次世代を感じたオールインワン型ヘッドセット
2020年(令和2年)10月13日は、オールインワンVRヘッドセットのMeta Quest 2が発売された日。本日で発売から3周年を迎えた。
Meta Quest 2は、Facebook社(当時)から発売されたVRヘッドセット。発売当初はOculus Quest 2という名称だったが、Facebook社がMeta社へと社名変更したことに伴って本機もMeta Quest 2へと改名された。
2023年10月10日には、Meta Quest 2を引き継ぐ次世代モデルである“Meta Quest 3”が発売されたばかりなので知っている人も多いはずだ。
本機最大の特徴は、オールインワンのVRシステムであるということ。通常のデバイスであればPCや据え置き型ゲーム機に接続する周辺機器的なイメージがあると思うが、Meta Quest 2(Meta Questシリーズ)に接続は一切不要。本機のみのスタンドアローンで起動し、すぐに遊べてしまうのだから最初に知ったときは誰もが驚かされたはずだ。
何よりうれしいのはすべてがコードレスになっている点だろう。コントローラーは無論だがヘッドセットにコードの類がないため、まるで解き放たれたような感覚で動き回れる。外部センサーやカメラの設置みたいな事前の準備も当然必要なく、遊びたいときにサッとVRヘッドセットをかぶれば即ゲーム世界へとダイブできてしまう気軽さは大いなる魅力だった。
筆者は12年ほど前、映像作品を楽しむために3D立体視対応のヘッドマウントディスプレイを買ったことがあるのだが、コードの存在がかなりストレスですぐに使わなくなってしまったので、コードレスなのは本当にすばらしい。
付属の“Touchコントローラー”は右手用と左手用があり、それぞれグリップの上部がリング状になっているのがユニークだ。人間工学にもとづいてより洗練されたデザインは持ちやすく、手に馴染んでボタンも絶妙な押し心地になっている。
ハンドトラッキング機能もあり、コントローラーを使わずに自分の手を使って簡単な操作を行えるのもありがたいポイント。ブラウザ機能でインターネットを楽しんだりもできたので動画サイトを観たりした人も多かったんじゃないかな。
初代Questより、グラフィック面の強化もしっかりされていてピクセル数は50%増加。くっきりとした画質になり、リフレッシュレートも90Hzまでサポートしてくれたので、もしかすると3D酔いしなくなったなんて人もいたんじゃないだろうか。
ローンチから遊べた日本のタイトルは、『Kizuna AI - Touch the Beat!』や『Rez Infinite』、『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』など。そもそも初代Questのタイトルも遊べたため、ゲームの数は膨大だった。VRゲームの定番中の定番であるリズムゲーム『Beat Saber』もローンチから遊べたので、コレが目当てだったという人もいたはずだ。
前述の通り、2023年10月10日にはMeta Quest 3が発売。さらなる高解像度化を果たしたのはもちろん、現実世界を透かして見るパススルー性能が大幅に向上してVR/MR(Mixed Reality・複合現実)ヘッドセットへと進化している。いまMeta Questシリーズを買うなら、やはり最新モデルのMeta Quest 3がいいだろう。