スターリングラードの絶望を覚えているか?
いまからちょうど20年前の2003年(平成15年)10月29日は、ActivisionからRC用ソフト『コール オブ デューティ』が発売された日です。
『コール オブ デューティ』は第二次世界大戦を題材にしたミリタリーFPS。プレイヤーはアメリカ、イギリス、ソビエト各陣営の兵士として任務の達成を目指します。ストーリーでは各陣営のエピソードが展開されていくのですが、当時使われていた武器を手に、ノルマンディー上陸作戦といった実際の戦いを追体験できるのが印象的です。
音の作り込み作り込みがとてもリアルで、銃撃や砲撃音、兵士達の怒号が飛び交う戦場に初めて立ったときの臨場感は恐怖を覚えるほど。スターリングラードの戦いでは、敵の一方的な攻撃で味方が次々と倒れ、吹き飛ばされる中で銃弾のみが支給され、あまりの絶望に笑うしかありませんでした。
また、あるポイントに到達するごとに上官からの指示など、敵味方に動きが見られるスクリプトを利用した演出も大きな特徴。戦争映画さながらの迫力あるシーンがプレイヤー視点で展開され、まさに映画の中の登場人物になっているかのような没入感を味わえます。
のちのシリーズに引き継がれる要素としては、マルチプレイでキルされた際、キルした相手プレイヤーの動きを見ることができる“キルカメラ”が存在。昨今のシューティングゲームの多くで見られる機能がすでに実装されていました。キャラクターでは、シリーズ屈指の人気を誇るプライス大尉も本作から登場します。
一方、プレイヤーの体力については専用のアイテムでのみ回復が可能。のちのシリーズで見られる、被弾から一定時間後に自動回復する方式ではありませんでした。そのため、回復アイテムを拾うことができないストーリーの最高難易度はまさに地獄。チャレンジするものの、被弾を恐れて物陰から出られない……なんてプレイヤーもいたのではないでしょうか。
そんな『コール オブ デューティ』は人気を集め、いまに至るまで数多くの作品が発売されました。そして11月10日(金)には、シリーズ最新作となる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアIII』がリリース予定。次はどんな戦場がプレイヤーを待ち受けているのか、発売が待ち遠しいです。
※画面はSteam版のものです。