追いたいんだ。
ちなみにバルガのパーツサイズは前述したLサイズ。このパーツを使った機体は、S~Mサイズの敵であれば、ぶつかるだけでも粉砕できてしまうという超強靭使用。
ブーストダッシュで敵に突っ込むと、みるみる敵を蹴散らしていき、これはこれでスピード感とは違った別の爽快感があった。
敵をガシガシ踏み潰す雄姿に「これはある意味、原作(『地球防衛軍5』)再現が完璧なのでは!?」とテンションが上がるEDF隊員は、筆者だけではないだろう。
ただしLサイズもいいことだけではない。その大きさがメリットにして最大のデメリットとなり、的が大きいぶん、敵の攻撃を被弾しやすいのだ。
ロマンだけでは生きていけない世の中を表現しているのかもしれない(多分違う)。
ちなみにバルガ以外にも、試遊用にはオーソドックスな2脚ロボから、犬型戦闘ロボ、生足に直で武装が“生えている”奇抜なロボットまで、けっこういろんな種類がいた。
「TGSに来たけど、カスタマイズとかはちょっと苦手だから……」というかたは、これらの中から選んで遊べるのでご安心を!
EDF隊員は迷いなく、バルガに搭乗することをおススメする。
ハイスピードから重厚感まで。カスタマイズで変化するバトルアクション
さて、前置きが長くなったがロボットのカスタマイズを終えたら、いよいよミッションをこなしていく(バルガだけど)。
自由なカスタマイズに比べてバトルの操作は意外とシンプルかつオーソドックスなロボアクション。カスタマイズにリソースを割きがちになるので、簡単操作は程よいバランスでありがたい。
今回遊んだ試遊版(PS5)では、
- L1:ブーストダッシュ
- L2:ブーストジャンプ
- R2:メイン武器
- R1:サブ武装
が割り振られていた。
忙しいボタン操作もとくに必要ないし、ロボットはかなりハイスピードでギュンギュン動き回るので、操作自体に爽快感がある。加えてLサイズなら移動しているだけで敵が倒せてしまうんだから、気持ちいいったらありゃしない。
余談だが、出撃ムービーはロボによってカッコよく、ときにシュールにみえるカタパルト方式。ロボを俯瞰で見るいい機会なので、地味ながらスキップせずに見てほしい要素だ。
こういった、ふだん見れないけどロボのカッコいいポイントを突いてくれるあたり、開発にはロボオタクがいると見て間違いないだろう。しっかりツボに刺さってます。
武器は、マシンガンやスナイパーライフルなどオーソドックスなものからマルチミサイルやドリルなどの変わり種まで、非常に多くの武器種が登場する。
好みはもちろん、ステージによって使い分けるのが重要になってくるのかも?
これらの武器やパーツは、ミッション中に敵を倒すとドロップし、そのアイテムを拾ってクリアーするとゲットできる仕組みだ。
再三話題にあげてしまうが、この辺りも『地球防衛軍』シリーズに近いかも(発売が同じD3Pだしね!)。馴染みのあるゲームシステムは遊びやすいので、筆者的にはうれしいポイントだ。
ずらーっとリザルト画面に並んだ武器アイテムは、どんな作品でもワクワクしてしまうものである。「あっ、プロペラントタンクを拾った!」という喜びから、「これで○○なロボが作れるのでは?」というアイデアに変換されるのは本作ならではだろう。カスタマイズ次第で本当(マジ)に作れちゃうからね。
自由なカスタマイズをした自分だけのロボがキチンとロボらしいアクションで動く。これだけでなかなか感動するもので、手塩にかけたロボであればこそ動く喜びはひとしおだろう(バルガ使ってたけど)。
繰り返しになるが、本作は2023年2023年9月21日~24日まで開催される“東京ゲームショウ2023”(21日、22日はビジネスデイ)のディースリー・パブリッシャーブースにて試遊ができるので、少しでも気になったロボ好きのアナタは、ブースへ足を運んでみてはいかがだろうか。
ちなみにファミ通TUBEにも試遊プレイの動画がアップされているので、まずはこちらをチェックしてほしい。