2023年12月8日に開催された“The Game Awards 2023”で、“Best Independent Game”を受賞した『Sea of Stars』(シー オブ スターズ)。
カナダの独立系スタジオであるSabotage Studio(サボタージュ スタジオ)が開発を手掛け、2023年8月にNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC向けにダウンロード版が発売された、完全新作のRPGだ。
『クロノ・トリガー』や『スーパーマリオRPG』、『ガイア幻想紀』といった1990年代の名作RPGからの影響が色濃い本作は、スーパーファミコンのドット絵をモダンにブラッシュアップしたグラフィックや、情緒溢れるバラエティーに富んだサウンド、シンプルながらプレイヤーを飽きさせないバトルシステムなど、ていねいに作り込まれたタイトルとなっている。
数あるタイトルの中から2023年のベストインディーゲームに選出された本作を生み出したSabotage Studioとは、どのようなスタジオなのか。今回はスタジオの紹介とともに、『Sea of Stars』の開発に携わったスタッフたちへのアンケート、そしてスタジオのCEOにしてクリエイティブディレクターを務めたThierry Boulanger(ティエリー・ブーランジェ)氏の独占インタビューをお届けする。
『Sea of Stars』ローンチトレーラー
稀代の“名作”を生み出したSabotage Studioとは?
Sabotage Studioがあるのは、カナダ・ケベック州の州都、ケベックシティー。有名なシャトー・フロントナックがそびえ立つ旧市街はユネスコの世界遺産に登録されており、北米でもっとも古い歴史を持つ都市のひとつと言われている。フランス文化が色濃く、美しくも近代的なこの場所で『Sea of Stars』は生まれた。
Sabotage Studioが手掛けたゲームは『Sea of Stars』が初めてではない。『Sea of Stars』と世界観を共有する2D忍者アクションゲーム、『The Messenger』を2018年にリリースしている。
『The Messenger』はグラフィックと音楽が8Bitから16Btitに切り換わったり、アクションからアドベンチャーへと変遷したりと、懐かしさだけでなく現代の要素も巧みに取り入れたゲーム性が高い評価を獲得したタイトルだ。『Sea of Stars』は『The Messenger』の世界のはるか昔を描いた“前日譚”となっている。
RPGである『Sea of Stars』とは異なるゲームだが、ただの懐古に留まらず、ファミコンやスーパーファミコンを知らないゲームプレイヤーが遊んでも「新しい、おもしろい」と感じさせる絶妙なデザインは、『The Messenger』でも垣間見える。この作品もNintendo Switchをはじめ、プレイステーションとXbox、PCでプレイできるので、気になる方は遊んでみてほしい。
ケベックシティーが持つ“歴史ある近代都市”という風土にこれ以上なくふさわしいSabotage Studioとは、どのようなゲーム開発スタジオなのか。それを説明するにはぴったりのコメントを、CEO/クリエイティブディレクターのThierry Boulanger氏からいただいたので、紹介しよう。
Sabotage Studioならではの強みは、間違いなくチームスピリットですね。コアメンバーはスタジオ設立の前から何年もいっしょに仕事をしてきたスタッフであり、私はCEOとして、ヒエラルキーをできるだけフラットにすることをつねに心掛けてきました。
誰もプライベートオフィスを持たず、全員が同じフロアで隣り合って座り、役割や階級や技術に関係なく、共通の理解を育んでいます。キャラクターのデザイン、投資家との契約、木を描いたり、物理演算をコーディングしたり……チーム全体が機能するために必要な仕事の一部を、それぞれが担っているんです。私たちは一致団結しており、自分たちを表現するために必要なことは、それぞれのニーズに最適な人たちが対応しています。
総勢18人の開発スタッフにアンケート!
その“風通しのよさ”はスタジオの写真からも伝わってくるが、そんなSabotage Studioで『Sea of Stars』の開発に従事したスタッフ18名にアンケートを依頼。その返答をお届けする。日本のユーザーに向けてのメッセージだけではなく、それぞれが好きなゲームも訊いてみたところ、とても“らしい”タイトルが並んだので、合わせて楽しんでほしい。
【クリエイター陣への質問】
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている要素は?
Q2. 日本でのリリースに対する感想をお聞かせください。
Q3. 日本のユーザーへメッセージをお願いします!
Q4.ちなみに、好きなゲームは何ですか?''
Anne-Marie Brassard(経営管理&オフィスマネージャー)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. 私がいちばん気に入っている点は、『Sea of Stars』のローンチのときにチームのエネルギー、誇り、興奮を肌で感じたことです。自分たちのいままでの努力と情熱が、ゲームコミュニティーで評価されていることを皆が実感しているのを見るのは、本当に心温まる瞬間でした。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 私たちのゲームが日本で発売され、世界中の多くの人々の心に触れる機会をいただけたことを光栄に思っています。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. ゲームをプレイしてくれてありがとうございます! 楽しんでいただけるとうれしいです!
Q4. 好きなゲーム
A4. 『マリオカート』、『スーパーマリオワールド』、『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』、『テトリス』、そのほかのいろいろなパズルゲームです。
Axel Béliveau(エンバイロメントアーティスト)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. セルリアン島のすべてを担当し、命を吹き込む手助けをするのがいちばん楽しかったです。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 日本や世界中のプレイヤーがゲームを楽しんでいることはとても光栄なことです!
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 遊んでくれてありがとう、旅を楽しんでくれているとうれしい! 次回作も楽しみに待っていてね。
Q4. 好きなゲーム
A4. 『Fallout: New Vegas』、『ウィッチャー(The Witcher)』 シリーズ、そして『Heroes of Might and Magic II』と『III』をプレイしていなかったら、いまゲーム開発をしていなかったと思います。
Bruno Moraes(アニメーター&キャラクターアーティスト)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. お気に入りのボスであるMedusoのアニメーションや、プレイアブルキャラクターの“究極攻撃”をいくつか担当したことです。これらは開発の終盤だったので、それまでのすべての仕事を祝福してくれているような気がしました。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 子どものころから、日本で作られたあらゆるエンターテインメントを味わってきました。自分が手掛けた作品が今度は日本に返っていくというのは、最高の気分です。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 私がこのゲームを開発したのと同じくらい、皆さんがこのゲームを楽しんでくれていることを願っています。そして、近いうちに日本に行きたいです!
Q4. 好きなゲーム
A4. 『メトロイド ゼロミッション』、『スーパーマリオギャラクシー2』、『Celeste』、『ファンタジーアース ゼロ』、『ポケットモンスター エメラルド』です。
Carl Dubreuil(カットシーン インテグレイター)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. ゲーム中のすべてのカットシーンを担当できるようになったことですね。『Sea of Stars』の開発が始まった当初は、自分が担当する予定ではありませんでした。でも、その機会をもらえたと同時に、過去にプレイして称賛してきたゲームから得たインスピレーションと愛情をすべて注ぎ込む機会となりました。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. とても幸せです。子どものころに遊んだ、最高のスーパーファミコンや初代プレイステーションのゲームにインスパイアされたRPGを作ったなんて、まさに夢が叶いました。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 皆さんに「ありがとう」と伝えたいです。そして、私たちが日本のゲームが大好きだったのと同じように『Sea of Stars』を気に入ってくれることを願っています。
Q4. 好きなゲーム
A4. 正直なところ、たくさんありすぎて挙げきれないのですが、とくに多くの影響を与えてくれたすばらしいシリーズとしては、『シャイニング・フォース』、『ファイナルファンタジー』、『ブレス オブ ファイア』、『幻想水滸伝』、『テイルズ オブ』シリーズなどでしょうか。
Édouard Diamant-Robert(アニメーター)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. 私のいちばんの自慢は、プレイアブルキャラクターのアニメーションを作ったことでしょうか。とくにMartinといっしょに“究極攻撃”を作ったのは、本当に楽しい経験でした! お気に入りの瞬間は、ゲーム内でジャガーノートの変身を見ることですね、アニメーションするのが本当に楽しかったので!
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. ものすごく感激しています。子どもが親に自分の描いた絵を見せるような気分ですね!
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 私たちのゲームを楽しんで、私が作ったアニメーションから感情を受け取っていただければうれしいです。私の大好きなゲームが私に影響を与えてくれたように、半分でもこのゲームを遊んだ人に影響を与えているなら、それは幸せなことです。
Q4. 好きなゲーム
A4. いろいろなゲームが好きですが、その中でもたくさん影響を受けたのは、『エターナル アルカディア』、『テイルズ オブ シンフォニア』、そして『Baldur's Gate II』です。大人になってからは『ラグナロクオンライン』、『Dragon Age: Origins』、それと『ペルソナ4』です。
Eric W. Brown(作曲家&オーディオデザイナー)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. たくさんありますが、その中でもとくに才能溢れる、世界でもトップクラスのチームと働いていること、その中で私自身は何かしらの制限に縛られることなく、モノづくりの力を与えられていることです。最高の瞬間はどれかと聞かれれば、間違いなくレジェンドである光田康典氏の目に留まるようなクールなゲームを作れて、結果的に彼から音楽を提供してもらったことですね(※)。
※『クロノ・トリガー』などの音楽を手掛けたコンポーザー/アレンジャー/プロデューサーの光田康典氏が、ゲストコンポーザーとして本作に一部の楽曲を提供している。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 信じられないし、とても光栄なことです! このジャンルが日本発祥であることを考えると、とてもポジティブなフィードバックを見るのは本当にすばらしいことで、自分たちが正義を貫いているような気にさせてくれますね……。それと同時に、私が手掛けたサントラが悪い意味で目立ってしまうのではという不安もありました。この手のジャンルで聴き慣れているものとは、かなり違うように感じると思うからです。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. ゲーム、サウンド、音楽、すべてを楽しんでほしいです!
Q4. 好きなゲーム
A4. オープンワールドゲーム、アクションゲーム、悪者を倒してレベルアップできるものならなんでも好きです。『ファイナルファンタジーVII』や『ガンスターヒーローズ』も好きですね。
Frédérik Rodrigue(テクニカルディレクター)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. いちばん好きな瞬間は、ローンチのときにファンの皆さんがゲームを楽しんでいるのを見たことです。多くのプレイヤーの方々の人生に、喜びと幸せを添えることができたと思うと、本当に誇らしいです。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 私の大好きなゲームのほとんどが生み出された国で、自分がゲームをリリースするのは現実とは思えない感じがしますね。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. ゲームをプレイしてくださり、ありがとうございます! 世界中にいる多くのプレイヤーが時間を取って、私たちのゲームに挑戦してプレイしてくれたことをとても光栄に思っています。皆さんにとって楽しいゲームとなっていることを願っています。
Q4. 好きなゲーム
A4. 『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』、『スーパーメトロイド』、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』、『スーパードンキーコング2』、『テイルズ オブ シンフォニア』が、私のお気に入りのゲームの一例です。
Jeakim Hamel(テクニカルアーティスト&グラフィックプログラマー)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. ゲームの印象を強くするために、アートディレクションにおいて私たちが開発した多くの技術を誇りに思っています! ゲーム画面で観たものや聴いたものに驚いてくれているプレイヤーの方々の反応を見るのがとても好きです!
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. このジャンルのゲームが、もともと日本が始まりということを考えると、好評をいただいていることは本当にすばらしいことだと思います!
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 『Sea of Stars』はとても楽しいプロジェクトだったので、皆さんに残っている童心に響くことを願っています!
Q4. 好きなゲーム
A4. 『バンジョーとカズーイの大冒険』、『ディディーコングレーシング』や『ゼルダの伝説』、『プリンス・オブ・ペルシャ』、『トゥームレイダー』、『アンチャーテッド』、『デビル メイ クライ』シリーズ、『Heroes of the Storm』、『レインボーシックス シージ』です。
Jean-Bernard Filion(UI/UX&グラフィックデザイナー)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. ヴェスパタイン号のクエストにつながるレイス島の章全体が、このゲームでいちばん好きです。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 私が大好きだった、日本で制作されたすばらしいゲームの数々を思うと、カナダの小さなチームが開発したゲームを日本のプレイヤーの皆さんが遊んでくれていることは、とても光栄で誇らしく思います。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. ゲームに加え、UIのレトロな雰囲気も気に入ってもらえるとうれしいです。ぜひ楽しい時間を過ごしてください!
Q4. 好きなゲーム
A4. 『メトロイド』、『ゼルダの伝説』、『バイオハザード』、『アンチャーテッド』、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』、『幻想水滸伝II』、『ファイナルファンタジー』、『Battle Realms』、『Sam and Max Hit the Road』。
Jean-Luc Savard(アニメーションチームコーディネーター&キャラクターアーティスト)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. 開発当初に、最初の大ボスやキャラクターをデザインしたのは、とてもエキサイティングな瞬間だったと思います。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. このジャンルが生まれた場所で、私たちのゲームがリリースされることはとても名誉なことです。心から感謝しています。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 遊んでくれてありがとう! 『Sea of Stars』の世界への旅を楽しんでいただけたらうれしいです。
Q4. 好きなゲーム
A4. スケボー/トリックのゲーム、ゴルフゲーム、釣りゲームなど。
Jean-Philippe Bourgoin(インテグレーター)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. ゲーム内の移動とパズルが大好きです。楽しい体験の手助けとなればうれしいです。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 私のお気に入りのゲームは日本から来たものばかりです! このゲームでそのお返しができたことを光栄に思います。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 青春時代に遊んだゲームがいまの私に影響を与えてくれたように、『Sea of Stars』が新世代のゲーム開発者の刺激となることを願っています。
Q4. 好きなゲーム
A4. 『ファイナルファンタジーVII』、『メタルギア ソリッド』、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』、『ロックマンX』です。
Martin Paré(アニメーター&VFXアーティスト)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. 私が貢献できた中でいちばん気に入っている部分は、“究極攻撃”を作るのを手伝ったことです。それぞれがユニークで各キャラクターにふさわしいビジュアルになるよう、特別な努力を尽くしました。プレイヤーの皆さんが楽しんでくれているといいなと願っています!
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 現実という感じがしないですね! 日本はテレビゲーム界にたくさんのものを与えてくれました。そのお返しが少しでもできることは、とても名誉なことで光栄です。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 私たちのゲームをプレイしていただき、ありがとうございます。
Q4. 好きなゲーム
A4. 見下ろし型のクラシックな『ゼルダの伝説』が大好きです。最近では『DARK SOULS(ダークソウル)』シリーズや、『X-COM』や『Into the Breach』などのタクティクスゲームが好きですね。
Michael Lavoie(エンバイロメントアーティスト)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. バラエティーに富んだ、飽きの来ない環境を持つゲームを作れたことを、とくに誇りに思っています。最後まで、つねに新しい発見があるんですよ。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. ほかのチームメンバーと同様に、私も長いあいだ日本で制作されたゲームに刺激を受けてきたので、このゲームを日本で発売するということは、物語が一周したようなものです。私たちのラブレターが皆さんの心に響くことを願っています!
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 私たちが作り上げたこの世界に足を踏み入れて、楽しんでいただけるとうれしいです!
Q4. 好きなゲーム
A4. たくさんありますね……。昔の『ファイナルファンタジー』、『クロノ・トリガー』、『クロノ・クロス』、『モンスターハンター』シリーズ、『ゼルダの伝説』シリーズ、『ダークソウル』シリーズ。『Path of Exile』に『World of Warcraft』、『Destiny 2』など、挙げ始めるとキリがないですね!
Philip Barclay(エグゼクティブ・プロデューサー)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. 眠り竜を目覚めさせるクエストは本当に楽しかったです。とても感情的なゲームで、お気に入りのエリアがいくつかあります。テンポの変化と緊迫感に引きつけられるんです。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 『Sea of Stars』のビジョンに影響を与えたゲームジャンルを生み出した遠く離れた国で、私たちのゲームがプレイされるのは現実離れしている感じがします。現地のパートナーと協力し、ビジョンが正しく伝わるように、ローカライズができる限りいいものとなるように努力しました。日本のプレイヤーの皆さんが、私たちが作り上げた世界とつながることを、心より願っています。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. こんなにも多くの愛をいただき、本当に光栄です。ゲームをプレイし、広めてくださりありがとうございます。
Q4. 好きなゲーム
A4. 『Enter the Gungeon』、『Valheim』、『Dead Cells』、『Portal 2』、『Cyberpunk 2077』、『League of Legends』、『TEAMFIGHT TACTICS』です。
Philippe Dionne(レベルデザイナー)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. 私が『Sea of Stars』でもっとも誇らしく思う瞬間は、このゲームを体験したプレイヤーが、まさに私たちがこのゲームで伝えようとデザインしたことを、皆さんご自身の言葉で表現してくれたときです。まるで近しい友人のように、お互い顔も知らないのに同じものを愛している人たちから理解されるという感覚と、信じられないようなつながりが生まれるんです。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. テレビゲームが人の心の中で特別な存在になっていると感じている日本で、私たちの努力の成果をお見せできることをたいへん光栄に思っています。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 私たちのゲームに対する愛情を可能な限り表現した作品をプレイしてくださり、本当にありがとうございます。このゲームが時間や心配事が存在しない場所まで皆さんを運んでくれることを、心から願っています。そこは驚きと冒険によって人生の問題がやわらぎ、ホッとするようなひとときを感じられる場所ですから。
Q4. 好きなゲーム
A4. 一見シンプルに思える質問ですが、個人的にはとても難しい質問です。私自身、答えを出そうとしては失敗するというループをくり返しています。そしていまもなお、その答えを見い出せてはいません。私はさまざまな理由でたくさんのゲームを愛しています。そのどれもが、私に魔法のような瞬間を与えてくれました。いつもプレイしたくて戻ってくるゲームが明確にあるというわけではないのですが、確かに言えるのは、私に影響を与えたゲームは冒険が原動力となり、友だちとの思い出深いひとときを作ってくれたゲームですね。
Pier-Luc Girard(ツールプログラマー)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. チーム全員の懸命な努力がひとつとなり、何かを生み出すのを見ることは、私たち全員が誇りに感じていることだと思います。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. 日本の皆さんに私たちのゲームをプレイしてもらえることにワクワクしています! 私はファミコンやニンテンドウ64で日本のゲームをたくさんプレイして育ったので、私たちのゲームはきっと故郷にいるみたいに、日本に合うと思います。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 私たちが作り出した世界の中で、すばらしい時間を過ごしてほしいです。オリジナリティを目立たせつつも、過去の名作に敬意を表している作品となっていたらと思います。
Q4. 好きなゲーム
A4. 『Outer Wilds』、『Hollow Knight』、『Slay the Spire』、『Celeste』、『スーパーマリオ64』、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』です。
Savannah Perron(アニメーター)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. すべてがひとつにまとまるのを見るのは、いつも魔法のような瞬間だと感じています。チーム全員の職人技が合わさって、すべてのピースがそれぞれ定められた場所に収まるのを見るのは、信じられないほどやりがいがあり、満足感が得られますね。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. このゲームが世界中の多くの人の心に響いているのを目にするのはとてもすばらしいことで、日本から好意的なフィードバックがもらえていることは、本当に貴重なことだと思っています。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. 私たちが愛情を込めてつくったゲームを発見し、そして、時間をかけて探検してくれて本当にありがとうございます。このような情熱の結果を世界中の人と分かち合えることは、いつだって光栄なことです。皆さんが楽しんでくれることを心から願っています!
Q4. 好きなゲーム
A4. 『サイレントヒル』と『バイオハザード』シリーズ、『デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編』、『Wytchwood(ウイッチウッド)』、『ロックマンX4』、『星のカービィ 参上! ドロッチェ団』、『ルイージマンション』、『ペーパーマリオ』、『どうぶつの森』など。
Sylvain Cloutier(ゲームプレイプログラマー)
Q1. 『Sea of Stars』で気に入っている点
A1. フィールド上を多彩に動き回れる移動システムでしょうか。
Q2. 日本でのリリースに対する感想
A2. とても光栄に思っています。日本のプレイヤーの皆さんに、日本で制作されたすばらしいゲームをプレイしたときに私が感じた喜びの、ほんの一部でも味わってくださっていれば、と願うばかりです。
Q3. 日本のファンへのメッセージ
A3. こんにちは! 『Sea of Stars』を楽しんでくれたらうれしいです!
Q4. 好きなゲーム
A4. 『スーパーマリオRPG』、『スーパードンキーコング2』、『スーパーマリオ オデッセイ』、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、『バンジョーとカズーイの大冒険』、『ペーパーマリオ』です。
日本のユーザーに対する熱意はもちろん、好きなゲームに挙がっているタイトルには共感した方も多いのではないだろうか?
続いては、Sabotage StudioのCEO/クリエイティブディレクターであるThierry Boulanger氏のスペシャルインタビューをお届けする。